英会話学習者が経験する5つの疑問と、日本人が知らない語学習得の王道1/3

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日々皆さんが生活されている中で、「英語が必要」と言われるようになって久しいかと思います。

いま大学生の皆さんは、いまは必要ないけど将来的には必要と思っていらっしゃるでしょうし、社会に出て第一線で活躍されている方は、いますぐにでも英語を喋れる必要をひしひしと感じているかたもいらっしゃると思います。

しかし、なかなか自分が英語を自在に話せるイメージが持てない、と感じていらっしゃいませんか?

それは、あなたが語学習得の王道についてご存じないからなのです。

それをしれば、英語を話せるようになるために何をすればよいか明確にイメージできるようになるでしょう。

 

これから3回に分けて、そうした方々からいただくご質問にお答えしていきたいと思います。

 

そもそもどうして英語を喋る必要があるの

 

2020年に東京オリンピックが開催されることは皆さんご存知だと思います。

これまで、海外企業とのビジネスの中でのみ必要とされていた英会話のスキルを、今後はビジネスマンだけでなく、接客業など多くの国内産業でも必要とされていく時代を迎えようとしています。

また、これまでビジネス英語といえば、皆さん「TOEIC試験」を受けてこられたことだと思いますが、通常の「TOEIC試験」では「話す」「対話する」といった、コミュニケーションで英語を使う上で必要とされる項目がありませんでした。

TOEIC試験で900点以上をとっても英語が話せない、通じないと言った経験をした方も、少なくないのではないでしょうか?

 

国内で英会話を用いる機会が増えることで、日本の教育現場でも英会話の重要性が高まっています。

 

小・中・高では、2018年からは2020年にかけて、「英語で対話できること」をめざした実践的な英語教育へと変化していきます。

小学校では3年生から英語活動を必修化、小学校5・6年生は成績がつく教科へとなります。

大学入試でも従来の「読む」「書く」「聞く」に「話す」が加わり、4技能の試験が今後一般的となります。

例えば青山学院大学では2016年度からの学科で(reading)、聞く(listening)、書く(writing)、話す(speaking)の4セクション技能の証明を出願時に求めています。

 

以上のように、今後日本の国内で生活していくうえでも、「英会話」の技能、すなわち「英語で話す、対話する」事が必要不可欠になっていきます。

 

では少し遠大ですがそもそも、なぜ、日本人が「英語」を話さなければならないのでしょうか。

英国が世界の海を支配するまでは、力のある欧州諸国の勢力が一か所で長く続くことはなかったため、その国の言語が世界を支配することはありませんでした。

しかし、その後は、世界的に力を伸ばしていたイギリスが19世紀に、続いてアメリカが20世紀に力を持ち、それらが英語を話す国であったため、英語が力を持つことになりました。

そして、アメリカの勢力と並行して、経済用語、科学用語、軍事用語、流行語がそれぞれの分野において、世界の共通語として使われるようになります。

また、世界のGDPの4割以上が英語を話し、世界のウェブサイトの7割以上が英語で書かれ、ネット利用者の3割以上が英語話者である、といわれています。

そして、英語を第一言語として話す4億人、英語を第二言語として話す4億人に加えて、英語を外国語として話す人口も8億人となり、英語を利用する人口は16億人にもなり、世界中では4人に1人が英語で話しているということになるのです。

しかし、皆様もご存知のように、日本人は英語でのコミュニケーションに対して非常に強い苦手意識を持っています。

なぜなのでしょうか?

 

英語をしゃべれる様になるにはどうすればいいの?

