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【一覧表】英語の発音記号の覚え方は?5つの方法と覚える際の注意点

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英語の発音記号の覚え方

英語の発音を勉強するにあたって避けて通れないのが「発音記号」です。しかし、英語にはたくさんの発音記号があるので、「覚えるのが難しい……」と悩んでいる方は少なくないでしょう。

また、英語の発音を上達させるのに、そもそも発音記号を覚える必要はあるのでしょうか?今回は、英語の発音記号とは何か、覚える必要性はあるのかについて解説し、英語の発音記号の覚え方を具体的に紹介します。

英語の発音記号とは?

英語の発音記号

英語の発音記号とは、文字の読み方を忠実に表すために作られた記号のことです。

そもそも、英語のアルファベットには、それぞれ複数の発音パターンがあります。たとえば、「apple」「grape」「peach」の中にある「a」という文字は、どれも発音が違いますよね。

このように、英語は「文字」と「音」が一致しないため、英単語のスペルから「正しい発音」を推測するのは容易ではありません。

そこで、「この英単語は、どうやって発音するの?」と迷ったときに「発音記号」が役立ちます。「apple」「grape」「peach」の発音がわからなくても、発音記号を確認すれば正しい発音がわかります。

  • apple[ˈæpl]
  • grape [gréɪp]
  • peach [píːtʃ]

このように、発音記号は英語の文字を正しく読む/発音するために必要です。英語の発音記号をマスターすることで、「英語を正しく発音する能力」、および「英語を正しく聞き取る能力」を向上させることができます。

英語の発音記号は難しい?

発音記号と聞くと、「なんだか難しそう……」「できることなら覚えたくない」などと思う方がほとんどかもしれません。昨今、中学校や高校で「発音記号」の存在すら教えない傾向にあるため、そう感じるのも無理ないでしょう。

それに、英語には日本語にはない音がたくさんあって、日本人にとって区別するのが難しい記号も多いので、最初は難しいと感じると思います。

しかし、発音記号の多くは、[p]や[t]のように、アルファベットがそのまま記号として使われていて、発音も同じだったり似ていたりします。

そのため、実質上は、「アルファベットと似ていない記号」と「アルファベットと発音が違う記号」にフォーカスして覚えればOKです。何千という英単語を覚えることと比較すれば、それほど難しくはありません。

また、プロンテストは定期的に発音セミナーを開催しています。発音に課題感を持つ方はぜひご参加ください。

発音記号を覚える必要はある?

英語の発音記号を覚える必要性

では、英語を学ぶにあたって、発音記号を覚える必要はあるのでしょうか?

結論からお伝えすると、発音記号は英語の文字を正しく読むために不可欠であるため、覚えるに超したことはありません。ここでは、発音記号を覚える必要性について、詳しく解説していきましょう。

英語特有の音を正しく発音するため

発音記号は、日本語にはない英語特有の「音」を正しく発音するため、および文字を正しく読むために必要です。

私たちの母語・日本語というのは、英語や他の言語と比較して、音の数が少ない言語です。英語には約600個もの音がありますが、日本語にはわずか70個ほどの音しかありません。

そのため、[l]や[r]といった日本語にはない英語特有の音を正しく発音できるようになるには、発音記号とその音の作り方を学ぶことが不可欠です。

英語学習を効率良く進めるため

発音記号を覚えるのは、英語の発音を良くするためだけではありません。発音記号を覚えると、英語の音の作り方がわかるので、リスニング力も飛躍的に向上します。

また、知らない単語でも発音記号を見れば確実に正しく発音できるようになるので、「間違った発音で英単語を覚えてしまう」⇒「後から矯正する」という二度手間を減らせます。つまり、英語学習を効率良く、労力をセーブして進めるためにも、発音記号を覚えておく必要があるのです。

英語の発音記号一覧と単語例

発音記号を覚える必要性について理解できたところで、実際に英語の発音記号の種類を確認しておきましょう。英語の発音記号を「母音」と「子音」に分けて一覧表にまとめていますので、どんな記号があるのか確認してみてください。

なお、それぞれの発音記号の「音の作り方」については、こちらの記事で詳しく説明しています。

母音の発音記号一覧表

まずは、英語の母音の発音記号を紹介します。日本語には「ア」「イ」「ウ」「エ」「オ」の5つの母音があるのに対して、英語には12個以上の母音があります。

[i:] (例:meet[míːt]) [ɑ] (例:hot[hάt])
[i] (例:pig[píg]) [ʌ] (例:come[kˈʌm])
[e] (例:end[énd]) [ɔ] (例:long[lˈɔːŋ])
[ə] (例:here[híɚ]) [o] (例:obey[oʊbéɪ])
[æ] (例:path[pˈæθ]) [ʊ] (例:wood[wˈʊd])
[a] (例:right[ɹaɪt]) ※イギリス英語 [u:] (例:pool[púːl])

