【12月8日開催】発音ロジックセミナー

英語の発音を「アプリ」で採点できる?音声認識エンジンがNGの理由

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英語の発音の採点アプリ

英語の発音を勉強していると、「自分の発音って点数にするとどのくらいだろう?」と気になることがあるかもしれません。そんなとき、スマホの英語アプリを使って手軽に発音をチェック・採点できたら便利ですよね。

とはいえ、「アプリの採点は信用できるの?」と採点基準や精度を疑問に感じる方も少なくないでしょう。そこで今回は、英語の発音を採点するメリットや、音声認識よりも正確に発音の採点と指導ができる「プロンテストエンジン」を搭載したアプリを紹介します。

自分の英語の発音をチェック・採点するメリット

自分の英語の発音をチェック・採点するメリット

まず、自分の英語の発音をチェックしたり採点したりすることにはどんなメリットがあるのでしょうか?

自分が苦手な音がわかる

自分の発音を採点することで、自分が正しく発音できていない音、つまりは「苦手な音」を明確に把握できます。

ただ英語の発音を学んでいるだけでは、「どの音を的確に発音できていて、どの発音を直すべきなのか」がわかりません。そのため、いつまで経っても「苦手な音」を克服できません。

たとえば、英語の[r]の子音が苦手だとわかれば、「[r]の発音の仕方を学び、実際に[r]の音を含む英単語を用いた発音練習に取り組むべきだ」と自分が今取り組むべきことが明確になりますね。

苦手を克服して正しい発音を身につけるには、まずは自分の苦手な音を知ることが大切です。現時点での自分の発音をチェック・採点するところから始めてみましょう。

間違った発音の定着を防げる

自分の発音を採点し、「自分が苦手とする音」=「間違って発音している音」を知ることは、間違った発音の定着を防ぐことにもつながります。

先ほどもお伝えしたように、自分の発音を採点しなければ「自分の発音が間違っていること」に気づくことすらできません。この状態で、発音練習やスピーキング練習などに取り組んでいると、正しい発音が身につくどころか、間違った発音が定着してしまいます。

さらに、最悪の場合、発音練習を重ねていくうちに「自分はネイティブスピーカーのように発音できている」という錯覚に陥ってしまいかねません。できるだけ早い段階で、自分が間違って発音している音を知り、間違った発音の定着を防ぐためにも、定期的に自分の発音をチェック・採点することが大切です。

効果的に発音を向上させられる

発音検定試験を受けたり、アプリの発音判定機能を使って発音を採点したりすることは、発音を習得する上で欠かせません。発音を採点することは、健康診断のような役割を持っており、現時点での自分の発音のレベルや、間違っている発音を知ることで、より円滑に発音を向上させられるようになります。

英語アプリで発音を採点できる?

英語アプリで発音を採点できる?

最近では、英語の発音をチェックしたり採点したりできる英語アプリが多く登場しています。「英語アプリで本当に英語の発音を正しく採点できるの?」「採点結果を信じていいの」などと疑問に思っていないでしょうか。

結論をお伝えすると、英語アプリで発音を正確に採点できるかどうかは、そのアプリに搭載されている「発音分析技術」次第だといえます。現在、世の中には2つの異なる発音分析技術が存在しています。

  • 音声認識エンジン
  • プロンテストエンジン

英語アプリで発音を採点したいのであれば、「音声認識」ではなく、「プロンテストエンジン」を使っている英語アプリを選ぶ必要があります。

音声認識エンジンとは、音声を文字化するために作られた技術のことです。みなさんのスマホに話しかけると起動する「Siri」や「Google アシスタント」をイメージしていただくとわかりやすいでしょう。

英語アプリの多くは、音声認識エンジンを使って英語の発音チェック・採点を行っています。しかし、音声認識は、そもそも語学の発音をチェックするための技術ではないため、発音の採点に利用することはおすすめできません。この理由については、次章でより詳しくお伝えしますので、気になる方はぜひチェックしてください。

