【11月9日開催】発音指導者養成講座・説明会

英語の勉強に「順番」は関係ある?最短で英語力を伸ばすベストな手順は?

folder_open語学学習の基本
英語の勉強の順番

英語を勉強している方なら誰でも、「最短で英語力を伸ばしたい」と思いますよね。実は、英語の勉強の効果を最大化できるかどうかは、「順番」が大きく関係しています。

一つひとつの勉強法が正しくても、順番次第では英語力が伸び悩んでしまうこともゼロではありません。そこで今回は、英語を勉強するベストな順番と、その順に沿った効果的な勉強法を紹介します。

英語を学ぶのに「順番」は関係ある?

英語を勉強する人

英語を学ぶにあたっては、「順番」がとても大切です。順番次第では、ラクかつ効果的に学習を進めることもできますし、英語が伸び悩んでしまうこともあります。

たとえば、「基礎が身についていない状態でいきなり英会話スクールに通う」というのは、初心者が避けるべきNGな順番の一例です。英語を効果的に勉強し、最短で高い英語力を身につけるために、これから解説する「英語を勉強するベストな順番」をぜひ押さえておいてください。

英語を勉強するベストな順番とは?

英語を勉強するにあたっては、「基礎⇒インプット⇒アウトプット」という順番が基本となります。基礎(発音・語彙・文法)がしっかり身についていない状態では、インプットとアウトプットはできません。

具体的には、次の順番に従って基礎から体系的に作り上げることが大事です。

  1. 英語の「発音」を学ぶ
  2. 英語の「語彙」「文法」を身につける
  3. インプット力(読む・聞く)を鍛える
  4. アウトプット力(書く・話す)を鍛える

1〜4の順番をそれぞれくわしく解説していきます。

英語を学ぶ順番①:英語の「発音」

英語の勉強を始めるにあたって、最初に身につけるべきなのが「発音」です。

もしかすると、「発音=上級者がネイティブスピーカーのように話すために練習するもの」というイメージがあるかもしれません。日本の英語教育では、「発音」がなおざりにされているので、そう考えてしまうのも無理はありません。

しかし、実際には、発音は英語学習すべての「土台」となるとても大切な分野です。基礎として発音を身につけているといないとでは、今後のインプット学習およびアウトプット学習で大きな差が生まれます。

まずは、発音記号を学ぼう

まず、発音記号と音の作り方を学びましょう。

発音記号とは、英語の正しい発音をわかりやすく表した記号のことです。たとえば、「temporary(一時の)」の発音を知らなくても、[témpərèri]という発音記号を見れば確実に正しい発音がわかります。

また、英語には、日本語にはない音がたくさん存在しています。「あ」に近い母音だけでも、英語には[æ][ɑ][ə][ʌ]と4つの音があるため、発音記号を学びそれぞれの音を正しく認識・発音できるようになる必要があります。

発音練習で、「通じる発音」を身につけよう

発音記号と音の作り方を学んだら、次は発音練習に取り組みます。発音練習では、ネイティブスピーカーの音の作り方を意識しながら、真似するように調音器官(口・唇・舌)の使い方を練習します。

ネイティブスピーカーの音声を聞いたり、自分の発音を録音して聞き比べたりしながら、正しい発音と音の作り方を体得しましょう。

ちなみに、発音練習では「自分の発音のどこが間違っているのか」を把握する必要がありますが、これを一人でするのは容易ではありません。そのため、効果的に発音練習を進めたいのであれば、発音練習に特化したアプリ『プロンテストシリーズ 発音特訓パック』『プロンテストシリーズ プロンテスト・コール』の活用がおすすめです。プロンテストシリーズは、当社プロンテストが提供しているスピーキング練習アプリで、発音判定機能で効果的に「通じる発音」を習得できます。

英語を学ぶ順番②:英語の「語彙」「文法」

発音の次は、英語の「語彙」と「文法」の基礎知識を学びましょう。英文を理解したり、自分の考えや気持ちを表現したりできるようになるためには、語彙と文法の知識も欠かせません。

