リンガスキルとは?対策・勉強方法は?テストの概要と受験するメリット

folder_open語学学習の基本
リンガスキル

英語4技能のCEFRレベルを判定する検定試験の一つに、「リンガスキル」があります。リンガスキルは、ケンブリッジ大学英語検定機構が提供するオンラインテストで、高校生以上なら誰でも自宅でインターネットを通じて受験することが可能です。

そこで今回は、リンガスキルの概要や受験メリット、さらには高スコアを出すための対策・勉強方法についてたっぷりと解説します。

リンガスキル(Linguaskill)とは?

リンガスキル(Linguaskill)は、ケンブリッジ大学英語検定機構が提供するオンライン英語テストです。英語4技能(リーディング/リスニング/ライティング/スピーキング)の国際基準「CEFR」レベルを迅速に判定することができます。

IELTSとCambridge English Examsを所有する「ケンブリッジ大学英語検定機構」が最新テクノロジーを駆使して開発したリンガスキルは、テストの品質、および信頼性、運営力が非常に高いことで知られています。

また、リンガスキルは、モジュール(組み合わせ)型のテストとなっていますので、「リーディング&リスニング」「ライティング」「スピーキング」をそれぞれ1つずつ、または自由に組み合わせて受験することが可能です。

名称リンガスキル(Linguaskill)
種類・リンガスキル ジェネラル ・リンガスキル ビジネス
開発・提供元ケンブリッジ大学英語検定機構
受験方法オンライン (公開受験・自宅受験)
対象者高校生以上 (※中高一貫校に通っている場合は中3以上)
受験料(全科目)  10,000円

リンガスキルは、高校生や大学生、社会人を対象としたテストです。そのため、基本的には高校生レベル以上の英語力がある状態での受験が望ましいでしょう。

また、スコアが82点を下回った場合、結果は「Not Reported:報告なし」と表示されてしまいます。「CEFRのA1レベルに達しているかすら怪しい」という方にとっては、難易度が高いテストだといえるでしょう。

しかし、リンガスキルは、受験者の能力に応じて出題される問題のレベルや設問数が変化するという「アダプティブ(適応)型」を採用しています。正解するとより難易度の高い問題が、不正解なら難易度の低い問題が出題されるという仕組みです。

そのため、基本的にはA1以上の英語力があれば、難易度が高すぎるということはありません。また、リンガスキルのリーディング/リスニングは、時間に対して問題数がそれほど多くないため、人によっては点数が取りやすいと感じるかもしれません。

「どのくらいのスコアを目指せば良いの?」「CEFRレベルと照らし合わせてテストの難易度を確認したい」という方は、下の比較表を参考にしてください。

リンガスキルCEFR
180〜C1以上
160〜179B2
140〜159B1
120〜139A2
100〜119A1
82〜99A1未満

参照:Linguaskill スコアとレベルの比較

リンガスキルの種類

リンガスキルの英語テストは、「ジェネラル」と「ビジネス」の2種類に分かれています。それぞれ測定する英語の種類が異なっており、目的に合わせて好きな方を選んで受験することが可能です。

テストの種類測定する英語の種類
リンガスキル(ジェネラル)日常生活で用いられる英語
リンガスキル(ビジネス)ビジネス・企業環境で用いられる英語

ここでは、リンガスキルの「ジェネラル」と「ビジネス」について、もう少し詳しくみていきましょう。

リンガスキル (ジェネラル)

リンガスキル(ジェネラル)は、日常生活で用いられる英語を測定するためのテストです。

テストでは、勉強や仕事、旅行、将来計画、テクノロジーなど、幅広いトピックが取り上げられます。大学の入学選考や卒業認定、専門的なビジネス用語を必要としない環境における職務採用での活用が最適です。

リンガスキル (ビジネス)

リンガスキル(ビジネス)は、ビジネス・企業環境で用いられる英語を測定するためのテストです。

テストで取り上げられるトピックは、オフィスや製品・サービスの売買、出張、人事など、いずれもビジネスに関するものです。従業員のビジネス英語力を測りたい組織や、ビジネス英語を必要とするビジネスパーソン向けのテストとなっています。

