◆そもそも脳内で英語の音に対する『認識』がなければ、英語の音を聞き取れません
広く言葉でのコミュニケーションという意味を考えると、次の2つに集約されます。
聞き取る力と伝える力です。
リスニングができると、言葉のキャッチボールのうち、片方は成り立っているわけです。
だから自分の発音が悪くても、先方が質問すると理解できます。
ところが、日本人は、「聞き取る」というところもできないために、会話が成り立たないのです。
また、聞き取りができないということが、TOEICなどの点数が諸外国では高く、日本人は大変低い理由のひとつです。
また、外国人話者が自分の発音がネイティブでなくても気後れすることなく会話が成立しているのは、
英語の音をしっかり聞き分けているからなのです。
◆日本人が英語を聞き取れないのは音の違いを『認識』できていないから
脳の中には音声情報を処理するしくみがあります。『脳内音声認識』です。
日本語にある音の数は約70個、英語の発音の数は約500個以上と言われています。
したがって、認識できる音の数が日本語話者と英語話者ではまったく違っているのです。
英語を聞き取るためには、英語の発音数に対応した『脳内音声認識』がなければならないのです。
つまり、いままで70種類の音の精度で良かったものを500種類まで聞き分けられるようにしなければ
ならないのです。
この脳内音声認識が構築されて、初めて英語の音が『認識』できるのです。
リスニングと発音の関係について
◆英語の音を認識できていなければ、発音することもできない
日本語の音しか知らない場合には、英語の音の数の1割の音しか再現できないわけです。
つまり、英語の中で出てくるほとんどの音を再現できない事になります。
もし、相手の英語が聞き取れたとしても、その発音の仕方を知らない場合には、
自分で近いと思っている音で代用することになります。いわゆる、「カタカナ英語発音」です。
しかし、本来の英語の発音よりも音の数が極端に少ないため、結局聞き取ってもらえないのです。
また、日本語の音声構造から、日本語は子音と母音が交互にあるために、
子音と子音の間の時間的な距離が等間隔になっています。
しかも強弱がないため、英語としては、余計不自然な音として相手に聞こえてしまい、
音の数の少なさに加えて通じない大きな原因にもなっています。
◆なぜ日本人以外の外国人の英語話者は、発音がスタンダードでなくでも通じているのか
それは、彼らの母国語の多くは、英語に匹敵するぐらいの音の数を持っているからなのです。
例として、中国語は英語をはるかに超える2000種類の音を持っています。
したがって、英語と似通ったレセプターも持っており、少なくとも聞き取ることはできるのです。
言語自体に対する知識があれば、会話の一方向が成立し、さらに似た音の数が多ければ、会話は両方向で成立します。
英語の「脳内音声認識」を構築する方法
◆「脳内音声認識」を作るには口の筋肉の基礎トレーニングが必要
ダンスの練習、スポーツ、楽器、どれも身体を動かして文字通りに体得します。それは、発音も同じことなのです。
音を調節する筋肉のことを『調音基幹』と言いますが、これを正しく動かすことが発音の練習になります。
あるべき音を真似することによって、その音を作るときの筋肉運動を通して脳内音声認識が作られてくるのです。
しかし、やみくもに発音練習をすることは、必ずしもよい結果を生むとは限りません。
残念ながら、自分の発音が正しいと信じて練習をし続けると、かえって、ひずんだ音が定着することになってしまうのです。
つまり、信じている音と実際にあるべき音との違いが大きいと、正しい脳内音声認識の「音の範囲」にひずみが生じてしまいます。
◆正しい「脳内音声認識」を構築するためには
音声学上あなたの発音は正しいのか、もしそれが正しい音の範囲からずれている場合、
自分の発音があるべき「音の範囲」からずれていることを何かの方法で教えてもらう必要があります。
それが、周波数分析を使って作られた「プロンテスト(R)エンジン」の役目です。
そして、そのエンジンと実際の発音をするときの口の中の状態とを結びつけて指導カリキュラムをつけたものが、「発音力」なのです。
◆実際にあなたが発音した音に対して指導します
このエンジンは吹き込んだあなたの発音の問題を指摘するだけではなく、そのときの口の状態を教えてくれます。
これによって、あなたは口を動かす筋肉と音の関係をより正確に知ることができます。
この「発音力」によって、発音のトレーニングに取り組んだ後、
あなたはネイティブ・スピーカーの早い言い回をクリアに聞き取れるようになっていることに驚くと思います。
「発音力」は「聞き取る力」「伝える力」を同時にトレーニング出来る世界で唯一のE-learningソフトです。ぜひ、一度、お試しください。