また、以下の母音台形は、英語の母音を発音する人間の口を「真横」から見た図です。

プロンテストの画像キャプチャ

※上記の画像はプロンテストにて作成・研究を行い、特許を取得したソフトウェアを表示しております。転載はお断りいたします。

これを見ると、上の一覧表で紹介した母音の発音記号はそれぞれ「音の出し方」が大きく違うことがわかっていただけると思います。また、日本語と英語では、母音の分かれ方に大きな差があることもわかります。

子音の発音記号一覧表

次に、英語の子音の発音記号を紹介していきましょう。

[p] (例:party[pάɚṭi]) [ʃ] (例:shoes[ ʃu:z])
[b] (例:bear[béɚ]) [ʒ] (例:casual[kˈæʒuəl])
[t] (例:talk[tˈɔːk]) [h] (例:happy[hˈæpi])
[d] (例:dig[díg]) [tʃ] (例:chocolate[tʃάk(ə)lət])
[k] (例:kitchen[kítʃən]) [dʒ] (例:june[dʒúːn])
[g] (例:game[géɪm]) [m] (例:man[​​mˈæn])
[f] (例:feel[fíːl]) [n] (例:note[nóʊt])
[v] (例:very[fíːl]) [ŋ] (例:king[kíŋ])
[θ] (例:theater[θíːəṭɚ]) [l] (例:light[lάɪt])
[ð] (例:gather[gˈæðɚ]) [r] (例right[rάɪt])
[s] (例:ski[skíː]) [j] (例:yogurt[jóʊgɚːt])
[z] (例:zebra[zíːbrə]) [w] (例:wash[wάʃ])

[p]や[b][t]など、見慣れたアルファベットもあれば、[θ]や[ð][ʒ]などあまり見慣れない記号もありますね。これらの子音は、それぞれ「音を作る場所」「音を作る方法」「有音・無声」が異なり、これら3つの条件によって音が作られています。

なお、太字になっている8つの子音は、日本語の中にはない英語特有の子音です。日本人にとって発音するのが難しい音なので、しっかり押さえておきましょう。

また、記号自体はシンプルでわかりやすい[r]と[l]、[f]と[v] といった子音は、日本語にはない、もしくは日本語の他の音と混同しやすい音であるため、、音の作り方をしっかりと練習する必要があります。

英語の発音記号の覚え方

発音記号を覚える方法

発音記号を覚えるといっても、“闇雲に暗記する”のは非効率的です。実際に発音記号を正しく発音できるようになるためには、次の5つの方法を試してみてください。

  • ネイティブの「音」とセットで覚える
  • フォニックスで単語の組み合わせパターンを覚える
  • 辞書で発音記号を確認する
  • 発音練習に取り組む
  • 英語学習アプリを活用する

発音記号の効果的な覚え方について、それぞれ詳しく解説していきましょう。

ネイティブの「音」とセットで覚える

発音記号を覚える際は、それぞれの記号が表す英語の「音」とセットで覚えることが大切です。というのも、「実際にどんな発音なのか」「ネイティブがどうやって発音しているのか」を知らないままでは、ただの“記号の丸暗記”になってしまうからです。それに、発音記号を単調に覚えても、楽しくないのでストレスになってしまいます。

発音記号を覚えると決めたら、実際に発音記号のお手本音声を繰り返し聞いたり、真似するように音読したりして、「音」とセットで覚えるようにしましょう。ただし、ネイティブの「音」をただ自己流で真似するだけでは「正しい発音」とはいえないので、発音記号の音の作り方(唇、舌、顎、のど)をしっかり学ぶことも大切です。

フォニックスで単語の組み合わせパターンを覚える

2つ目の覚え方は、「フォニックス」という学習メソッドを用いて、「発音記号」と「単語パターン」の組み合わせを覚える方法です。

たとえば、[ɑ]という発音記号を学習の対象とする場合、「hot」「pot」「dot」など実際に[ɑ]の発音記号を使う単語の組み合わせパターンを覚えます。すると、ここまでで学んだ「音(発音記号)」と「スペル」が紐付くようになります。

辞書で発音記号を確認する

英語の勉強をしていて知らない単語が出てきたら、辞書で意味を調べますよね。その際、意味と合わせて「発音記号」も確認するようにしましょう。

上でもお伝えしたように、ほとんどの辞書にはアメリカ英語とイギリス英語の両方の「発音記号」が記載されています。新しい英単語をインプットする際、「発音記号」もセットで覚えるようにすれば、発音記号の理解を深めることができる上、確実に「正しい音」を身につけられます。

「これまで辞書で発音記号を確認したことがなかった……」という方は、これからは辞書を引く際に「発音記号はどうなっているか」も確認するようにしてくみてください。

発音練習に取り組む

英語の発音記号や音の出し方を一通り学習したら、「発音練習」に取り組んで発音を自分のものとして身につけていきましょう。というのも、発音記号の発音や音の出し方を頭では理解していても、実際に発音記号の音を正しく出せるとは限らないからです。