一方、プロンテストエンジンは、発音の評価・判定・矯正を目的に開発された認識エンジンです。音声認識では認識が不可能な「口の中の状態」まで判定し、発音を調音器官(歯・唇・舌)レベルで採点・矯正することができます。プロンテストエンジンを搭載した当社アプリの詳細については、後半で紹介します。

音声認識を使って発音を採点するのがNGである理由

音声認識を使って発音を採点するのがNGである理由

英語の発音を採点するなら、「音声認識エンジン」ではなく「プロンテストエンジン」を搭載したアプリを選ぶことが大切です。ここでは、音声認識を使った英語アプリで発音を採点するのがNGである理由について、詳しくお伝えしていきます。

音声を文字化するための技術だから

音声認識エンジンは、もともと人の声を文字化することを目的に作られた技術です。

たとえば、「take」という英単語の発音をチェックする場合、[t][é][ɪ][k]のように音素レベルで分析し文字化できるかできないかを基準に「〇」または「×」をつけるという仕組みです。つまり、音声を文字的にどのように記述するかを認識しているのであって、発音の正しさや口の中の状態まで採点・指摘することはできません。

発音を高い精度で採点することができないことから、音声認識を使った英語アプリはおすすめできません。

文字化の精度が高くなりすぎているから

先ほどもお伝えしたように、音声エンジンはもともと音声情報を文字化するために開発された技術です。

開発された当初は、音声エンジンの精度はあまり優れたものではなく、現在のSiriやGoogleアシスタントのように日常生活で役立つレベルではありませんでした。このことから、2005年頃には「文字化できた=〇」「文字化できない=×」というロジックが成り立ち、音声認識エンジンは語学学習に取り入れられるようになりました。

しかし、もうみなさんご存知の通り、現在の音声認識エンジンはとても高い精度で音声情報を文字化することができます。SiriやGoogleアシスタントに「今日の天気は?」「ミュージックアプリを開いて」などと話しかけると、ほとんど間違いなく認識してくれますよね。もはや発音が間違っていても、正しく認識できてしまうレベルです。

つまり、賢くなった音声認識エンジンは間違った発音であっても難なく文字化できてしまうため、「文字化できた=〇」「文字化できない=×」というロジックはもう通用しません。ですので、音声認識の採点を基準に発音をチェックしてしまうと、「Siriには通じても実生活では通じない」という事態になりかねないのです。

正しい発音方法を指導できないから

音声認識エンジンを採用したアプリは、正確に発音を採点することができないだけでなく、発音を矯正したり、「どうすればより良い採点結果を出せるのか」を細かく指導したりすることもできません。なぜなら、上でもお伝えしたとおり、音声認識エンジンはもともと語学学習のために作られた技術ではないからです。

たとえば、「今の発音は75点」のように採点結果だけを与えられても、ほとんどの英語学習者はただ困惑してしまうでしょう。「どうやって直せば良いのか」「どこを改善すれば採点結果が良くなるのか」がわからなければ意味がありませんよね。

英語の発音を採点してもらうだけでなく、直し方や正しい発音の仕方を指導してもらいたいのであれば、発音指導にも長けている「プロンテストエンジン」の利用をおすすめします。

調音器官レベルで間違いを指摘できないから

音声認識エンジンを使ったアプリは、調音器官レベルで間違いを指摘できません。「この音が違う」というように間違いを指摘するだけで、舌や唇のレベルまでは指導できないのです。

これでは英語学習者は、肝心の直し方(調音器官の使い方)がわからないので、効果的に英語の発音を改善することはできません。

英語の発音を採点するならプロンテストシリーズのアプリがおすすめ

英語の発音を採点するならプロンテストシリーズのアプリがおすすめ

英語の発音練習で発音を採点するなら、プロンテストシリーズのスピーキング練習アプリがおすすめです。ここでは、プロンテストシリーズの特徴やおすすめの理由についてお伝えします。

プロンテストシリーズとは?

