英語のスピーキングを上達するには?課題別おすすめの方法

folder_open英語学習で発音練習をする理由

英語学習において、英語の知識はある程度身についているのにもかかわらず、スピーキングの上達が伸び悩むという人は少なくありません。

スピーキングの上達には、「発音の知識・能力」や「英文作成能力」「アウトプット能力」などさまざまな要素が必要です。英語のスピーキング上を達するためには、自分自身の「課題」を特定し、克服することが欠かせません。

そこで今回は、英語のスピーキングを上達するための課題と効果的な学習法を紹介します。

スピーキング上達に必要な能力

まず、スピーキングの上達には、「発音能力」「英文作成能力」「アウトプット能力」の3つの能力が必要です。ここでは、それぞれの能力についてお伝えしていきます。

発音能力

スピーキングの上達には、英語の音を正しく発音する能力が必要です。

英語学習において、「発音」の勉強は後回しにされることが多いですが、発音はスピーキングの土台となる最も重要な部分です。正しい発音を身につけておくと、他の能力の習得が容易になることから、優先的に身につけておくべきです。

英文作成能力

スピーキングを上達させるためには、英文作成(ライティング)能力が欠かせません。というのも、スピーキングとライティングは密接に関係しており、ライティングで作成できない英文を口から出すことはできないからです。

詳しくは「スピーキングのメカニズム」の章で解説しますが、私たちはスピーキングをする際、実際にことばを口に出す前に頭の中で一度英文を作成しています。そのため、スピーキングを上達するためには、頭の中にある知識を使って素早くかつ正確に伝えたいことを文章にする能力が欠かせません。

アウトプット能力

スピーキング上達には、アウトプット能力も必要です。アウトプット能力とは、平たく言えば「思ったことを口から出す能力」のことです。一見「英文作成能力」と同じように思えるかもしれませんが、これら2つの能力は別物です。

日本語を話すときでも、書くスピードと話すスピードには差がありますよね。人前で話すとなるとことばに詰まってしまったり、「えっと……」などのつなぎ表現が増えたりするものです。

つまり、英語のスピーキングを上達させるためには、英語を口から出す練習を通してアウトプット能力を高める必要があります。

スピーキングのメカニズム

スピーキングを上達させるためには、スピーキングのメカニズムを理解することが大切です。ここでは、スピーキングがどのようなメカニズムで行われるのかをわかりやすく解説していきます。

概念化

スピーキングのメカニズムの1つ目は、「概念化」です。

概念化とは、伝えたいことを頭の中でイメージする段階のことです。スピーキングをするためには、まずは伝えたいことを明瞭化する「概念化」のプロセスが欠かせません。

多くの日本人学習者の場合、頭の中にアイディアを思い浮かべる概念化のプロセスは日本語で行われます。例えば、英語で自分の意見を問われたときに、「何を話せば良いかわからない」「日本語でも答えられない」と感じることが多いのであれば、「概念化」のプロセスで苦戦しているといえます。

文章化

スピーキングのメカニズムの2つ目は、「文章化」です。

文章化とは、頭の中に思い浮かべたことを英語の文章にするプロセスのことです。日本語から英語への変換能力、そして英単語・英文法の知識を必要とすることから、多くの英語学習者が最も苦戦するプロセスの一つと言えます。

英語学習者にありがちな「思ったことを口にできない」「単語や文法の知識はあるはずなのに、思うように英語を喋れない」という悩みは、文章化のプロセスでつまずいていることが主な原因です。

音声化

スピーキングのメカニズムの3つ目は、「音声化」です。音声化とは、頭の中で作った英語の文章を実際に口から出す段階のことです。

音声化では、相手に通じる「正しい発音」で声に出す必要があるため、文章化と同様に多くの英語学習者が苦手意識を抱いています。音声化のプロセスをスムーズに行うためには、英語特有の発音や音声変化などを学び、自信を持って英語を話せるようになることが重要です。

スピーキング上達の課題

ここまでで、スピーキング上達に必要な能力と、スピーキングのメカニズムを理解していただけたと思います。そこで次に、多くの英語学習者が抱えるスピーキング上達の課題を紹介します。

英語の正しい発音が身についていない

スピーキング上達における課題の1つ目は、英語の正しい発音が身についていないことです。これは、「英語の発音が心配で、自信を持って喋れない」「英語を話すと聞き返されることが多い」などという方に該当します。

発音は、スピーキング学習に取り組む前の「基礎トレーニング」に該当するものなので、発音が身についてない状態でスピーキングが劇的に上達することはありません。自分の英語力に自信を持って、相手に通じる「発音」で英語を話せるようにトレーニングすることが重要です。

英語で文章を作成する力が不足している

2つ目の課題は、英語の文章作成能力が不足していることです。「伝えたいことのイメージは浮かんでいるのに、英語の文章にできない方」や「英語を読んだり聞いたりすることはできるのに、話せない方」などが該当します。

