リスニングの「聞き流し」は効果がある?勉強法とおすすめアプリ

folder_open英語学習で発音練習をする理由
リスニングの聞き流し

英語のリスニング学習法の一つに「聞き流し」があります。聞き流しの効果に関して、意見が大きく二手に分かれるため、「実際のところ、リスニング上達に効果はあるの?」と気になっている英語学習者は多いのではないでしょうか?

結論からお伝えすると、まったく理解できない英語をただひたすら聞き流しても、リスニングが上達することはありません。聞き流しで効果を得るためには、まず前提として英語の音声を理解するための基礎を身につけること、そして正しい取り組み方法を知ることが重要です。

そこで今回は、「聞き流し」でリスニングが上達しないよくある要因と効果的に上達させるための勉強法・注意点を解説します。毎日の英語学習に聞き流しを取り入れたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

そもそも「聞き流し」とは?

そもそも「聞き流し」は、とりわけ集中しないで英語の音声を聞き流すことを意味します。例えば、通学・通勤中になんとなく英語のラジオを聞いたり、何かの作業をしながら海外のテレビ番組を流したりするような状況は「英語の聞き流し」をしているといえます。

「聞き流し」とよく似た勉強法に「多聴」があります。多聴は、質よりも量を重視するというスタンスにおいて聞き流しと同じ似ていますが、多聴の方がより集中して英語を聞くという意味合いが強く含まれます。

ただし、「聞き流し」に辞書的な定義が存在するわけではないので、人によって「どのくらい集中して聞くのか」には差があります。この記事では、聞き流しを「とりわけ集中せずに英語の音声を聞くこと」と定義して話を進めていきます。

聞き流しはリスニングの上達に効果はある?

聞き流しがリスニングの上達に効果を得られるかどうかは、正直なところ「聞き流しの音声を理解できる英語力が備わっているか」で決まります。というのも、理解できない音声をひたすら聞いていても、何の知識もインプットできないからです。

これは、予備知識が一切ない状態でお経をひたすら聞いていても、理解できるようにはならないのと同じです。

しかし、逆に100%集中していなくても、英語の音声の8〜9割を理解できる力が身についていれば、「聞き流し」はインプット学習として効果的だといえます。これは、理解できる英語の文章をたくさん聞くことにより、英語の思考回路を形成することができるからです。

また、理解できる英語の聞き流しは、英語を英語のまま理解するための「英語脳」を鍛える方法としても効果的です。

そのため、聞き流しに効果があるか否かを一概に語ることはできません。一般的には、「聞き流しは効果がない」と言われていますが、発音や語彙の基礎をしっかりと身につけた上で、他の学習法と並行して取り組めば、それなりの効果を実感することはできます。

聞き流しで効果的にリスニング学習をするポイントについては、記事の最後でお伝えします。

聞き流しでリスニングが上達しない要因

続いて、聞き流しでリスニングが上達しないよくある要因を紹介します。聞き流しの効果を最大化するために、ぜひ確認しておいてください。

英語の発音を理解できていない

聞き流しでリスニングが上達しない要因の一つは、英語の「発音」を理解できていないことです。

英語の音声を聞いて理解するためには、英語の母音・子音、音声変化、イントネーションなどの「発音」に関する知識が身についている必要があります。これらを理解できていないと、いくら聞き流しても脳が英語をただの「雑音」として処理してしまうため、リスニング力アップの効果は見込めません。

語彙・文法力が不足している

次に考えられる要因は、語彙・文法の知識が不足していることです。語彙力が不足している場合、英語の音声を聞いても意味を正しく理解・推測できないため、リスニング力の向上にはつながりません。

また、英文法の基礎が身についていない場合も同じことがいえます。文法をわかっていない状態では、英語の音や単語を聞き取れたとしても、文全体の意味を理解することができないため、いつまでたっても英語力は伸びません。

目安として、聞き流しでリスニングを向上させるためには、音声の8割以上を理解できる程度の語彙・文法力が必要です。

聞き流しだけに取り組んでいる

聞き流しでリスニングが上達しない要因の3つ目は、他の勉強をせず「聞き流し」だけに取り組んでいることです。「机に向かうのが苦手だから」「ラクして英語を習得したいから」と思っていても、聞き流しだけで英語を習得することは不可能です。

