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英語のリスニングが上達しないのには原因がある!効果的な学習方法は?

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リスニングが上達しない

リスニングは、英語でのコミュニケーションに欠かせない主要な要素の一つです。しかし、読み書きと比較してなかなか上達を感じにくいことから、「勉強しているのに、リスニングに自信を持てない」と感じている人は多いものです。

そこで今回は、リスニングが上達しないとお悩みの人に向けて、上達を妨げている原因と間違った勉強法、上達に効果的な学習方法について紹介します。

リスニングの上達に必要な能力

まず、リスニングを上達するためには、大きく分けて次の2つの能力が必要です。

聞き取り能力

リスニング上達に欠かせない1つ目の能力は、英語の音を聞き取る能力です。

単語やフレーズの知識が身についていたとしても、聞き取れない音を理解することはできません。リスニングを上達させるには、発音記号や音声変化、イントネーションなどの発音学習を通して、英語の音の「聞き取り能力」を高める必要があります。

意味取り能力

もう1つ目の能力は、聞き取った音の意味を取る能力です。

英語の音を聞き取ることができても、その音の意味を素早くかつ正確に処理できなければ、リスニングが上達しているとはいえません。単語や文法などによって示される微妙なニュアンスなどを汲み取る力が備わっていることが、リスニング上達には欠かせません。

リスニングが上達しない原因

リスニングの上達に必要な2つの能力がわかったところで、次はリスニングが上達しない原因について解説していきましょう。

発音練習の「土台」ができていない

まず考えられる原因は、リスニング上達に欠かせない土台に該当する「発音練習」ができていないことです。英語の音を聞き取る能力は、発音練習という基礎トレーニングを経て築き上げられるものですので、ここができていないと、なかなか英語を聞き取れるようにはなりません。

「スクリプトを見れば意味を理解できるのに、音声だと聞き取れない」「音声を聞いても、単語や文法が頭に浮かんでこない」という方は、発音練習の基礎トレーニングに取り組み、リスニング上達に欠かせない土台を作り上げる必要があります。

語彙や文法などの知識が不足している

2つ目の原因は、語彙や文法の知識が不足していることです。先ほどお伝えしたように、音を聞き取れたとしても、聞き取った単語・英文の意味を取れなければ、リスニングは上達しません。

例えば、“You should have studied harder.”と“You could have studied harder.”という2つの英文は、一見よく似ていますが、前者は「あなたはもっと熱心に勉強するべきだった。」という意味の文なのに対して、後者は「あなたはもっと熱心に勉強できたはずだ。」という文です。

このように、使われる助動詞が少し違うだけでも、話し手が伝えたいニュアンスは大きく変化します。しっかりと意味を汲み取れるように、音声に登場する8割以上の語彙の意味を取れるようになることを目標にコツコツと語彙・文法の知識を増やしましょう。

英語を聞く時間が足りていない

リスニングが上達しない3つ目の原因は、シンプルに英語を聞く時間が足りていないことです。

普段から英語を耳にする機会が少ないのであれば、リスニング力が上達しないのはある意味当然のことです。音を正確に聞き取ること、そして聞き取った単語やフレーズの意味を正確かつ素早く処理することを意識しながら、英語の音声にたくさん触れて耳を慣らすことが必要です。

間違った学習法に取り組んでいる

4つ目の原因は、間違った学習法に取り組んでいることです。十分なリスニング学習量を確保しているのにもかかわらず、リスニングが上達しないのであれば、効果の薄い間違った学習法に取り組んでいる可能性が高いです。

間違った学習方法に関しては、次の章で詳しく解説していきます。

リスニングが上達しない間違った学習法

続いて、学習量をこなしてもなかなかリスニングが上達しないという方に向けて、間違ったリスニング学習法を3つ紹介します。

聞き流し

間違った学習法の1つ目は、「聞き流し」です。聞き流しとは、集中せずに英語の音声を右の耳から左の耳へ聞き流す学習法のことです。

聞き流しは、集中しなくても8割以上を理解できる英語力が備わった上級者であれば、英語脳を鍛えるトレーニングとして効果を発揮することがあります。しかし、十分な発音や語彙が備わっていない状態で理解できない音声を聞き流しても、リスニングは上達しません。

というのも、理解できない音・単語を聞いたところで、何のインプットにもならないからです。英語を聞き流して8割以上を理解できる基礎が身についていない英語初心者には、聞き流し学習はおすすめできません。

シャドーイング

間違ったリスニング学習法の2つ目は、シャドーイングです。シャドーイングとは、お手本の音声に自分の声がほぼかぶさるように声に出して読む練習のことです。

シャドーイングは、ネイティブの発音を自己流で真似した結果、変な発音のクセが身についてしまうなど、有害無益であることが多いためおすすめできません。

視覚情報に頼ったリスニング

間違った学習法の3つ目は、視覚情報に頼ったリスニングです。日本語字幕や英語字幕に頼って海外ドラマを視聴したり、文字起こしスクリプトを読みながらポッドキャストを聴いたりする学習法が該当します。

