「英語の発音を勉強しているけど、これで合っているかわからない……」「自分の現状の発音力を知りたい」と悩んでいるなら、英語の発音テストを受けてみましょう。発音テストを通して自分の発音力を測ることは、英語学習に大きなメリットをもたらします。
今回は、英会話における発音の重要性と、発音テストを受けるメリット、おすすめの英語発音試験「発音検定試験(E-TOP)」について紹介します。
英会話において「発音」は重要?
英語の語彙や文法知識、リスニングやリーディング、スピーキングのスキルを測ることを目的としたテストと比較すると、英語の「発音」を判定するためのテストはそう多くありません。
そのため、みなさんの中には「そもそも発音って重要なの?」「もしそうならどうして?」などと疑問に感じている方は少なくないでしょう。ここではまず、英会話において「発音」が重要である理由をお伝えします。
日本語は音の数が少ない言語である
私たちの母語である「日本語」は、英語をはじめとした外国語と比較して、音の数や区分がとても少ない言語です。
実際に、英語には600個のモーラ(子音と母音の組み合わせ)、中国語には2,000個ものモーラがありますが、日本語にはたったの「70個」ほどしかありません。
音の数や区分が少ないということは、何もしない状態で聞き分けられる/発音できる音がかなり限られているということです。そのため、発音を学ばなければ、英語を正しい発音で話すどころか、英語の音の違いを聞き取ることすらできません。
英語のリスニングとスピーキングを効率良く伸ばせる
英語の発音が上達すると、英語のリスニングとスピーキングも飛躍的に向上します。なぜなら、英語の発音を学ぶと、正しく聞き取れる・発音できる音が増えるからです。
「こんなに頑張って英語を勉強しているのに、いつまで経っても英語が上達しない……」と悩んでいるなら、発音の基礎(=発音)ができていないことが原因かもしれません。英語のリスニングとスピーキングを効率良く上達させるためには、英語の「発音」を徹底的に練習し、語学習得の「基礎」としてマスターすることが重要です。
英語の発音テストを受けるメリット
ここまでで、英語の発音の重要性を理解していただけたと思います。
発音を効率良く上達させるには、発音を学んだり練習したりすることに加えて、発音テストを受けて自分の現状の発音を知ることが大切です。そこで次に、英語の発音テストを受ける3つのメリットを紹介します。
自分の現状の発音レベルをチェックできる
発音テストを受けると、自分の現状の発音レベルを客観的に把握することができます。
毎日英語の勉強をしていても、「自分がどのくらい正しく英語を発音できているか」ということを客観的に判断する機会はなかなかありませんので、非常に良いチャンスです。発音の勉強を始めたばかりという方も、まずは自分の現状を知るために発音テストを受けてみましょう。
英語学習を効率的に進められる
英語の発音テストを受けると、「自分の発音の状態」を客観的に確認できるので、ただ闇雲にインプット・アウトプット学習に取り組むのと比較して、英語学習を効率的に進められます。
発音テストというのは、英語の発音学習において「健康診断」のような役割を果たします。たとえば、いくら健康に気を遣っていても、健康診断を受けないと自分の悪いところがわからないので、どこをどのように改善すれば良いのかもわからないですよね。
英語の発音学習もこれと同じで、発音テストを受けないと「どこができていないのか」「どこをどのように直せば良いのか」といったところがわからないままなので、効率的に英語学習を進められません。
発音テストを受けると、自分の苦手な発音といった詳細が記載された「カルテ」を入手できるため、「英語のイントネーションが苦手だから強化しよう」とか「英単語の発音すらできていなかったから、発音記号から学び直そう」などと、自分の現状に合わせてムダなく効率的に学習を進められます。
英語学習に対するモチベーションが向上する
英語の発音は、英語学習の中でもとりわけ成長を実感するのが難しい分野です。
発音記号や音声変化を学んだり、発音練習に取り組んだりしても、「どのくらい発音が上達したのか」というのはなかなかわかりません。自分の成長が目に見えてわからないと、モチベーションは下がる一方です。
しかし、発音テストを受ければ、自分の発音の成長を「スコア」という形で定量化することが可能です。成長を実感しながら学習を進められるので、容易にモチベーションも保てます。
「発音がちゃんと身についているかわからない……」と不安な方は、定期的に発音テストを受けるようにしましょう。
英語の発音テストはどうやって受ける?NGな方法
「英語の発音テスト」と聞いても、実際にどのようにして自分の発音をチェックすれば良いのかわからないという方は少なくないでしょう。ここでは、「これはNG!」という英語の発音のテスト方法を2つ紹介します。