文章作成能力が足りていないという課題は、実際に能動的に使える英単語・英文法の知識を増やしたり、英作文を書くトレーニングに取り組んだりすることで克服できます。

英語の知識をアウトプットすることに慣れていない

スピーキング上達の課題の3つ目は、英語の知識をアウトプットすることに慣れていないことです。「ライティングは得意なのに、スピーキングは苦手」という方や、「十分な語彙・文法の知識が身についているのに、話そうとするとことばに詰まってしまう」という方が主に当てはまります。

アウトプットに慣れていないのであれば、シンプルに意識してアウトプットの量を増やす必要があります。ピアノを上手に弾くにはピアノを弾く練習が必要なのと同じように、アウトプット能力を高めるにはアウトプットに重点的に取り組む必要があります。

課題別!スピーキングの上達方法

続いて、スピーキングの上達方法を3つの課題別に紹介します。

英語の正しい発音が身についていない人向け上達方法

英語の正しい発音が身についていない方は、発音学習・発音練習を通して通じる英語を身につけましょう。

発音記号を学ぶ

まず、英語の発音の基礎学習として、発音記号を覚えましょう。

発音記号とは、音を視覚的にわかりやすい形で表記した記号のことです。発音記号を覚えることには、ネイティブスピーカーに通じる正しい発音が身につくというメリットがあります。

例えば、“up”と“apple”は日本語では「アップ」「アップル」とどちらも「ア」の音で発音されます。日本人の感覚からすると、「英語でも同じように発音するのだろう」と思ってしまいますが、発音記号を見ると異なる2つの音であることが分かります。

  • Up [ˈʌp]
  • Apple [ˈæpl]

このように、英語には日本語では区別しない母音や子音が数多く存在します。そのため、日本人が知っている音だけで英語の発音をマスターすることはできません。

発音記号を学習して、英語の母音と子音の正しい発音を身につけましょう。

音声変化を学ぶ

ネイティブスピーカーのような綺麗な発音を身につけるには、音声変化の知識も必要です。

ナチュラルスピードの英語は、“Thank you”が「センキュー」、“I got it”が「アイガリット」のように、音がつながって聞こえたり本来は存在しない音が聞こえたりしますよね。このように、英語の音が変化することを「音声変化」といいます。

ネイティブスピーカーは、「話しやすいから」「ラクだから」という理由で、音をつなげたり省略したりして発音します。ですので、ネイティブスピーカーの発音に近づくためには、音声変化の知識が必要です。

音声変化には、大きく分けて「連結」「同化」「脱落」という3つの法則があります。どんなときにどの法則によって音声変化が起こるのかを学習しておきましょう。

発音練習に取り組む

発音記号や音声変化の知識を身につけたら、発音練習に取り組みましょう。お手本としたいネイティブの音声を聞いてから音読したり、発音測定機能の備わったアプリを活用して自分の発音を矯正したりする方法が効果的です。

当社プロンテストでは、アプリで手軽に発音練習ができる『プロンテストシリーズ 発音特訓パック』を提供しています。実践的なフレーズを用いた会話練習と発音測定機能で、ネイティブに通じる正しい発音を身につけられます。

「発音練習を通してスピーキングを上達させたい」という方は、ぜひ当社プロンテストまで問い合わせください。

英語で文章を作成する力が不足している人向け上達方法

続いて、英語の文章作成能力が不足している人向けのスピーキング上達法を紹介します。

英文法を学び直す

まず、思っていることを文章化するためには、英文法の知識が必要不可欠です。文法の基礎知識を身につけることはもちろん、正しい使い方を知り能動的に使える状態にしておくことが重要です。

文法を知っているからといって使えるとは限らないので、例文を読み上げたり実際に自分で例文を作ってみたりするなどして、「使える」英文法の知識を増やしましょう。

英作文を書く

思っていることを文章化するという点において、スピーキングとライティングは密接に関係しています。英語の文章を書くことができなければ、英語の文章を実際に口に出すことはできません。

そのため、英作文を書くことは、スピーキングで欠かせない「英文作成能力」を鍛える方法として効果的です。

英作文や日記を日常的に書くだけでも十分な効果が見込めますが、中でもおすすめなのが「瞬間英作文」です。瞬間英作文とは、1〜2秒という短期間で日本語の文章を英語で文章化するトレーニングのことです。頭の中の日本語を素早く語の文章に置き換えられるようになるため、スピーキングの上達に最適なトレーニング方法といえます。

なお、英作文・瞬間英作文のトレーニングに取り組む際には、英語のネイティブスピーカーに文章を添削してもらうとさらに効果は高まります。添削してもらうことには、自分の間違いから学べたり、自分では思いつかないような英語の文章や表現を学べたりするといったメリットがあります。

ディクテーションに取り組む

英文作成能力を伸ばす方法として、ディクテーションも効果的です。ディクテーションとは、ポッドキャストやCDなどの英語音声を聞き取ったまま書き取るというトレーニング方法のことです。

ディクテーションはリスニングの学習法の一環として取り入れられることが多いですが、正しい英語の文章を「書き取る」ことで、身をもって文法や品詞などのルールを理解できるようになります。