プロンテストシリーズは、正しい英語の発音を正しく理解し、楽しく身につけるためのスピーキング練習アプリです。当社プロンテストが開発した語学の発音判定・評価・矯正に特化したプロンテストエンジンを搭載しています。

プロンテストシリーズの特徴は、音声学に基づいて発音を採点し、調音器官の使い方まで具体的かつ丁寧に指導できるところです。また、本アプリシリーズは、日本人の話す英語に合わせて調整されていることもあり、日本人の話す英語を的確に指導することが可能となっています。

発音判定の精度が高い

社名やアプリ、コアエンジンの名称に使用されている“Prontest(プロンテスト)”は、“Pronunciation Test”、つまり「発音テスト」の略称です。実に、プロンテストシリーズの発音判定機能は、発音検定試験に及ぶほどの高い精度で発音を認識・判定することができます。

音声認識よりも遙かに深いレベルで発音を分析・判定するため、通じない発音の原因となる異音をしっかりと認識してくれます。そのため、本当はネイティブに通じない発音なのに、誤って「100点」の採点結果が出るといった心配もありません。

発音の「直し方」まで指導できる

プロンテストシリーズでは、個人の発音を正確に採点できることはもちろん、個人の発音のクセに合わせた発音指導をすることも可能です。音声学をもとにした「発音指導技術」で、調音器官レベルで「直し方」を指導します。

「もう少し唇をすぼめて」「舌の先を歯につけないように」など、点数だけでなく、具体的なアドバイスを提示してくれるので、どこをどう直せば良いのかとてもわかりやすくなっています。独学でありがちな「発音の直し方がわからない」というストレスなく、効率良く発音を矯正することができます。

産業技術総合研究所の最先端の「音響分析技術」と「音声学の知識」を融合している

プロンテストエンジンは、産業技術総合研究所の最先端の「音響分析技術」、および音声学の知識を盛り込んだ最先端の技術を使っています。

そのため、世界でも最も正確にご自身の発音を分析し、「日本人の英語の発音」を指導することが可能です。

英語の発音を採点できるおすすめアプリ

ここでは実際に、英語の発音採点・発音練習に特化した当社のスピーキング練習アプリを紹介します。「発音特訓パック」は学習経験がまだ少ない英語初学者の方、そして「プロンテスト・コール」は就職準備生や留学生、国際ビジネスマン向けとなっています。

プロンテストシリーズ 発音特訓パック

プロンテストシリーズ 発音特訓パック

プロンテストシリーズ 発音特訓パック」は、街中で使えるお役立ちフレーズを使って会話練習をしながら、「発音判定機能」で自分の発音を採点できるスピーキング練習アプリです。たとえば、「right」という英単語の発音を録音するだけで、「今の発音は60点です。」「総合評価は70点です。」などと発音を採点してもらえます。

また、採点結果を提示するだけでなく、現時点での発音の状態や具体的な改善方法のアドバイスまでわかりやすく示してもらえるため、まるで独学とは思えないほど発音練習がはかどります。「自分の発音を採点してみたい」「採点結果をもとに、より発音を強化したい」とお考えの方は、ぜひまずは無料お試しアプリを利用してみてください。

料金プラン

  • 1ヶ月プラン:月額2,200円(税込)
  • 6ヶ月プラン:月額1,320円(税込)
  • 12ヶ月プラン:月額880円(税込)

公式サイト

プロンテストシリーズ プロンテスト・コール

プロンテスト・コール

プロンテストシリーズ プロンテスト・コールは、自身や家族のことを紹介する会話練習に取り組みながら、発音と文法を徹底的にトレーニングできるスピーキング練習アプリです。ただ英語で物事を説明できるようになるだけでなく、相手に共感や信頼してもらうための「信頼関係を構築するための英語」の習得を目指します。

「発音特訓パック」と同様に、アプリに向かって英会話フレーズを話すだけで、発音を練習したり採点したりすることができます。正しい発音と高い文法力を身につけたい方は、ぜひご活用ください。

料金プラン

  • 1ヶ月プラン:月額2,750円(税込)
  • 6ヶ月プラン:月額1,650円(税込)
  • 12ヶ月プラン:月額1,100円(税込)

