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【2022】ケンブリッジ英検のレベル・難易度は?セクション別対策・勉強方法

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ケンブリッジ英検

ケンブリッジ英検は、CEFR(セファール)完全準拠・グローバルスタンダードで「使える英語力」を測定できる英語検定試験です。世界と比べて、日本ではまだそれほど知名度が高くないため「どんな試験なの?難易度は?」「高得点を取るには?」などと気になりますよね。

今回は、ケンブリッジ英検の概要や難易度、レベルについて解説した後、対策・勉強方法をセクション別に詳しく紹介します。ぜひ参考にしてください。

ケンブリッジ英検(英語検定)とは?

ケンブリッジ英検(英語検定)は、世界130ヶ国以上で年間250万人以上もの人が受験しているグローバルスタンダードの英語検定試験です。

100年以上の歴史を持ち、大学や企業、政府、省庁など、世界中の機関に認定・活用されています。日本では、実用英語技能検定やTOEFLといった試験のほうが広く知られていますが、世界的に見ると非常に高い知名度を誇ります。

ケンブリッジ英検は、言語能力を評価する国際指標「CEFR(※)」の開発に携わったケンブリッジ大学英語検定機構が運営元であることもあり、CEFRとの整合性が高いのが特徴です。「英語4技能」をCEFRで測定したい方や、「使える英語力」を適切に測りたい方におすすめの英語検定試験です。

(※)CEFR(セファール)とは、言語能力および習得状況を評価するための国際標準の「ものさし」のことです。“Common European Framework of Reference for Languages”の略で、直訳すると「ヨーロッパ言語共通参照枠」となります。

参照元:Cambridge Assessment Japan Foundation

ケンブリッジ英検の難易度は?5つのレベルについて

では、ケンブリッジ英検の難易度はどのくらいなのでしょうか?ケンブリッジ英検の試験は5つのレベルに分かれており、それぞれ所定のCEFRレベルの「±1」が測定可能なスコアとなっています。

CEFRに完全準拠していて、「A2(基礎)」から「C2(最上級)」まで細かく分かれているので、それぞれのレベル感は比較的わかりやすいと思います。「CEFRがよくわからない」という方は、実用英語技能検定級の換算を参考にしてみてください。

レベル CEFR ケンブリッジ英検 実用英語技能検定 (目安)
基礎 A2 A2  Key 3級〜2級
初級 B1 B1 Preliminary 準2級〜準1級
中級 B2 B2 First 2級〜1級
上級 C1 C1 Advanced 準1級〜1級
最上級 C2 C2 Proficiency 1級〜

参照:各試験・検定試験とCEFRの対照表 文部科学省

試験の難易度は、当然ながら試験(レベル)によって異なります。たとえば、基礎の「A2 Key」は、小学生や中学生でも合格を目指せるレベルですが、中級から最上級にかけては、級が上がるにつれて難易度がどんどん上がっていきます。

最上級に関しては、実用英語技能検定1級以上、ほぼネイティブレベルの英語力が必要と、かなり難易度が高くなっています。

合格を目指すならどのレベル?

ケンブリッジ英検は、5つのレベルに分かれているので、「どのレベルを目標にすれば良いの?」と悩むかもしれません。

その際は、中級の「B2 First」以上に目標を設定することをおすすめします。理由は、B2の英語力があれば、ネイティブと英語で無理なく会話ができるとされているからです。

もちろん、今すぐにB2の受験が難しい場合は、まずは「A2 Key」、そして「B1 Preliminary」と徐々に英語力を高めていけばOKです。「B2」レベルに達成した後も、「C1」「C2」とさらなるレベルアップを目指しましょう。

また、「現時点で自分がCEFRレベルのどこにいるのか分からない」という方は、ケンブリッジ大学英語検定機構がオンラインで無料提供している「レベルチェックテスト」を受けることをおすすめします。

英語の4択クイズに25問ほど回答するだけで、「あなたの英語力は“C2 Prpfociency”の試験対策を初めても良いレベルです。」と、自分の英語レベルを教えてくれます。無料でサクッと受けられるので、ぜひ試してみてください。