ただし、基礎として学ぶ語彙と文法は、基本的に中学校レベルで十分です。もちろん、目標によっては、後に高校・大学とレベルアップしていく必要がありますが、いずれにせよまずは「中学校レベル」をしっかり定着させることが前提となります。

まずは、2,000〜3,000語を覚えよう

一般的に、2,000〜3,000語の語彙があれば、基本的な日常英会話のほとんどをカバーできるといわれています。もちろん語彙は多いに越したことはありませんが、日常会話で頻繁に使われる語彙というのは、実はそれほど多くないのです。

そのため、まずは中学で習得する基本語彙を学ぶところから始めましょう。大学で学ぶような難しい英単語まで、無理して暗記する必要はありません。

難しい英単語を学ぶことよりも大切なのは、「日本語を介さず、英語のままイメージと結びつけながら英単語を覚えること」です。「employment = 雇用」のように、英語と日本語をセットで覚えるのはNGです。英単語を見たり聞いたりしたときに、日本語を介さず、英語のままイメージで理解できるように、語彙の知識を増やしていきましょう。

中学レベルの英文法を「使える」ようにしよう

次に、英文法のルールを学びましょう。英文法は、英単語の並べ方についてのルール・規則性であり、文法を知らなければ英文を正しく理解することはもちろん、自分の考えや気持ちを正確に文章化することはできません。

語彙と同様に、基礎として身につける英文法は、中学校レベルまでで十分です。難しい文法を知っていることよりも、中学校レベルの基礎文法を「使える」ようにすることが大事です。

受験勉強のように、文法事項をただ暗記しようとするのではなく、英語の例文や使い方を参考に、イメージと紐付けるようにして理解するようにしましょう。こうすることで、英会話で自分の考えや気持ちを表現できるようになります。

英語を学ぶ順番③:インプット力(読む・聞く)

英語の基礎知識(発音・語彙・文法)を身につけたら、次はインプット学習に取り組みましょう。英語の4技能は「インプット系」と「アウトプット系」のスキルに大別されます。

  • インプット系のスキル:読む・聞く
  • アウトプット系のスキル:書く・話す

まずは、基礎作りとして取り組んだ「発音練習」の効果が出やすいインプット系のスキル(読む・聞く)から鍛えていきましょう。

読む

英語の文章を英語のまま理解できるように、リーディング学習を通して「英語脳」を鍛えます。英語脳とは、英語の音や文字をそのままイメージに紐付けて理解できる脳、つまり「英語を英語のまま理解するための思考回路」のことです。

語彙や文法のインプットと同様に、日本語に訳さず、英語のままイメージで掴むことを意識しながら、英語の文章を読みましょう。英語の文章を声に出して読む練習(=音読)も英語脳を鍛えるのに効果的です。

聞く

英語のリスニング学習では、英語の「聞き取り能力」と「意味取り能力」を鍛えます。ここまでで発音を学習していれば、英語の音を聞き取る能力はもうある程度身についているはずです。

英語の「音」と「意味」を聞き取ることに注力して、英語の音声を丁寧に聞きましょう。英語の音に耳が慣れてきたら、音声変化(リエゾンなど)やアクセントの位置、リズムなども意識してリスニングできると良いですね。余裕があれば、ネイティブの話す英語を真似するように、音読するのもおすすめです。

英語を学ぶ順番④:アウトプット力(書く・話す)

基礎学習とインプット学習の次は、アウトプット学習です。ここまでで、しっかりと基礎を身につけておけば、効果的にアウトプット系のスキル(書く・話す)を伸ばすことができます。

書く

ここまででインプットした基礎知識を使って、英語の文章を書いてみましょう。英語のライティングは、自分のペースで考えや気持ちを文章化できるので、スピーキングと比較して難易度が低めです。