視覚情報に頼ってリスニングをしていると、文字で英文を理解することに慣れてしまい、音声を聞き取って理解する能力が身につかなくなってしまうため注意が必要です。

リスニングが上達しない人向けのおすすめ学習法

ここまで、リスニングが上達しない原因と間違った学習法を紹介しました。そこで次に、リスニングを上達するための効果的な学習方法を、4つの原因別にお伝えしていきます。

発音練習の「土台」ができていない人向け

発音練習の土台ができていない方は、英語の発音を学び発音練習に取り組みましょう。

英語の発音を学ぶ

まず、リスニングの土台となる「発音練習」に取り組む下準備として、英語の発音に関する知識・ルールを学びましょう。一口に「発音」と言っても、英語の音を正確に聞き取るためには、主に次の4つの知識が必要です。

  • 発音記号:英語の発音を忠実に表記するための記号
  • 音声変化:2つの音がつながったり、音が省略されたりする音の変化
  • イントネーション(抑揚):声の上がり下がりのこと
  • アクセント:強弱の付け方

例えば、英語には日本語には存在しない音が数多く存在しています。“L”と“R”は、日本人が聞き分けられない音の例としてよく挙げられますが、発音記号を学びフォニックスを通して単語のパターンを覚えれば、“Light”や“Right”などの音をしっかりと聞き分けられるようになります。

このように、英語特有の音に関する知識をまんべんなく身につけることで、これまで「速すぎて聞き取れない」と感じていたナチュラルスピードの英語を少しずつ聞き取れるようになります。

発音練習をする

上で紹介した発音の基礎知識を学習したら、次は「発音練習」に取り組みます。英語の正しい音や発音のルールを意識しながら、正しい音を聞いて音読・発音……という発音練習に繰り返し取り組むことで、「正しい発音」「通じる発音」が身につきます。

一般的に、発音練習はスピーキング(会話)練習の一部と捉えられることが多いですが、厳密にはリスニング・スピーキングを上達させるための基礎トレーニングに該当します。発音練習という土台ができていると、「発音できる音」=「理解できる音」が増えることから、リスニング力の上達を実感しやすくなります。

また、プロンテストは定期的に発音セミナーを開催していますので、発音に課題感を持つ方はぜひご参加ください。

語彙や文法などの知識が不足している人向け

語彙・文法の知識が不足している方は、語彙と文法の基礎固めに取り組みましょう。

語彙力を強化する

十分な聞き取り能力が備わっていることを前提とすれば、語彙が増えれば増えるほど、英語を聞き取れるようになります。

一般的に、日常的な英会話の聞き取りに必要な語彙は1,000〜2,000語程度と言われています。中学から高校レベルの基礎英単語を中心に、語彙力を強化していきましょう。

単語の覚え方としては、単語帳や英単語アプリを活用する方法がおすすめです。ただし、英単語と日本語訳を丸暗記するのではなく、例文などを活用してしっかりと記憶に定着させることがポイントです。耳で聞いてそのまま直感的に意味を汲み取れるようになることが理想です。

英文法の基礎をマスターする

英文法に苦手意識がある方は、中学レベルの英文法を学び直して基礎をマスターしましょう。

英単語と発音の知識があれば、英文を聴いて理解することができると考えている方もいるかもしれませんが、実際には英文法はリスニングに欠かせない基礎知識の一つです。英文法の知識がしっかりと身についていれば、文全体の意味を正しく汲み取れるようになるので、自然とリスニング力は上達します。

英文法を学習する際のポイントとしては、疑問と不安がなくなるまで中学から高校レベルの基礎英文法を学び直すことです。文法のテストを受けるわけではないので、「関係代名詞」「不定詞」などの用語を暗記することよりも、文法を不自由なく使えるレベルまで理解することが大切です。

英語を聞く時間が足りていない人向け

続いて、英語を聞く時間が足りていない方におすすめの学習方法を紹介していきます。

多聴に取り組む

英語を耳にする時間が不足している方には、「多聴」がおすすめです。多聴とは、英語の音声を聞いて文全体の意味を大まかに理解することを目的としたリスニング学習のことです。「集中して英語を聞く」という点において、聞き流しとは異なります。

多聴の特徴は、文の意味を大まかに理解するということで、わからない単語が1〜2語出てきても、随時一時停止して意味を調べる必要はありません。

そのため、一語一句正確に理解する精聴と比較して、より多くの英語の音声に触れられるというメリットがあります。英語の音やスピード、リズムに慣れることを目標に、現時点の英語力で8〜9割理解できるレベルの音源を使って多聴に取り組んでみましょう。

毎日英語を聞く習慣をつける

「英語を話したり聞いたりする機会が少ない」というのは、日本英語学習者によくある悩みです。

確かに、英語圏で生活していない限り、日常的に英語を話すことは難しいといえます。しかし、日常的に英語を聞くことは、少し意識するだけで実現できます。

海外ドラマやポッドキャスト番組、TED(プレゼンテーション)などを活用すれば、スマホやパソコンからネイティブスピーカーの英語に触れることが可能です。通学・通勤時間、寝る前のリラックスタイムなど、日常生活におけるスキマ時間を有効活用して、毎日英語を聞く習慣をつけましょう。