ケンブリッジ英検を受験するメリット

ケンブリッジ英検を受検する

次に、ケンブリッジ英検が選ばれる理由と、受験するメリットについて紹介します。「他の検定試験と迷っている」「受験のメリットを知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。

世界で通用する英語力の証明になる

ケンブリッジ英検を受験して合格すれば、国内のみならず世界中で通用する英語力の証明になります。

日本で最も有用とされる検定試験の一つにTOEICがありますが、TOEICは受験者の大半をアジア圏出身の人が占めていることもあり、海外での認知度はあまり高くありません。一方、ケンブリッジ英検は、アジア圏だけでなく世界中で高い評価を受けている検定試験ですので、信頼性が高いというメリットがあります。

取得した資格レベルは、海外大学留学・進学や海外企業への就職など幅広いシーンで、英語力の証明として活用することが可能です。また、ケンブリッジ英検には有効期限がないため、一度合格すれば定期的に再受験する必要もありません。

実践的な英語能力を鍛えられる

ケンブリッジ英検を受験するメリットの2つ目は、実践的な英語能力を鍛えられることです。

ケンブリッジ英検は、英語4技能、ひいては「コミュニケーションで使える英語力」を測定する試験です。そのため、合格に向けてコツコツと各技能を鍛えていけば、単なるスコアアップ・合格に留まらず、実践の場でも使える英語能力が身につきます。

英語学習というのは、「ケンブリッジ英検 C1 Advancedに合格する!」といったような具体的な目標がないと、なかなかやる気が出ないものです。実践的な英語能力を鍛えることを目的にしているなら、ケンブリッジ英検を良い意味で利用して、効率良く英語能力を伸ばしていくのも良いでしょう。

レベルと用途に合わせて試験を選べる

ケンブリッジ英検のメリット3つ目は、自分の英語レベルや用途に合わせて試験を選んで受験できることです。

上述したように、ケンブリッジ英検は5つのレベルの試験にわかれています。いずれもCEFRレベルが明確に設定されているので、自分のレベルや用途に合わせて適切な試験を選ぶことができます。

また、自分に最も適した試験を選ぶためのサポートが充実していることもうれしいポイントです。ケンブリッジ大学英語検定機構は、誰でも無料で受けられる「オンラインレベルチェック」を提供しています。

ケンブリッジ英検の対策・勉強方法:リーディング&ライティング編

ケンブリッジ英検のリーディング・ライティング

ここからは、ケンブリッジ英検の試験内容「リーディング&ライティング」「リスニング」「スピーキング」の3つのセクション別に、対策・勉強方法を紹介します。まずは、リーディング&ライティングで高得点を取るための勉強方法からみていきましょう。

語彙やコロケーションの知識を増やす

ケンブリッジ英検では、豊富な語彙やコロケーションの知識が求められます。英単語の基礎的な知識はもちろん、コロケーション(よく使われる単語の組み合わせ)や慣用句などの知識もバランス良く強化しましょう。

語彙を強化する具体的な方法としては、英字新聞や記事、洋書を読みながら、実際にその単語やフレーズが使われている文脈やイメージとセットで覚えるのが理想的です。この方法なら、語彙を強化するとともに、英語の読解力や理解力を鍛えられるというメリットもあります。

正しい英文法を身につける

正確な英文法の知識を身につけることも、リーディング&ライティングで高得点を取るための対策として有効です。具体的には、前置詞や冠詞、仮定法など、自分が苦手だと感じる項目を中心に、いかに英文法の理解を深められるかが肝になってきます。

たとえば、次のような質問が出題されたとして、自信をもって答えられるでしょうか?

A:「Do you mind if I smoke here?」

B:「I’d rather you (     ).」

  1. do
  2. to do
  3. didn’t
  4. would do

この質問は、「仮定法過去」の知識があれば正解を導き出せます。正解は「3」の「I’d rather you didn’t」になります。(“I’d rather”と“you didn’t”の間に、if説が省略されていると考えるとわかりやすいはずです。)

このように、英文法の知識はリーディングで正解を導き出すために必要不可欠です。ライティングの問題で文法的に正しく、自分の考えを正確に表現する文章を書けるようにするためにも、英文法はしっかりと学習しておきましょう。