仮に、「聞き流しでリスニング力が伸びた!」という方がいたとしたら、聞き流しに取り組んでいた時点で、すでに高度な語彙や文法の知識が身についていた可能性が高いでしょう。単語や文法を勉強せず、英語をただ聞き流すだけで英語を習得できるなら、英語学習で悩む方はいないはずですよね。

聞き流しで効果的にリスニングを上達するための勉強法

ここまでで、聞き流しの効果や聞き流しでリスニングが上達しない要因について解説しました。そこで次に、聞き流しでリスニングを上達するための効果的な勉強法を紹介していきます。

「発音」を学ぶ

1つ目は、英語の「発音」を学ぶことです。英語の発音は、日本語の発音と大きく異なるため、聞き流しに取り組むにあたって英語特有の「音」を理解することが欠かせません。

例えば、英語には日本語よりも遙かに多い母音と子音の種類が存在します。日本語が5つの母音と13個の子音を有しているのに対して、英語には17個の母音と22個の子音があります。

そのため、英語の母音と子音を学ぶことによって、聞き流しの際に“L”と“R”、“B”と“V”など、日本人にとって馴染みのない音もしっかりと聞き分けられるようになります。これは、英語の音声を理解する上で、とても重要なことです。

また、音がつながって発音されたり、特定の音が弱く発音されたりといった音声変化のルールを学ぶことも「聞き流し」に取り組む上で重要です。英語特有の音や発音のルールを学習することで、英語の音を理解できるようになるので、聞き流しの効果が高まります。

語彙力を強化する

続いて、英語の音声を理解できるように、語彙力を強化しましょう。語彙力を強化する方法はたくさんありますが、一番手っ取り早いのは基礎的な英単語が網羅された単語帳を活用して、隅から隅まで暗記することです。

英単語を機械的に暗記するのが苦手だという方は、ゲーム感覚で学べる絵単語アプリや、好きな海外ドラマや洋画を活用して語彙を増やすのも良いでしょう。

ある程度の単語力が身についていれば、知らない単語が出てきても文脈から意味を推測できるようになります。自分が目標とするレベルの音声を聞き流せるようになるとを目標に、必要な語彙力を身につけましょう。

英語の語順に慣れる

「英文法」も、効果的な聞き流しをする上で欠かせない知識の一つです。というのも、日本語と英語では語順が大きく異なるため、文法の知識を身につけて英語の語順に慣れる必要があります。

英文法が苦手だという人は、これを機に中学校レベルの英文法から学び直すことをおすすめします。というのも、中学英文法には、英文を理解するのに必要な基礎知識が詰まっているからです。

聞き流しをした際に、文章全体の意味を理解できるように、文法の知識を増やして英語の語順に慣れましょう。

ディクテーションをする

英語の発音や語彙、文法を学習するのと並行して、ディクテーションにも取り組みましょう。ディクテーションとは、英語の音声を聞いて紙に書き出すトレーニングのことです。

ディクテーションは、「一語一句聞き逃さないように集中して聞く必要がある」という点において、聞き流しと大きく異なる勉強方法です。

ディクテーションに取り組むことで、英語のリスニング力が鍛えられるので、「聞き流し」における理解度が上がります。前述したように、聞き流しは「理解できる英語」を聞くことで初めて効果を実感できる勉強法なので、ディクテーションは聞き流しの効果を高める事前準備として効果的です。

また、ディクテーションでは、文章を実際に書き出すことで、語彙やフレーズの知識も身につきます。現時点の英語力で、どのくらい英語の発音や単語を聞き取れているかチェックするためにも、定期的にディクテーションを行うことをおすすめします。

おすすめリスニングアプリ:まったく聞き取れない方向け

続いて、聞き流しをするのに最適なおすすめのリスニングアプリを2つ紹介します。英語の勉強を始めたばかりで「まだ英語を全然聞き取れない」というレベルの人におすすめのアプリをセレクトしているので、ぜひ参考にしてみてください。