リンガスキルの試験形式と測定技能

リンガスキルでは、「ジェネラル」「ビジネス」ともに、英語4技能(リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング)を測定します。ここでは、リンガスキルの試験形式と測定技能などについて詳しく説明します。

リーディング/リスニング

リーディングおよびリスニングパートは設問数が決まっておらず、受験者の回答に合わせて出題の難易度が変化するアダプティブ(適応)型です。

リーディングには5タイプの設問、リスニングには2タイプの設問が設けられており、リンガスキルが受験者のレベルを正確に判定できた時点で、テストは終了します。

所要時間約60〜85分
設問数適応型 (受験者の回答に応じて可変)
設問タイプ【リーディング】・読み取り選択
・センテンス空所補充
・多肢選択空所補充
・記述式空所補充
・長文リーディング
設問タイプ【リスニング】・聞き取り選択
・長文リスニング

ライティング

ライティングは、50語程度の電子メールライティングと、180語以上の長文ライティングの2パートで構成されています。制限時間はそれぞれ計45分間で、パソコンのキーボードを使って回答を入力します。

所要時間45分
設問数2パート
設問タイプ・50語程度の電子メールライティング
・180語以上の長文ライティング

スピーキング

スピーキングも、パソコンのマイクとヘッドフォンを使ってオンラインで受験します。回答は録音され、ジェネラルは人手・自動のハイブリッド採点で、ビジネスは人手採点で評価されます。

5つのパートで構成されており、自分自身のことや与えられたトピックについて、英語で話します。

所要時間15分
設問数5パート
設問タイプ・インタビュー
・音読
・長めのスピーチ(1)(2)
・コミュニケーション・アクティビティ

リンガスキルを受験するメリット

リンガスキルを受検するメリット

ケンブリッジ英語検定やTOEFL iBT、GTECなど、さまざまな検定試験がある中で、リンガスキルを選ぶメリットは何でしょうか?ここでは、リンガスキルの受験をおすすめする理由を3つ紹介します。

英語4技能をテストできる

リンガスキルを受験するメリットの一つ目は、英語4技能を総合的にテストできることです。

英語の読み書きはもちろん、「聞く」「話す」の能力まですべて判定するため、自分の実力を正当に評価する場として最適です。また、リンガスキルで高スコアを獲得すれば、高い英語4技能を保有していることの証明になります。

特に近年、欧米では4技能に対応した「CEFR」が常識となっており、日本の英語教育の現場でも「英語4技能」が重視されるようになってきています。英語4技能のCEFRレベルを判定できるのは、リンガスキルの魅力の一つです。

大学入試で活用できる

リンガスキルを受験するメリットの2つ目は、スコアを大学入試で活用できることです。

2022年現在、リンガスキルのスコアは上智大学や立教大学、中央大学、国士舘大学などの大学の入試(一般選抜)で利用することができます。公開受験はもちろん、自宅受験で取得したスコアも提出が可能です。リンガスキルを受験で利用できる大学を受験予定の場合は、リンガスキルを受験することをおすすめします。

また、CEFR完全準拠のリンガスキルは、大学入学共通テストと親和性が高いため、共通テスト対策としても大いに役立ちます。

就活や面接の対策にも役立つ

リンガスキルは、就職・採用活動でも活用の動きが広まっており、就活や面接対策にも適しています。実際に、日本航空株式会社(JAL)では、自社養成パイロット採用の英語スピーキングテストでリンガスキルを導入しています。

英語スピーキング能力をCEFR基準で正確に判定できることや、オンライン完結型で試験結果が迅速に提供されることなどが高く評価され、導入に至っています。

企業でも英語のコミュニケーション力が求められる中、ビジネス・企業環境で使う英語をテストできる「リンガスキル(ビジネス)」は、就職・採用活動で今後さらなる活用の拡大が期待できるでしょう。