過去問を繰り返し解く

語彙と文法の知識がある程度身についたら、過去問にチャレンジしてみましょう。

実際の試験で出題される形式の問題を解いた後、「答え合わせ」と「分析」までしっかり行うことで、重点的に補強すべき自分の弱点を見つけられます。現時点での実力を試す良い機会にもなります。

ケンブリッジ英検の対策・勉強方法:リスニング編

ケンブリッジ英検のリスティング

続いて、リスニングで高得点を取るための対策と勉強方法を具体的にお伝えしていきます。

発音を学ぶ

リスニングの得点を伸ばすには、「発音」を徹底的に学ぶことが不可欠です。

日本人の多くがリスニングを苦手としていることには、実は「基礎として発音を学んでいないこと」が関係しています。日本語というのは、他の言語と比べて「音の数」がとても少ない言語なので、日本人が英語を聞き取れるようになるには「発音(音の作り方)」を学ぶ必要があるのです。

発音を学ばないままでは、いくらリスニング練習に取り組んでも英語の聞き取り能力が伸びなくなってしまいます。「英語の音が聞き取れない」「リスニングが伸び悩んでいる」という方は、手遅れになる前に発音練習に取り組みましょう。

急ぎの人は発音クリニックで直接指導してもらう

プロンテストが出している学習アプリやその中の音声指導技術は、音声学をもとにしています。そのため、判定内容や指導内容にも学問的裏付けがあります。英会話スクールでは、発音記号を読めない・または読み方を知らない教員が指導している場合がほとんどです。

一方でプロンテストでは、大学の英米文学科などで指導される英語音声学に基づいて、発音記号一つ一つの読み方、調音器官(舌や歯など)の使い方を正確に指導する知見を持っています。

また、音声学はそのままだと初学者には難しいので、プロンテストは専門的な音声学の内容をわかりやすく噛み砕いて、すぐに身に着けられるような指導も行っております。

定期的に発音セミナーを開催していますので、発音に課題感を持つ方はぜひご参加ください。

英語の音声を聞いて耳を慣らす

発音記号や発音の各種ルールを頭にインプットすると、これまで聞き取りに苦労していた音も不思議と聞こえるようになってきます。

この状態になったら、英語の音声をたくさん聞いて耳を慣らしていきましょう。ケンブリッジ英検のリスニング音声は、基本的にネイティブが普段英語を話す速度(ナチュラルスピード)なので、慣れていないとなかなか聞き取れません。

ですので、海外ドラマやニュース、ポッドキャストなど、英語圏に住む人達向けに作られているコンテンツを使って、英語のナチュラルスピードに慣れておくと有利です。

また、ケンブリッジ英検のリスニング音声は、すべてイギリス英語なので、BBCやBBC Learning Englishなどのサイトでイギリス英語を聞く練習をしておくと、より効率良くスコアアップを狙えるでしょう。

過去問を繰り返し解く

英語の発音を学び、英語の音声を聞くことにある程度慣れたら、「実力試し」も兼ねて一度過去問に取り組んでみましょう。過去問題集を持っていない場合は、公式サイトの「試験サンプル」を活用するのもOKです。

今の自分のリスニング力で、どのくらい聞き取れるか、そしてどのくらいスコアを取れるかチェックしてみてください。「聞き取れなかった……」という場合は、再び苦手な発音を復習したり、英語の音声を何度も聞いたりして、自分に足りないところを補強していきましょう。

ケンブリッジ英検の対策・勉強方法:スピーキング編

ケンブリッジ英検のスピーキング

続いて、スピーキングで良い評価を得るための対策と勉強方法を紹介します。

発音練習に繰り返し取り組む

スピーキング練習に取り組む前に、基礎固めとして「発音練習」に取り組みましょう。初期の段階で、発音を学習・練習しておけば、スピーキング練習で間違った発音や悪いクセが定着してしまうのを予防できます。

正しい発音を知らないままスピーキング練習に取り組んでしまうと、後から発音の矯正が必要になり、二度手間になってしまうので気をつけましょう。

スピーキング練習アプリで話す練習をする

ケンブリッジ英検のスピーキングテストは、他の受験生と2人以上のグループになって行います。

ディスカッションでは、相手に自分の考えを説明したり、相手の意見に反論したりする高度なスピーキング力が求められますので、普段から誰かと一緒に英語を話す練習をするようにしましょう。