英語を書く練習で培った「文章作成能力」は、英語を話す力を伸ばす上でもかなり役立ちます。自分の知っている語彙や文法の知識をフル活用して、文章作成能力を向上し、使える表現を増やしていきましょう。

話す

英語を話す能力を伸ばすには、上で紹介した「英文作成能力」に加えて「発音能力」と「アウトプット能力」を鍛えることが必要です。発音能力は、基礎学習を通してすでに身につけているので、ここでは主に「アウトプット能力」を鍛えましょう。

アウトプット能力とは、「自分の考えや思ったことを口から出す能力」のことです。アウトプット能力を鍛えることで、話すスピードと書くスピードの差を埋めたり、思ったことをスムーズに英語の文章として口から出したりできるようになります。

スピーキング練習アプリを活用したり、英会話レッスンを受けたりするなどして、英語を話す練習に取り組みましょう。

初心者は要注意!英語を学ぶNGな順番

英語を話す女性

英語の勉強は、順番によっては効率が悪くなったり、効果が薄くなったりしてしまいます。特に初心者は、次のNGな順番で英語を勉強しないように注意しましょう。

NGな順番①:いきなりアウトプット学習をする

ここまででおわかりいただけた通り、基礎学習は、地道にコツコツ取り組む必要がある、言ってしまえば「下準備」のようなものです。そのため、「早く英語を話す練習をしたい」「アウトプット学習をしたい」と感じるかもしれません。

しかし、基礎がしっかりと身についていない状態では、そもそもアウトプットする知識がないので、アウトプット学習に取り組んでも意味がありません。基礎学習を怠って、いきなり英会話レッスンを受けたり、英語のシャドーイングに挑戦したりすることはNGです。

初心者のうちは、基礎作りに焦らずじっくり取り組み、インプット⇒アウトプットと順を追って学習を進めてください。正しい発音を身につけ、十分な語彙・文法の知識を身につけておけば、表現の幅が広がり、正しい発音で自信を持ってスピーキング練習に取り組めます。

NGな順番②:「発音」を学ばずに、語彙をインプットする

「発音は難しそうだから、まずは語彙から覚えよう」と考えるかもしれませんが、この順番もNGです。というのも、発音は「自分の発音を良くするため」だけでなく、「英語の音を正しく認識するため」に不可欠な土台だからです。

発音を学ばないまま英単語を覚えようとすると、どうしてもカタカナの音で覚えるクセがついてしまいます。たとえば、「best」「vest」という2つの英単語は、カタカナだとどちらも「ベスト」ですが、実際の発音は[bést][vést]と異なります。

このように、カタカナの間違った音で英単語を覚えていると、ネイティブに通じない発音が身についてしまい、後から発音を矯正する必要が出てきます。

英語学習をラクにかつ効率良く進めるため、そして後から大変な思いをして発音矯正する必要をなくすためにも、英語学習は必ず「発音を学ぶこと」からスタートしましょう。

英語を学ぶ順番に迷ったら、まずは「発音」から!

最後に、もう一度英語を学ぶ正しい順番をおさらいしておきます。

  1. 英語の「発音」を学ぶ
  2. 英語の「語彙」「文法」を身につける
  3. インプット力(読む・聞く)を鍛える
  4. アウトプット力(書く・話す)を鍛える

「何に手を付ければいいかわからない……」という悩みは、英語初心者につきものです。しかし、この順番を押さえておけば、常に「何に取り組むべきか」を把握できるので、悩んで立ち止まることも少なくなります。

この順番を参考に、まずは「発音」から順を追って勉強を進めていきましょう。

発音の勉強におすすめの英語アプリ

ここでは、英語の「基礎の基礎」である発音の勉強に役立つおすすめ英語アプリを4つ紹介します。「何から始めていいかわからない」とお悩みの方は、ぜひこれから紹介するアプリを手に取って、英語の勉強を始めましょう。