「音声認識」を使った英語アプリでテストを受ける
音声認識とは、音声をテキストに変換するための技術のことで、AIアシスタントやスマートスピーカーなどで主に使われています。
ネットやアプリストアなどで「英語発音テスト」と検索すると、音声認識を使った無料の英語発音テストサイトやアプリが見つかります。手軽に発音をチェックできるとあって魅力的に思えますが、「音声認識」で英語の発音をテストするのはおすすめできません。
その理由は、大きく分けて3つあります。
- 「音声を文字化するため」に開発された技術だから
- 間違った発音でも「〇」が付いてしまうから
- 「なぜ間違っているのか」「どう直せばいいのか」を提案できないから
音声認識は、あくまでも音声を文字化することを目的とした技術であり、言語の発音をテストするための技術ではありません。そのため、「英語の発音が合っているかどうか」をチェックすることはできません。
それでも一昔前は、音声認識が語学学習に応用されていたこともありました。というのも、当時は文字化の技術があまり発達しておらず、「文字化できない音声」=「×(間違った発音)」とすることができたからです。
しかし、昨今では音声認識の技術がすさまじく発達したため、間違った発音でも「〇」が付いてしまいます。当然ながら、タカナ英語でも文字化できてしまう「音声認識」を、発音のテストに使うことはできません。
また、音声認識はもともと「言語学習」に特化した技術ではないため、「発音がなぜ間違っているのか」「どこをどう直せばいいのか」といったところまで提案することはできません。
これら3つの理由から、音声認識を使った英語の発音テストを受けることはおすすめできないのです。
Google翻訳やSiriを使ってチェックする
Google翻訳やSiriに関しても、上で紹介した「音声認識」の技術で音声を文字化するものですので、英語の発音をテストするのに用いるのはNGです。Siriに「What’s the weather like today?」と話しかけて通じたとしても、英語の発音が合っているとはいえません。
スマホやパソコンを使って英語の発音をチェックしたいのであれば、音声学に基づいて言語学習の発音判定・分析・指導を目的に開発された「“プロンテストエンジン”を使ったアプリ・サービス」を利用しましょう。
英語の発音テストなら「発音検定試験(E-TOP)」
続いて、おすすめの英語発音テスト「発音検定試験(E-TOP)」について詳しく紹介します。
「発音検定試験(E-TOP)」とは?
「発音検定試験(E-TOP)」は、音声学に基づいた世界初の発音試験です。英単語や英語の文章を声に出して読み上げたときの「発音」を次の7つの評価ポイントで採点します。
【Word:600点満点】
- Vowel(母音)
- Consonant(子音)
【Sentence:400点満点】
- The Read-Aloud Time(読み上げにかかった時間)
- Balance Of Vowel(母音音量)
- Articulation Of Consonant(子音の強さ)
- Intonation & Stress(強勢)
- Linking(滑らかさ)
トータルスコアは1000点満点です。単語と文章それぞれのスコアはもちろん、フィードバックシートでは詳細な分析結果や、発音についてのアドバイスを確認できます。
また、受験料は「2,000円」です(個人で受験する場合)。プロンテストシリーズのアプリに登録して受験できる試験となっており、定額で1ヶ月間、何度でも受験することができます。
「発音検定試験(E-TOP)」の受験方法
「発音検定試験(E-TOP)」の受験方法は次のとおりです。
- 『プロンテストシリーズ』に登録する
- 「発音検定試験」を選択する
- 受験したい「期間」を選択し、支払いを行う
- 購入済みアプリ一覧に表示される「発音検定試験」をクリックする
- 検定試験を実施する
- スコアシートとフィードバックが送付される(2日以内)
「プロンテストシリーズ」に登録して「発音検定試験」を購入すれば、時間や場所を選ばず、1ヶ月間何度でもテストを受けることができます。
「発音検定試験(E-TOP)」を活用した効果的な発音学習法
ここまで、英語の発音テストを受けるメリットや「発音検定試験(E-TOP)」について紹介しました。しかし、英語の発音テストはただ「受けるだけ」では発音の向上にはつながりません。
発音を効率良く伸ばすには、テストを通して自分の得意・不得意を把握したり、今後の課題を整理したりして、「学習のサイクルをうまく回していくこと」が大切です。
- 発音検定試験を受ける
- 音素・単語の発音練習に取り組む
