皆さん、こんにちは。
11月も明日で終わり。
ということは、今年もあと残るところ一ヶ月ですね。
ちょっと焦ります。
先日、
11月16日(土)の「実践英語音声学会」にて、久々に発表を
させていただきました。
「発音指導による学習者の発音への効果」についてでした。
1時間から12時間のセミナーとアプリの使用で、
どのぐらい音声が変化するものなのか、を検証しました。
結論から申し上げますと、
前回のメルマガでもお話したように、
プロンテストメソッドのレベルで発音練習をすると、
「こんなに音って変わるのね」と感じていただけます、
という結果を出させていただきました。
学会で、ほかの大学の先生方とも盛り上がったのですが、
要するに、いま、教育現場で「コレ」という指導法がないこと、
「教えられる人」もいないこと、が本当に重要な課題となって
いる、とおっしゃっておられました。
大学の授業で教えられるのは「英語」そのものや、
ご専門であって、発音まで教えていては進まないのが現状。
それは、小・中・高等学校でも同じではないでしょうか。
それと、
やはり、教え方が先生方によって「まちまち」なことは
否めません。
音声学の先生方もそれは感じておられるようです。
もちろん、音声学の先生方は、プロなので、
発音も指導したいと思っておられるのですが。
みなさんも、学会に参加されることもあるかと思います。
学会とは専門分野を掘り下げるもので、なかなか
「教え方」のような基本をピンポイントで発表する機会は、
たくさんはなかったりするのです。
そして、実は、発音の指導法というのは、
日本ではまだ育っていなくて、それぞれのスクールや
先生方が、いろいろな方法でやっている状況です。
たとえば、母音の[ɑ]は、下記の母音台形では
右下のほうです。
(顔の左から見た口のなかをモデル化した図です)
つまり、口を縦に「大き目」に開けるのですが、
どのぐらい開けるのか、の指導が「まちまち」と
いうわけです。
プロンテストメソッドでは「指の幅2本分」と
指導しています。
そして「お」というと、[ɑ]の音が出せるのです。
ところが、先生によっては「指を3本分」と
おっしゃっていますし、過去には、
「4本分」という本も見たことがあります。
しかし、映画などで見ていただくとおわかりと
思いますが、ネイティヴでもその音で
叫ばない限り、指1本分も開いていない
ぐらいなのです。
また、会話の中では、その音だけが
存在するわけではないので、次の音を
出すためには、筋肉が慣れていないと
そこまで大きく開けちゃうと、全体的に
大変なことになってしまうわけです。
だから、
英語は口をいっぱい開けて、動かしてしゃべる、
というのは間違い。
特に「口を横に開いて[i:]と言いましょう」と
言われる先生方も多くおられるのですが、
確かに最初は出しやすいかもしれませんが、
プロンテスト的には推奨しません。
ほんとうは、
口の横の幅を変えずに、縦に開く大きさを
変えるだけで、前母音は調節できちゃう。
我々のようなノンネイティヴが練習するには、
指2本を開けて音を出してみて、
「その音を記憶していただく」のが
効果的なのではありますが、
プロンテストでは裏付けとして周波数を
とっているので、結果、指2本分で十分と
いうことになるわけです。
先日も[æ]の作り方について、ある先生が
おっしゃっておられたのですが、
「これは前母音(母音の台形の左側で、唇に
近いほうで出す音のこと)なので、舌の先を
下の歯につけて(ここまでは、私も賛成!)、
舌全体が見えるぐらいに前にせり出させると
この発音ができます」ということなのですが、
そこまですると、同様に、次の音に移るのに
一苦労するので、そんなにしなくてもよろしい、
とプロンテストメソッドでは考えます。
舌ベロの先を下の歯の付け根(磨くところ)に
押し当てて、指の幅1本半開き(1本分より
気持ち大き目)声を出していただければ、
たいてい、その周波数の音は出ます!
舌ベロを下の歯の付け根につけて、まず
[i:]と言ってみて、あごを少しずつ滑らかに
降ろしながら縦に開き、
最終的には指の幅2本分あけて[a](I‘mのIのときの音です)になるまでの間に、
[æ]があるのです。
つい、セミナーでお話しているようなことを
長々と書いてしまいました。
このメルマガを登録してくださっている皆さんは、
すでに、「プロンテストの底力(手前みそ?)」を
ご存じでいてくださっていると信じているので、
「発音記号」以下の口の中の状態(調音状態)までを
アプリで判定したり、教えたりする指導法、
つまりプロンテストメソッドのようなものは、
他にはないと感じてくださっていると思います。
このメルマガに間に合わなくて恐縮ですが、
いま、セミナーの受講者やアプリのユーザーの
方々の発音の変化をYouTubeなどで
聴いていただけるように準備中です。
お楽しみに!!
ところで、今年も残り少ないですが、
セミナーを開催いたします!
来年早々には、
指導者養成講座も再開する予定ですので、
ぜひ、ご参加くださいませ。
指導者養成講座の詳細は、
また日を改めてご紹介させていただきます。
それでは、セミナーでお会いしましょう!
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■セミナーのお知らせ
■12月のセミナー
発音ロジックセミナー:
一つ一つの音素(発音記号別)の作り方を理論的に教えます。
間違えやすい「ひずんだ音」の直し方も指導。
・発音の一人ひとりのお直しはありません。
(発音クリニックでは一人一人の発音を直します)
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9:30~12:30 3時間
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■1月のセミナー
指導者養成講座:
・初級(発音判定士®)
・日程:(8時間)
2025年1月11日(土) 13:00~17:00 および
1月12日(日) 10:00~12:00、13:00~15:00
・初級試験(認定講師初級・発音判定士®資格)
・1月12日15:30~16:30(聞き取りテスト)
・受講料: 4万円(税別)
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・認定講師初級受験料
・訓練用のアプリ2か月分
・認定講師初級(発音判定士®)のライセンスカード
・資格認定証
・上記、郵送料
お知らせ :モニターの募集中
・お一人、1時間、個別に発音指導をします。
・プロンテストシリーズのアプリライセンスを1か月分差し上げます。
・セミナーの前後、または練習中に音声を収録させてください。
・プロンテストのHPでコメントをお願いします。
・ニックネームでも結構ですのでHP用にお写真をいただきたく存じます。