「英語を毎日聞く」などといった習慣は、0から1にすることは大変ですが、一度習慣づけしてしまえば、無理なく取り組めるようになります。初めは1日5分〜10分でも良いので、毎日英語の音声を聞くことを徹底することから始めてみてください。

間違った学習法に取り組んでいる人向け

次に、上でお伝えした間違った学習法に取り組んでいる方におすすめの学習法を紹介します。

聞き流し→精聴・多聴

これまで聞き流しに取り組んでいて「リスニングが上達しない」と感じている方には、精聴または多聴がおすすめです。精聴とは、一語一句取りこぼしがないように丁寧に繰り返し聴くリスニング学習のことです。

精聴は、量よりも質を重視した学習法なので、英文を聴いてもあまり理解できない英語初心者におすすめです。多聴と比較して学習により多くの時間を要しますが、聞き取り能力や意味取り能力を伸ばす方法として最適です。

次に、多聴とはその名の通り多量の英語を聴くことです。英語にたくさん触れることができるという点において「聞き流し」と似ていますが、多聴では英語を集中して聞いて大まかな意味を理解する力をトレーニングします。

英語の音声の8割以上を理解できる英語力がすでに身についている方におすすめの学習法です。

シャドーイング→音読

シャドーイングは、発音・リスニングの上達に効果がほとんどない学習法なので、おすすめできません。

シャドーイングの代わりにおすすめする学習法は「音読」です。ネイティブスピーカーの音声をしっかりと聞いた上で音を意識しながら音読をすると、発音練習ができリスニングの上達にも効果的です。

文字起こしスクリプトを入手できるポッドキャスト番組や英語学習教材などを活用して、音読に取り組みましょう。

視覚情報に頼ったリスニング→スクリプト・字幕なしでリスニング

字幕やスクリプトに頼ったリスニング学習は、耳から入った英語を理解する能力が伸びにくいためおすすめできません。「文字」に頼ることなく英語の音声を理解できるように、字幕やスクリプトなしで精聴や多聴に取り組みましょう。

リスニングを効果的に上達するポイント

最後に、英語のリスニングを効果的に上達するために押さえておきたいポイントを3つ紹介します。

英語学習アプリを活用する

英語のリスニングを効果的に上達するには、英語学習アプリの活用がおすすめです。

最近では、ネイティブの音声が収録されたリスニングアプリや、発音測定機能が搭載されたスピーキング練習アプリなど、リスニング上達に効果的な機能が備わった英語アプリが多く登場しています。

例えば、リスニング上達に欠かせない「発音練習」に取り組みたいという方におすすめなのが、当社の『プロンテストシリーズ 発音特訓パック』です。

この英語学習アプリでは、日常会話で役立つ便利フレーズの練習を通して、リスニングの土台となる「正しい発音」を身につけられます。

英語学習アプリは、スキマ時間に自分のペースでサクッと取り組めるという点でも優れています。「英語の発音をしっかりと学びたい」「アプリを使って手軽に発音練習に取り組みたい」という方は、ぜひ当社の『プロンテストシリーズ 発音特訓パック』を活用してみてください。

英語は英語のまま理解する

英語のリスニング学習に取り組む際は、英語を英語のまま理解するように心がけてみてください。というのも、英語を日本語に訳して理解していると、理解が追いつかなくなってしまうことがあるからです。

多聴を通してたくさんの英語を聞き、英語を英語のまま理解するための英語脳を鍛えると共に、日本語に置き換えずにそのまま理解できる英文を増やしましょう。

毎日継続して取り組む

発音やスピーキングなどにも言えることですが、リスニングは一朝一夕で急に上達することはありません。毎日継続してコツコツと英語学習に励むことで、徐々にリスニングは上達していきます。

そのため、リスニング学習に取り組むにあたっては、長いスパンで考えることが非常に重要です。

字幕なしで海外ドラマを楽しんでいる人とご自身を比較して焦る必要はありません。なぜなら、その人達にも長い間リスニング学習に取り組んだ過去があるからです。

残念ながら、短期間で魔法のようにリスニングが上達することはないので、焦らずコツコツ毎日継続して学習に取り組むことが大切です。

まとめ

今回は、リスニングが上達しないとお悩みの方に向けて、上達を妨げている原因と間違った勉強法、上達に効果的な学習方法について紹介しました。

リスニングを効果的に上達させるには、まず土台となる「発音」を身につけることが重要です。発音練習に取り組めば、いつものリスニング学習効率も高まります。

当社プロンテストでは、リスニングを劇的に上達させるための「発音」を楽しく習得するためのサポートを提供しています。スピーキング練習アプリ『プロンテストシリーズ 発音特訓パック』では、通じる発音を身につけることで、リスニング力の伸びを実感できます。

プロンテスト 発音特訓パック

「正しい発音を身につけて、リスニングを上達させたい」という方や、「効率良くリスニング学習を進めたい」という方は、ぜひ当社プロンテストまでお問い合わせください。

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