- 音読練習に取り組む
- 英会話の学習・練習
- 再び発音検定試験を受ける
それぞれの学習ステップについて、順に詳しく解説していきましょう。
ステップ1:発音検定試験を受ける
まず、「発音検定試験(E-TOP)」を受けて、自分の現在の状態を把握しましょう。
テスト結果の「フィードバックシート」には、母音と子音の「得意な発音」「苦手な発音」や、すべての母音と子音のスコアとアドバイスが記載されていますので、どの「音」を重点的に練習する必要があるのかチェックしておきましょう。
ステップ2:音素・単語の発音練習に取り組む
発音検定試験の結果をもとに、自分が苦手な音素や英単語の発音練習に取り組みましょう。
次章で紹介している『プロンテストシリーズ』のアプリでは、自分の苦手な発音記号の発音をピンポイントで練習することができます。具体的な発音の練習方法については、こちらの記事を参考にしてください。
ステップ3:音読練習に取り組む
ステップ2では、単語単位の発音を練習しました。そこで次に、音読練習を通して「文単位」での発音を鍛え上げていきます。具体的には、単語の音と音のつながりを滑らかに発音できるように、英語の音声変化「リエゾン/リンキング」を練習します。
ステップ4:英会話の学習・練習
「単語単位」および「文単位」で英語を正しく発音できるようになったら、次はより実践的な会話・スピーキング練習に取り組みましょう。
英会話スクールに通ったり、会話練習に特化したスピーキング練習アプリを使ったりして、発音だけでなく英語力を総合的に鍛えていきます。
ステップ5:再び発音検定試験を受ける
発音を一通り練習したら、再び発音検定試験を受験しましょう。試験を受けることで、ステップ2・3で取り組んだことの成果を「スコア」という形で客観的に確認することができます。
また、発音検定試験を受けた後は、ふたたびステップ2・3に取り組んでください。これらのサイクルを定期的に繰り返すことで、英語の発音を効果的に伸ばすことができます。
発音判定や練習・テスト対策には『プロンテストシリーズ』がおすすめ
英語の発音テストに向けて、発音判定や発音練習に取り組む際は、当社プロンテトが提供するスピーキング練習アプリ『プロンテストシリーズ』の活用がおすすめです。
初級者向けの『プロンテストシリーズ 発音特訓パック』と、中級者〜向けの『プロンテストシリーズ プロンテスト・コール』について、それぞれ詳しく解説します。
プロンテストシリーズ
『プロンテストシリーズ 発音特訓パック』は、ネイティブに通じる英語を身につけられるスピーキング練習アプリです。
英語の一つひとつの音を丁寧に学習できるのはもちろん、自分の発音の正誤チェックや修正方法の提案までこのアプリ一つで行えます。また、[r]と[l]など、自分が苦手な音にフォーカスして発音を練習できるので、効果的に高得点を狙えます。
また、本アプリは月額880円(税込)〜の定額制なので、費用を心配することなく「無制限」で好きなだけ発音判定やチェック、練習していただけます。すこしでも気になった方は、以下のリンクより会員登録をして、ぜひアプリを無料で試してみてください。
料金プラン
- 1ヶ月プラン:月額2,200円(税込)
- 6ヶ月プラン:月額1,320円(税込)
- 12ヶ月プラン:月額880円(税込)
公式サイト
プロンテストシリーズ プロンテスト・コール
『プロンテストシリーズ プロンテスト・コール』は、就職準備中の方や留学生、国際ビジネスマン向けのスピーキング練習アプリです。音声学上で正しいネイティブのお手本音声を聴き、丁寧でわかりやすい発音指導を受けながら発音練習に取り組めます。
また、本アプリは文法練習にも特化しており、「相手と信頼関係を築くための英語」を身につけることもできます。「正しい発音はもちろん、正確な文法も自然に身につけたい」「正確で知的な英語を話せるようになりたい」という方におすすめしたいアプリです。
料金プラン
- 1ヶ月プラン:月額2,750円(税込)
- 6ヶ月プラン:月額1,650円(税込)
- 12ヶ月プラン:月額1,100円(税込)
公式サイト
セミナーや少人数カウンセリングを活用する
独学での学習やアプリを使った学習ではなかなか上達しない、または、急いで上達したい方もいるかと思います。また、プロンテストは定期的に発音セミナーを開催しています。発音に課題感を持つ方はぜひご参加ください。
まとめ
英語の発音の重要性や、発音テストを受けるメリット、おすすめの英語発音テストを紹介しました。 「発音検定試験(E-TOP)」は、音声学に基づいた世界初の発音試験です。『プロンテストシリーズ』に登録し、アプリケーションを購入するだけで自宅から手軽に受験することができますので、「自分の英語の発音をチェックしたい」という方は、ぜひお気軽にご活用ください。