リンガスキルの対策・勉強方法:基本編

英語の発音を勉強する女性

ここからは、実際にリンガスキルで高スコアを達成するための対策・勉強方法についてお伝えしていきます。

まずは、基本的な対策方法を紹介するので、リンガスキルを初めて受験する方や、英語学習の経験がまだあまりない方は、ぜひ参考にしてください。

発音練習で基礎を作る

すべての英語検定試験に共通していえることですが、効率的に目標スコアを達成するには、発音練習で英語4技能の基礎をしっかり作ることが非常に大切です。

学習初期に発音をしっかり身につけているといないとでは、同じ対策・勉強をしても学習効果や伸びに大きな差が出ます。数学や音楽、スポーツでも、基礎ができていないまま高度な技術を身につけることはできないのと同じことです。

意外と知られていませんが、英語学習における基礎は「発音」です。英語と比較して音の数が少ない日本語を母語とする私たちは、初期段階で発音を身につけておかないと、正しい発音でスピーキングできないどころか、音を正しく聞き取ることすらできません。

発音練習の基礎固めの大切さは、こちらの記事で詳しく解説しています。

「リンガスキルの対策って、何から始めれば良いの?」と迷ったら、まずは発音練習で基礎を作るところから着手しましょう。

リンガスキルの出題形式を把握する

リンガスキルの対策を始めるにあたっては、出題形式を把握することが大切です。どのような問題が出題されるのか知っておけば、きちんと対策を取り、求められる能力を効率良く伸ばすことができるからです。

ですので、まずはケンブリッジ大学英語検定機構の公式サイトで公開されているオンライン模擬テストや過去問などをチェックして、出題形式をしっかり把握しておきましょう。

実践的な語彙力を身につける

リンガスキルの「リーディング&リスニング」「ライティング」「スピーキング」で高スコアを狙うには、実践的な語彙力を身につける必要があります。

英語の文章や音声を理解して正答を導き出すため、そしてさまざまなトピックについて詳しく英語で書いたり話したりするためには、簡単な単語だけでは不十分です。特に、ライティングとスピーキングパートでは、初心者レベルの語彙だけだとすぐに行き詰まってしまいます。

毎日、新しい英単語を覚えたり、自分の現在の英語レベルよりも少し難しい英字新聞を読んだりするなどして、意識的に“使える語彙”を増やしましょう。

なお、語彙力を強化する際、日本語訳とセットで覚えてしまうと、英単語を理解するスピード、使うスピードが遅くなってしまい「実践的」とはいえません。日本語訳に頼らずに英語のまま、視覚的なイメージと結びつけるようにして英単語を覚えることが大切です。

リンガスキルの対策・勉強方法:応用編

過去問を解く女性

続いて、上でお伝えした基礎学習を終えた後にやるべき、リンガスキルの対策・勉強法を紹介します。これらは、基礎をしっかり固めてから取り組むことで、効率的に目標スコアを達成しやすくなります。

過去問を繰り返し解く

英語の基礎力がある程度ついたところで、リンガスキルの過去問にチャレンジしてみましょう。ちなみに、過去問を解くことには、主に次のような目的があります。

  • 出題傾向や問題構成に慣れ
  • 自分の実力を測る
  • 目標スコア達成までの対策を練る

過去問はテクニックや解説が載っている本ではないため、初期段階で英語力を向上するために使うよりも、ある程度基礎力がついた段階で、実力チェックや対策のさらなる強化のために活用するのがおすすめです。

本番のテストを受けるつもりで過去問を一通り解いてみて、自分の克服すべき苦手分野やさらに伸ばすべき得意分野を分析しましょう。

英語のスピーキング練習をたくさんする

4技能の中でも、スピーキングは独学で対策するのが比較的難しい分野です。普段英語を話す機会がまったくない状態で、いきなりスピーキングテストを受験しても、結果は目に見えていますよね。

スピーキングで高スコアを獲得するには、とにかくたくさんスピーキングの練習をすることが不可欠です。とはいえ、実際には「練習相手がいない」「一人でどうやってスピーキングの練習をすれば良いかわからない」などとお悩みの方は少なくないでしょう。

そこでおすすめなのが、スピーキング練習に特化したアプリを活用する方法です。アプリに英会話の練習相手役になってもらい、さまざまなトピックについて英語を話す練習をしましょう。