バイリンガルニュース

バイリンガルニュース

「バイリンガルニュース」は、日本語と英語で交互にニュースが読み上げられる大人気ポッドキャスト番組のアプリ版です。さまざまなテーマのニュースに沿って繰り広げられるアメリカ人のマイケルさんと日本人のマミさんによる台本なしの日常会話をリスニングできます。

英語のニュースをリスニングするというとハードルが高く感じるかもしれませんが、バイリンガルニュースでは日本語と英語の2ヶ国語でニュースが伝えられるので、「何について話しているのかわからない」と理解が追いつかなくなる心配がありません。

バイリンガルニュースの音声はすべて無料で聞くことができますが、文字起こしテキストの閲覧には有料の「読み放題プラン」への加入が必要です。「聞き流しでわからない単語が出てきたときに調べたい」「ディクテーションやシャドーイングにも取り組みたい」という方は、文字起こしテキストを閲覧できると便利です。

料金

  • 無料:音声+1〜3話の文字起こしテキスト
  • 読み放題プラン(月額240円):音声+すべての文字起こしテキスト

公式サイト

英会話リスニング

英会話リスニング

「英会話リスニング」は、日常生活や仕事などで役立つ英会話フレーズが1,460のシーン別に収録された英語学習アプリです。すべてのフレーズにネイティブスピーカーによるリスニング用の音声が付いているため、「聞き流し」に最適です。

短い英会話を聞き、「聞き取れた」「聞き取れなかった」を選択して英文と和訳をチェックするという流れが用意されており、効率良く学習を進められるのが嬉しいポイントです。

本アプリではフレーズごとの聞き流しができるので、「聞き流しを通して語彙を強化したい」という方や「長文になると聞き取れない」という英語学習初心者の方におすすめです。

料金

  • 無料:すべての機能

公式サイト

LearnEnglish Podcasts

「LearnEnglish Podcasts」は、ブリティッシュ・カウンシルのポッドキャストをリスニングできるアプリです。すべてのポッドキャストを無料で聞けるのはもちろんのこと、ダウンロードしてオフラインで再生することも可能です。

また、ポッドキャストの最後にはエクササイズが収録されているので、聞き流しをした後に理解度をチェックすることができます。「聞き流しをした後に、どれくらい聞き取れていたのか確認したい…」という方におすすめのアプリです。

料金

  • 無料:すべての機能

公式サイト

BBC Learning English

「BBC Learning English」は、BBCが配信している「6 minute English」や「The English We Speak」などの人気番組を視聴できる英語学習アプリです。それぞれの番組の最新の25話を無料で視聴することが可能です。

イギリス英語の音声なので、「ハードルが高いのでは?」と感じるかもしれません。しかし、これらの番組はどれも英語学習者向けに配信されているものなので、スピードが遅く聞き取りやすいので安心です。イギリス英語の音声で聞き流しをしたいという方は、BBC Learning Englishを活用してみましょう。

料金

  • 無料

公式サイト

おすすめリスニングアプリ:ある程度聞き取れる方向け

続いて、「英語をある程度聞き取れる」という人が聞き流しでさらにリスニング力を向上させるのに最適なリスニングアプリを2つ紹介します。

TED

TED

「TED」は、さまざまな専門分野のプレゼンテーションを視聴することができるアプリです。社会現象からスポーツ、芸術など、幅広いテーマのプレゼンテーションが取りそろえられているので、自分の興味のある音源を見つけやすいというメリットがあります。

プレゼンテーション動画は、ダウンロードしてオフライン再生をしたり、マイリストに保存して繰り返し聞いたりすることができるので、いつでもどこでも快適に聞き流しができます。

すべてのプレゼンテーションを無料で視聴することができるので、気になった方はぜひダウンロードしてみてください。

料金

  • 無料:アプリ内課金あり

公式サイト

  • TED(iOS)
  • TED(Android)

NHK World Japan

NHK World Japan

「NHK World Japan」は、日本とアジアのニュースが英語をはじめとした18の外国語で配信されているアプリです。動画・音声コンテンツが6,000以上と充実しているので、聞き流しに最適です。

海外のニュースの場合、ある程度の語彙力があっても知らない地名や人物名などが登場したり予備知識がなかったりすることから内容を理解できないことがあります。しかし、NHK World Japanでは、主に日本のニュースが配信されているので、「聞き流し」でもしっかりと内容を理解することができます。