ただし、スピーキングの練習相手がどうしても見つからない場合は、スピーキング練習アプリを活用するのがおすすめです。おすすめのスピーキング練習アプリについては、次章で紹介しています。

過去問を解いて出題形式に慣れる

基本的なスピーキング力が十分に身についたら、出題形式を把握するために過去問を解いてみましょう。

ケンブリッジ英検は、受験するレベルによってそれぞれ出題の構成や内容、配点が大きく異なるので、自分が受験するレベルの出題形式に慣れておくことが大切です。

たとえば、「C1 Advanced」の試験は、「自己紹介」→「写真描写」→「ディスカッション」→「より深い論議」という4つのパートで構成されています。どのような質問が出題されるのか、どのように測定されるのかを確認し、求められるスピーキング力を重点的に伸ばせるように練習していきましょう。

ケンブリッジ英検の対策におすすめの教材・アプリ

次に、ケンブリッジ英検対策におすすめしたい教材とアプリを紹介します。

English Grammar in Use

『English Grammar in Use』は、ケンブリッジ大学出版の世界的ベストセラー実用英文書です。コミュニケーションに使える実践的な英文法の知識が身につくことから、世界中の英語学習者から高い支持を得ています。

「英文法はもう大丈夫!」という方も、この教材を何周もすれば、今ある英文法の理解をより深めることができます。初級・中級・上級が出版されているので、自分の現在の英語レベルに合う1冊を選んでみてください。

公式サイト

プロンテストシリーズ 発音特訓パック

プロンテストシリーズ 発音特訓パック

プロンテストシリーズ 発音特訓パック』は、スピーキング練習を通して英文法や表現を身につけるとともに、発音練習で「通じる英語」を習得できるアプリです。

独学だと難しいスピーキング練習と発音練習も、このアプリがあれば専属コーチがいるかのように、何度でも好きなだけ取り組めます。なお、簡単な単語・英文法を使った文章で会話練習を行いますので、英語初心者の方でも安心してご利用いただけます。

「勉強しているのに、ケンブリッジ英検のスコアが上がらない……」とお悩みの場合、発音練習による基礎固めがしっかりできていないことが原因かもしれません。ぜひこれを機に『発音特訓パック』を使って発音練習に取り組んでみてください。

料金プラン

  • 1ヶ月プラン:月額2,200円(税込)
  • 6ヶ月プラン:月額1,320円(税込)
  • 12ヶ月プラン:月額880円(税込)

公式サイト

App Store

プロンテストシリーズ プロンテスト・コール

プロンテスト・コール

プロンテストシリーズ プロンテスト・コール』は、中級以上の英語力がある方におすすめしたいスピーキング練習アプリです。反復練習を通して、自分一人ではなかなか対策しにくいスピーキングを効率的に伸ばしながら、正確な英文法の知識も強化できます。

なお、本アプリは言語の評価・指導に特化した「プロンテストエンジン」という高性能な技術を搭載しているので、あなたの発音に対して「どこがどう間違っているか」「どこを直せばいいか」を具体的に指導できます。

「一人で試験対策をしていると、発音が合っているか不安になる……」「発音を直して、飛躍的なスコアアップを狙いたい」という方は、ぜひケンブリッジ英検対策に『プロンテスト・コール』をご活用ください。

料金プラン

  • 1ヶ月プラン:月額2,750円(税込)
  • 6ヶ月プラン:月額1,650円(税込)
  • 12ヶ月プラン:月額1,100円(税込)

公式サイト

まとめ

ケンブリッジ英検の概要やセクション別対策・勉強方法について紹介しました。

ケンブリッジ英検は、130ヶ国以上で実施されている、国際標準の英語資格試験です。CEFR完全準拠ということもあり、自分の英語力を正確に測りたい方や、世界で通用する英語力の証明が欲しい方は、ぜひチャレンジしてみましょう。

ケンブリッジ英検受験に向けた基礎作りや、独学での発音・スピーキング練習には、当社プロンテストの『発音特訓パック』および『プロンテスト・コール』がおすすめです。アプリは無料でお試しが可能ですので、ぜひお気軽にお試しください。

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