アプリなら、時間や場所を選ばずに好きなだけ練習に取り組めるので、練習量をたくさんこなすことができます。

自分の英語音声を録音して聞いてみる

自分一人でのスピーキング練習に慣れてきたら、定期的に自分の音声を録音して客観的に聞いてみましょう。

自分ではスラスラと英語を話せているように感じていても、客観的に聞いてみると「モゴモゴと話していて聞き取りにくい」とか「単語の発音が間違っている」「イントネーションが不自然だ」など、改善点が見つかることがあります。

リンガスキルのスピーキングテストでは、発音能力や質問応答能力、理路整然と長く話す能力、自分の意見や考えを表現する能力などが主に測定されます。

ただスピーキング練習をするだけでは、現時点で自分がどのくらいのレベルなのかというのはわかりにくいため、自分の発音能力やスピーキング能力を客観的に評価する場を設けるようにしましょう。

リンガスキルの対策におすすめの教材・アプリ

最後に、リンガスキルの受験を控えている方に向けて、おすすめの教材とアプリを紹介します。

オンライン模擬テスト

運営元であるケンブリッジ大学英語検定機構は、リンガスキル受験者に向けて「無料オンライン模擬テスト」を提供しています。

オンライン模擬テストでは、実際に問題を解きながら出題形式や問題構成に慣れることができます。自分が入力した回答に対してフィードバックも提供されるので、対策に最適です。

また、オンライン模擬テストの他にも、「オンライン無料サンプルテスト」や「リンガスキル公式受験ガイド」「Preparation videos」なども無料で公開されています。受験前にぜひとも活用しましょう。

公式サイト

プロンテストシリーズ 発音特訓パック

プロンテストシリーズ 発音特訓パック

『プロンテストシリーズ 発音特訓パック』は、発音練習を通して実際に使える「通じる英語」を身につけられるスピーキング練習アプリです。

初期段階で発音を身につけることで、スピーキングはもちろん、リスニングやリーディング、ライティングをずっと効率的に伸ばせるようになります。なお、本アプリで取り組める会話練習では、すべて難しい文法を省いた簡単な文章のみを使用するため、初心者でも無理なく使いこなすことが可能です。

「リンガスキル対策の一環として、この機会に発音を身につけたい」という方は、まずはぜひ無料お試し版よりお気軽にお試しください。

料金プラン

  • 1ヶ月プラン:月額2,200円(税込)
  • 6ヶ月プラン:月額1,320円(税込)
  • 12ヶ月プラン:月額880円(税込)

公式サイト

App Store

プロンテストシリーズ プロンテスト・コール

プロンテスト・コール

『プロンテストシリーズ プロンテスト・コール』は、会話の反復練習で英語のスピーキング力を鍛えられるアプリです。1回あたり30〜40分のレッスンが20レッスンも収録されており、徹底的な反復練習で効率良くスピーキングパートのスコアアップを狙えます。

また、本アプリは、言語の発音判定・評価のために開発された技術「プロンテストエンジン」を搭載しているため、スピーキング練習に取り組みながら、自分の発音を正確に評価・矯正することも可能です。

料金プラン

  • 1ヶ月プラン:月額2,750円(税込)
  • 6ヶ月プラン:月額1,650円(税込)
  • 12ヶ月プラン:月額1,100円(税込)

公式サイト

まとめ

ケンブリッジ大学英語検定機構が提供するオンラインテスト「リンガスキル」について解説し、対策・勉強方法を紹介しました。

どの英語検定試験にも共通していえることですが、効率的にスコアを伸ばすには、学習の初期に基礎(=発音)をいかにしっかり身につけられるかが肝になります。「基礎⇒インプット⇒アウトプット」という順版を守って対策を進めて、目標スコアの達成を目指しましょう。

独学での発音練習、スピーキング練習には、当社プロンテストのスピーキング練習アプリ『発音特訓パック』『プロンテスト・コール』がおすすめです。アプリは無料体験することもできますので、リンガスキルの対策にぜひご活用ください。

関連記事

メニュー