練習したい発音記号を含む英単語のリストを用意して、ネイティブの音を真似するように音読します。発音記号を正しく発音できるようになるまで、自分の発音を録音してお手本の音声と聞き比べたり、発音時の自分の口元を鏡で確認したりしましょう。

急ぎの人は発音クリニックで直接指導してもらう

プロンテストが出している学習アプリやその中の音声指導技術は、音声学をもとにしています。そのため、判定内容や指導内容にも学問的裏付けがあります。英会話スクールでは、発音記号を読めない・または読み方を知らない教員が指導している場合がほとんどです。

一方でプロンテストでは、大学の英米文学科などで指導される英語音声学に基づいて、発音記号一つ一つの読み方、調音器官(舌や歯など)の使い方を正確に指導する知見を持っています。

また、音声学はそのままだと初学者には難しいので、プロンテストは専門的な音声学の内容をわかりやすく噛み砕いて、すぐに身に着けられるような指導も行っております。

定期的に発音セミナーを開催していますので、発音に課題感を持つ方はぜひご参加ください。

英語学習アプリを活用する

発音記号を効率良く覚えるには、「発音」に特化した英語学習アプリの活用がおすすめです。

たとえば、以下で紹介している当社プロンテストのアプリを使えば、発音記号と各音の作り方を学べるのはもちろん、「正しく発音できているか」「どこをどうすれば正しく発音できるのか」を把握できます。

「発音記号を独学でマスターできるか不安……」「できるだけラクに発音記号を習得したい」という方は、アプリの活用も視野に入れてみてください。

プロンテストシリーズ 発音特訓パック

プロンテストシリーズ 発音特訓パック

発音練習を通して発音記号を効率良くマスターしたい方には、当社プロンテストの『プロンテストシリーズ 発音特訓パック』がおすすめです。

このアプリでは、すべての発音練習の発音を練習したり、自分の発音を「発音判定機能」でチェックしたりすることができます。発音記号を初めて学ぶ方はLesson1から順に、発音記号を一通り勉強し終えている方は苦手な発音記号をピックアップして練習すると効率良く学習できます。

「発音記号を一人で学んでいると、合っているかわからなくて不安……」という方は、ぜひ『プロンテストシリーズ 発音特訓パック』を活用して発音記号の発音を学びましょう。アプリは無料でお試しが可能です。

料金プラン

  • 1ヶ月プラン:月額2,200円(税込)
  • 6ヶ月プラン:月額1,320円(税込)
  • 12ヶ月プラン:月額880円(税込)

公式サイト

英語の発音記号を覚える際の注意点

英語の発音記号を覚える前に知っておきたい注意点を2つ紹介します。

アメリカ英語とイギリス英語で発音記号が異なる

みなさんご存知の通り、アメリカ英語とイギリス英語では「発音」が異なります。

「具体的にどこがどう違うのか」というのは、実は発音記号を見ると一発でわかります。つまり、アメリカ英語とイギリス英語では、発音記号が違うので注意が必要です。

  アメリカ英語 イギリス英語
tomato [təméɪṭoʊ] [təmάːtəʊ]
car [kάɚ] [kάː]
bath [bˈæθ] [bάːθ]

ただし、発音記号そのものの読み方は、どこの国でも同じです。アメリカ英語とイギリス英語では、「発音が異なる」=「それぞれの単語の読み方を表す発音記号が異なる」と覚えておくとわかりやすいでしょう。

フレーズや文になると「音」は変化する

発音記号は、英語の文字の読み方を忠実に表した記号ですので、単語単位であれば、発音記号をチェックすることで確実に正しく発音できます。

しかし、複数の単語が組み合わさったフレーズや文の場合、音声変化(音がつながったり、脱落したり、別の音になったりすること)が起こるため、必ずしも発音記号に忠実に発音されるわけではありません。

たとえば、「give」「 up」の発音記号は、それぞれ[gív][ˈʌp]ですが、フレーズになると[v]と[ʌ]の音がつながって[gívʌ́p]と発音されます。

音声変化については、こちらの記事の「英語の発音ルール③」で詳しく説明しています。

まとめ

英語学習者が難しいと感じてしまいがちな「発音記号」の覚え方について具体的に紹介しました。

発音記号を覚えると、英語を正しく発音できるようになるのはもちろん、「音」の作り方がわかるのでリスニング力も向上します。最初は難しいように感じてしまうかもしれませんが、この記事で紹介した覚え方を参考に、ぜひ英語の発音記号をマスターしましょう。

当社プロンテストは、実際に使える「通じる英語」を身につけるスピーキング練習アプリを提供しています。「発音記号を学びたい」「発音記号の発音練習に取り組みたい」という方はぜひ、当社プロンテスト提供の英語学習アプリ『プロンテストシリーズ』をお試しください。

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