プロンテストシリーズ 発音特訓パック

プロンテストシリーズ 発音特訓パック

プロンテストシリーズ 発音特訓パック』は、街中ですぐに使えるフレーズを使った会話練習に取り組みながら、正しい発音を身につけられる当社プロンテストのアプリです。「プロンテストメソッド」に基づいたカリキュラムで発音を練習できるのはもちろん、「発音判定機能」で通じる発音かどうかをチェックすることもできます。

なお、難しい文法を使っておらず、初心者でも取り組みやすいのも嬉しいポイントです。「発音練習で英語の基礎を身につけたい」「一人で発音をマスターできるか不安」などという方は、ぜひご活用ください。

料金プラン

  • 1ヶ月プラン:月額2,200円(税込)
  • 6ヶ月プラン:月額1,320円(税込)
  • 12ヶ月プラン:月額880円(税込)

公式サイト

App Store

プロンテストシリーズ プロンテスト・コール

プロンテスト・コール

プロンテストシリーズ プロンテスト・コール』は、会話練習をしながら、自然に正確な文法と発音を身につけられるアプリです。日本語における「てにをは」を徹底的に練習することで、「信頼を得られる英語」を身につけられます。

アプリは無料でお試しすることができます。少しでも気になった方は、公式サイトよりぜひ詳細をチェックしてみてください。

料金プラン

  • 1ヶ月プラン:月額2,750円(税込)
  • 6ヶ月プラン:月額1,650円(税込)
  • 12ヶ月プラン:月額1,100円(税込)

公式サイト

OALD 9th edition

『OALD 9th edition』は、オックスフォード大学出版が提供する英英辞典のアプリ版です。英英辞典とは、英単語が英語で解説されている辞書のことです。

アプリ版には、解説だけでなく単語の音声も収録されているため、英単語の正しい発音をチェックしたいときにも重宝します。ちなみに、音声はイギリス英語とアメリカ英語、両方の発音で聞くことが可能です。

料金

  • 無料(App内課金あり)

公式サイト

LearnEnglish Sounds Right

『LearnEnglish Sounds Right』は、ブリティッシュ・カウンシル提供の英語発音チャートアプリです。英語の発音記号と正しい発音、その音を含む単語例をそれぞれチャート上に収録。発音記号を学びたいときや、発音記号の正しい音を確認したいときに役立ちます。

無料で利用できるので、スマホにインストールしておいて損はありません。

料金

  • 無料

公式サイト

急ぎの人は発音クリニックで直接指導してもらう

プロンテストが出している学習アプリやその中の音声指導技術は、音声学をもとにしています。そのため、判定内容や指導内容にも学問的裏付けがあります。英会話スクールでは、発音記号を読めない・または読み方を知らない教員が指導している場合がほとんどです。

一方でプロンテストでは、大学の英米文学科などで指導される英語音声学に基づいて、発音記号一つ一つの読み方、調音器官(舌や歯など)の使い方を正確に指導する知見を持っています。

また、音声学はそのままだと初学者には難しいので、プロンテストは専門的な音声学の内容をわかりやすく噛み砕いて、すぐに身に着けられるような指導も行っております。

定期的に発音セミナーを開催していますので、発音に課題感を持つ方はぜひご参加ください。

まとめ

今回は、これから英語を学び始めるなら知っておきたい「英語を勉強するベストな順番」をお伝えしました。

順番次第で効果を得られなかったり、伸び悩んでしまったりするほど、英語の勉強は「正しい順番に沿って、体系的に学ぶこと」がとても大切です。特に、英語学習すべての土台となる発音は、できるだけ早い段階で学んでおきましょう。

当社プロンテストは、発音練習に特化したスピーキング学習アプリを提供しています。中でも、『プロンテストシリーズ 発音特訓パック』は、英語学習の経験があまりない初心者にぴったりのカリキュラムを収録しており、英語の発音練習で基礎を作りたい方に最適です。「独学で効率良く英語を勉強したい!」という方は、ぜひまずはお試し版から試してみてください。

関連記事

ブログ・更新情報

メニュー