英語の知識をアウトプットすることに慣れていない人向け上達方法

続いて、英語のアウトプットになれていない人向けの英語スピーキング上達方法を紹介します。

オンライン英会話を活用する

まず、英語をアウトプットすることに慣れるために、英語学習におけるアウトプット量を増やしましょう。特に、すでに十分な英語の知識が身についている中級者の場合、頭にある英語の知識を口から出すまでの「アウトプット回路」を鍛えることが重要です。

そこでおすすめなのが、オンライン英会話サービスの活用です。オンライン英会話サービスを活用すれば、日本で生活しながら毎日英語をアウトプットする時間を確保できます。

リフレーズ(言い換え)の技術を学ぶ

英語をアウトプットすることに苦手意識を抱いている方の特徴の一つに、リフレーズ(言い換え)の技術が不足していることが挙げられます。リフレーズとは、似た意味の単語や表現を用いて言い換えることです。この技術が身についていると、わからない単語や表現に出くわしても別の方法で伝えられるので、アウトプットに強くなります。

英語を話す際に、英語に言い換えるのが難しい日本語で文章を作成していたり、難しく考えすぎていたりすると、アウトプットに慣れるどころか、どんどん苦手意識が強まってしまいます。そんなときは、表現を単純化することを意識してみましょう。

例えば、英語で「私は虫が苦手です。」と伝える際、“苦手”という英単語がわからずことばに詰まってしまったとします。この際、知らない英単語を突如ひらめくことはできませんが、似た表現に言い換えることはできますよね。

“好きじゃない=I don’t like insects.”とか“嫌い=I hate insects.”、“ガマンできない=I can’t stand insects.”などの別の表現に言い換えてみれば、英語での伝え方をハッとひらめくかもしれません。

このように、ある特定の英単語・表現を知らなくても、リフレーズの技術を身につけていれば、難なく英語をアウトプットできるようになります。また、「ことばに詰まっても、言い換えれば良い」と思えるようになれば、アウトプットに対する苦手意識が薄まり、よりリラックスして英語を話せるようになります。

スピーキングテストを受験する

TOEICやTOEFLなどのスピーキングテストは、今ある英語の知識をアウトプットの練習場として最適です。過去問題集や公式問題集などを活用すれば、自分の意見を伝えたり、インタビュー形式の質問に答えたりする練習ができます。

「アウトプットの練習方法がよくわからない」「一人でもできるアウトプット練習を取り入れたい」という方には、スピーキングテストの問題を活用したアウトプット練習をおすすめします。

また、自分のスピーキング力を試すという意味でも、スピーキングテストの受験がおすすめです。モチベーションを高く保つためにも、定期的にスピーキングテストを受講すると良いでしょう。

スピーキングを上達するためのポイント

ここまでで、具体的なスピーキングの上達方法を紹介しました。最後に、スピーキングの練習に取り組む上で押さえておきたいポイントをお伝えします。

まずは発音練習でスピーキングの土台を作る

スピーキングの上達を目指すにあたって重要なのが、できるだけ早い段階で発音練習をしてスピーキングの「土台」を作ることです。スピーキング練習の一環として「発音練習」に取り組むという人が多いですが、実際には「発音」→「リスニング」→「スピーキング」という順序で英語力が伸びるのが一般的です。

そのため、発音練習を後回しにしてしまうと、スピーキングの上達を感じにくかったりスピーキング学習の効率が落ち込んでしまったりします。発音練習でベースができてから、スピーキング練習に取り組むことで、よりラクで効率的にスピーキングを伸ばせるようになります。

アウトプットを中心に取り組む

2つ目のポイントは、アウトプットを中心に取り組むことです。

「英語はある程度できるけど、スピーキングが上達しない」という中級者〜上級者は、すでに十分な語彙や文法の知識が身についていることが多いです。ですので、インプット量よりもアウトプット量に重きをおいて学習に取り組むことで、スピーキングが上達しやすくなります。

アプリを活用する

英語のスピーキング学習を効果的に進めるためには、英語学習アプリの活用がおすすめです。英語アプリは、場所と時間を選ばずにスキマ時間で取り組めるため、スピーキング学習を習慣化させる方法として最適です。

また、英語アプリなら、ネイティブスピーカーの発音を聞いたり、自分の発音を録音・測定したりするといったことも可能です。

当社プロンテストでは、スピーキングの上達に欠かせない「通じる発音」を身につけるためのスピーキング練習アプリ『プロンテストシリーズ 発音特訓パック』を提供しています。「アプリを活用してスピーキングを効果的に上達させたい」という方は、ぜひチェックしてみてください。

プロンテスト 発音特訓パック

まとめ

今回は、英語のスピーキング上達のための課題と課題ごとの上達方法を解説しました。英語のスピーキングの上達に伸び悩んでいる方は、まず自分の課題を明確にした上で、自分に不足しているスキルを高めていきましょう。

その際、「英語の発音に不安が残る」という方は、必ず「発音」の勉強と発音練習から着手することを徹底してください。発音練習というベースを先に作っておくことで、より効果的かつラクにスピーキングを上達できます。

当社プロンテストでは、自信を持って英語を話すためのサポートを提供しています。「発音練習について知りたい」「発音をしっかりと身につけたい」という方は、ぜひ当社プロンテストに問い合わせください。

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