長年、英会話スクールでの指導をしてきた経験や英会話業界の通念として、日本人の英語嫌い・英会話が苦手な理由の多くは、

・「英語の発音を聞き取れない」

・「英語の発音をうまく話せない(聞き返される)」

ということ起因しています。

また、この2つの要因から、

・「自信を持って英語を話せない(口ごもってしまう)」

こともあります。

日本人の英語嫌い、英会話に対する苦手意識はこの3点に集約されます。

 

対して、これまでの日本における英語教育がなされてきた方法を上げてみましょう。

  1. 教科書を読み、先生が意味を解説する
  2. 書かれてあることが理解できるように、文法を学ぶ
  3. 教科書の文章が書けるように、スペルを覚える
  4. 試験問題は長文読解、文法の用法や、語順など

 

このように、英文書の正確な読み解きが出来る事を重視した英語教育がメインです。

そのため、日本の英語教育では、日常会話ではなかなか使わないような高度な文法まで網羅する一方、英語の会話に必要な「英語を聞き取る(listening)」「英語を話す(speaking)」という技能は取り入れられずに来ました。

ようやくスピーキングとリスニングができない現状をなんとかしなければならないということで、公立小学校では「話す、対話する英語学習」がスタートしました。

一方、ビジネスの現場で英語を使う人達に対しては、発音を気にせず、まず口に出してみることでスピーキングとリスニングに対する意識改革を行おうとしています。

 

それでも、やはり日本人の多くが突き当たるのが、「リスニングができない」という壁なのです。

なぜ多くのリスニング教材が出ているのにもかかわらず、日本人はネイティブ・スピーカーの英語を聞き取る事ができないのでしょうか?

実は日本人の多くが選択しているリスニング練習法が、日本人にはあまり効果的ではない方法のです。

多くの方が、聞き慣れさえすればリスニングの力がつくのではないかと選択しているのが「聞くだけ」の学習です。

ほかにも、どのような学習法があるのかを簡単な方から上げてみましょう。

 

  1. 聞くだけの学習
  2. 聞いて繰り返す(シャドウイング)学習
  3. 文字を見ながら会話を聞く練習
  4. 語彙力があれば聞き取れると思って、ひたすら単語を暗記する
  5. 英会話スクール(欧米人講師)に行って、状況に応じた表現を覚える
  6. スカイプ英会話で、公用語で英語を使うフィリピン人との会話練習

 

聞くだけ」の練習によって、英語の発音をネイティブと同様に聞き取れるようになるまでに1000時間かかると言われています。

毎日分リスニング教材を使ったとしても7年かかる計算になります。

語彙力をつけたり、文法を理解したりする練習も、英文を理解するという点では避けては通れないものですが、肝心の英語を聞き取るためのリスニング力が身につくまで7年もかかるのでは、みなさんの人生設計に大きな負担となってしまうことでしょう。

また、かろうじて「聞くだけ」の練習によって、ネイティブの会話を聞き取れたとしても、それに対する言葉を返すとき、カタカナ英語になってしまって相手に通じない・聞き返されるということを繰り返すとすっかり自信を失ってしまい英語に対する苦手意識を決定的なものにしてしまうのです。

それが、これまでの多くの日本人が味わってきた「挫折感」ではなかったでしょうか。

 

しかし、ほんとうは、一番簡単ですぐにでも始めることができ、英会話に対する苦手意識も解決でき、他の英語学習法の学習効率を劇的に良くする、とてもよい方法があることを皆さんはご存知でしょうか。

 

それは「発音練習」です。

実は、ほとんどの英語学習者の方がしっかりと取り組んでいないのが英語の発音練習なのです。人間は成長の過程で、聞いた音を「言葉」や「文字」と関連付けして、言語を習得していきます。

後述するように、日本語はこの音を関連付けするパターンが、他言語よりはるかに単純なため、他言語に聞き取れない音が出てくるのです。

基本的な音の作り方から入り、自分の発音を通じる音に近づけながらほかの学習と組み合わせる練習法で、10時間ほどで、それまでのリスニングの力と目に見えて違いが出ます。

いままでよりはるかに効率的で新しい練習があるとしたらやってみたくありませんか?

 

次回は11/6に投稿します。

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