料金

  • 無料:すべての機能

公式サイト

聞き流しでリスニング学習をする際のポイント

最後に、「聞き流しでリスニングを上達したい」という方に向けて、聞き流しに取り組む際のポイントをお伝えします。

自分の英語レベルに合った音源を選ぶ

まず、聞き流しをする際は、自分の英語レベルに合った音源を選ぶことが欠かせません。

具体的には、知らない英単語の割合が1〜2割を下回るくらいのレベルを意識すると良いでしょう。というのも、知らない英単語ばかりで何を言っているのかわからない音声を聞いてもリスニング力は上達しないからです。

「知らない単語が出てきても、文脈から予測できる」という状態が聞き流しでは理想です。さらに、音声の内容を理解しつつ、聞き流しで新たな語彙やフレーズを学べたら完璧でしょう。

YouTubeや英語学習アプリ、ポッドキャストなどを活用して、自分の英語レベルに合った音源を見つけましょう。

聞き流し以外の勉強と併行して行う

聞き流しは、他の勉強法のプラスアルファとして取り組むことで、より効果を実感しやすくなります。というのも、聞き流しは英単語や英文法を学習した後の「復習リスニング」として高い効果を発揮するからです。

例えば、単語帳で暗記した英単語が音声中に登場した場合、その英単語の知識はしっかりと脳に定着します。そのため、英単語や英文法のインプット、発音の勉強、ディクテーションなどの他の学習と並行して取り組むことをおすすめします。

机に向かう勉強をした後、休憩したり散歩したりしながら英語を聞き流すのもおすすめです。毎日の英語学習の最後に、5〜10分程度でも良いので、聞き流しの時間を確保しましょう。

毎日継続して取り組む

「聞き流し」に限ったことではありませんが、効果を実感するためには毎日継続して取り組むことが大切です。聞き流しを数回行ったからといって、リスニング力が上達することはありません。

仕事や学業で忙しいと、つい英語学習を後回しにしてしまいがちですが、上で紹介したリスニングアプリを活用すれば、通勤・通学時間などのスキマ時間でサクッと勉強できます。

「1日10分」「1日1エピソード」など、自分が無理なく継続できる目標を設定して、毎日英語の音声を聞き流すようにしましょう。

アプリを活用する

先ほど、聞き流しにおすすめのリスニングアプリを紹介しました。アプリを活用した英語学習は、スキマ時間にサクッと取り組めるという点で優れています。そのため、聞き流しだけでなく、「読む」「書く」「話す」の技能の学習もアプリでできると、効率良く毎日の学習に取り組めます。

とはいえ、「話す力を伸ばせるアプリなんてあるの?」と疑問に思う方は少なくないでしょう。そこでおすすめなのが、当社プロンテストの英語学習アプリ「発音特訓パック」です。このアプリでは、日常会話で使えるフレーズを通して、リスニングとスピーキングの基礎となる「発音」を効率良く学べます。

リスニングアプリと合わせて、発音やスピーキングに特化したアプリも使ってみたいという方は、ぜひプロンテストの「発音特訓パック」を検討してみてください。

まとめ

「聞き流し」でリスニングが上達しないよくある要因と、「聞き流し」で効果的にリスニング力を上達するための勉強法を紹介しました。

聞き流しで効果的にリスニング力を上達するためには、英語の基礎(発音・語彙・文法)の知識が身についた状態で、「理解できる英語」を聞き流すことが重要です。内容をまったく理解できない音声を意味もなくダラダラと聞き続けることはやめましょう。

基礎が身についたら、英語の思考回路を作るためにたくさん英語を聞き流すことをおすすめします。ただし、実践的な英語力を身につけるには、インプットだけでなくアウトプットの量を確保することも重要です。聞き流しと並行して、発音やスピーキングの学習も行いましょう。

当社プロンテストでは、英語のリスニングとスピーキングを上達するのに必要不可欠な「発音」習得のサポートをしています。「英語でのコミュニケーションが苦手」「英語の知識はあるのに、英語がまったく喋れない」などとお悩みの方は、当社プロンテストまでお気軽にご相談ください。

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