公式サイト

プロンテストシリーズを使った発音練習方法

プロンテストシリーズを使った発音練習方法

最後に、先ほど紹介した当社のアプリを使った発音採点・練習方法をお伝えしていきましょう。

お手本の音声をリスニング

まず、自分の英語レベルや学習目的に合った方のアプリケーションを開き、ネイティブスピーカーによるお手本の音声を聞きましょう。時間をかけて一つひとつの音をしっかりと聞き取ることが大切です。「音がどのように作られているか」を意識しながら、聞き取った音と単語のイメージを紐付けるよう練習しましょう。

自分の発音を録音

自分の発音を採点する前に、まずは現時点での発音を録音しておきましょう。後でお手本の音声と聞き比べたり、成長した自分の発音と比較したりするのに使います。

練習対象の音を含む単語の発音練習

ここからは、実際に発音の練習をしていきます。

プロンテストシリーズのアプリには、すべての発音記号と音変化の練習ができるレッスンが収録されています。自分が練習したい音に対応しているレッスンを開いて、音の出し方を練習しましょう。

たとえば、[r]の発音を練習したい場合、「right」や「rake」などその音素を含んだ英単語やフレーズを使って練習に取り組みます。

プロンテストエンジンで発音を採点する

この際、ただ発音を練習するだけでなく、自分の発音を採点することでより効果的に発音練習を進めることができます。なぜなら、ここまででもお伝えしたように、採点することで「自分の発音がどのように間違っているのか」、そして「何をどのように改善すれば良いのか」が明確にわかるからです。

プロンテストシリーズのアプリでは、実際に「総合評価」や「先生のアドバイス」などがわかりやすく提示されるので、独学でも目的を見失うことなく、楽しく発音練習に取り組むことができます。

リンキングの発音練習

プロンテストシリーズのアプリでは、発音記号の練習に加えて、リエゾン法を使った「リンキング」の練習にも取り組むことができます。リエゾン法では、単語と単語のつながりで起こる音声変化の練習を行います。

たとえば、“one of the 〜”という英文を読み上げる際、「one(/wˈʌn/)」の[n]と「of(/(弱形) (ə)v/)」の[ə]はつながって発音されます。この音の変化を意識して練習することで、よりネイティブらしく滑らかな発音に近づくことができます。

練習後の自分の発音を録音

一通り発音練習を終えたら、自分の発音がどのくらい変わったのか気になりますよね。そこで、自分の発音を再度録音して、聞き比べてみましょう。よりネイティブらしく英語を発音できるようになっているか、「音読にかかった時間」や「滑らかさ」などに着目して確認してみてください。

ただし、ここまで来ても、「あの音が苦手だな」であったり「この音が不安……」であったり、苦手な音があるのは珍しいことではありません。苦手な音はもちろん、音の出し方を一度身につけた音に関しても、続けて発音練習に取り組む姿勢がとても大切です。

なお、アプリの発音判定機能で発音を採点・チェックすることは、日常生活でいう「健康診断」のような役割を持っています。定期的に自分の発音を採点して、正しい発音の仕方を忘れていたり、調音器官や口の筋肉の使い方の精度が下がっていたりしていないか確認することをおすすめします。

誰かに発音を判定・指導してほしい人は

プロンテストが出している学習アプリやその中の音声指導技術は、音声学をもとにしています。そのため、判定内容や指導内容にも学問的裏付けがあります。

また、プロンテストは専門的な音声学の内容をわかりやすく噛み砕いて、すぐに身に着けられるような指導も行っております。

定期的に発音セミナーを開催していますので、発音に課題感を持つ方はぜひご参加ください。

まとめ

発音を採点するのに「音声認識」を使ったアプリを避けるべき理由や、正しい発音練習のステップを理解していただけたかと思います。

独学で発音を学ぶ場合、苦手な音や間違った発音に気づくことができず、カタカナ発音をはじめとした間違った発音が定着してしまいがちです。間違った発音の定着は、リスニングやスピーキング、リーディングなどに支障をきたすため、できるだけ早い段階で正しい発音を身につける必要があります。

当社プロンテストが提供するプロンテストシリーズのアプリでは、カジュアルな会話練習に取り組みながら発音判定機能で「通じる英語」を身につけることができます。無料で試せるお試しアプリも用意していますので、興味のある方はぜひホームページより詳細を確認してみてください。

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