「仕事で英語を使いたい!」「TOEICで900点を取りたい!」など、ビジネス英語を学びたいと思っている社会人は多いでしょう。とはいえ、仕事が忙しい社会人にとって、毎日多くの勉強時間を確保することは容易ではありません。
そこで、大切なのが「スキマ時間を使って、ビジネス英語に必要なスキルを効率良く身につけること」です。今回は、ビジネス英語の勉強ステップやおすすめアプリ、最短で学ぶポイントなどを紹介します。
社会人がビジネス英語を勉強するメリット
ビジネス英語の勉強法をみていく前に、まず社会人がビジネス英語を勉強するメリットを確認しておきましょう。メリットをしっかりと認識することは、モチベーションの向上に役立ちます。
仕事の選択肢が増える
社会人がビジネス英語を勉強するメリットの1つ目は、仕事の選択肢が増えることです。ビジネスシーンで使える英語を習得すれば、英語を必要とする日本での仕事はもちろん、海外就職など、就ける仕事の幅が広がります。
特に日本は、自動車や半導体電子部品といった「技術」を海外に輸出している国です。モノや技術を売るためには、相手国からモノを買うよりもずっと高い英語力が必要です。下降傾向にある日本の貿易力を高めるため、近年ではこれまで以上に英語力が必要とされています。
このような背景からも、ビジネスに通じる英語力を習得することは、キャリアアップを目指す上で非常に役立ちます。
自分にとって良い人脈が築ける
自分にとって良い影響をもたらす人脈やネットワークを築けることも、社会人が英語、とりわけビジネス英語を勉強するメリットの一つです。
日本語しか話せなければ、出会えるのは「日本語を話せる人」に限られてしまいます。しかし、英語を話せれば、出身地や国籍を問わず、より幅広い人脈を築けるようになります。また、「ビジネス英語を勉強している」という共通点をきっかけに、互いに向上心を高めあえる同志にも出会えるでしょう。
さらに、ヒューマングローバルタレント株式会社が実施した調査によると、英語力と年収には相関性があることがわかっています。英語力の違いによって、50代の男性では1.3倍、50代の女性では1.6倍の年収差となっており、特に女性でその傾向が強いようです。
高い英語力を保持している人材は、高年収の傾向があることからも、社会人がビジネス英語を勉強するメリットはかなり大きいと言えます。
海外の情報をイチ早く入手できる
ビジネス英語を習得すると、これまで「日本語」だけだった情報収集の手段に「英語」が加わります。
たとえば、日本語に翻訳されるのを待たずに、海外の最新ニュースや論文などの情報をリアルタイムで手に入れることができます。また、日本語だと情報が少ない海外のローカルなニュースや、日本では話題性のないマイナーな情報も、英語で検索して収集することが可能です。
情報収集の普段が増え、海外の情報をイチ早く入手できることは、ビジネスの場においてとても有利にはたらきます。
ビジネス英語で必要なスキル
実際のビジネスの現場では、具体的にはどのようなスキルが求められているのでしょうか?ここでは、高いビジネス英語力を手に入れるのに必要なスキルを紹介します。
ネイティブに通じる発音
第一に、ビジネス英語では「ネイティブに通じる発音」を身につけることが不可欠です。というのも、海外のビジネスの現場で求められる英語力というのは、日本人が考えるよりも遙かに「発音」重視だからです。
日本人からすると、「発音が綺麗かどうかはあまり関係ない」と思うかもしれません。しかし、海外に出れば「発音の良し悪し」が、就ける仕事のポジションや給与を左右します。
極端な話、英語圏では「通じる英語」を話せればITや医療関係などの仕事にも従事できますが、「通じる英語」を話せなければ、就ける仕事はかなり限られてしまいます。
高いビジネス英語力を身につけ、活躍の幅を世界に広げるためには、専門用語やフォーマルな表現を学ぶだけでなく、正しい発音を身につけることも大切です。
会議やプレゼンにおけるリスニング力・スピーキング力
会議やプレゼンなどのビジネスシーンでは、相手の伝えたいことを理解するための「リスニング力」、および伝えたいことを誤解なく伝えるための「スピーキング力」が求められます。
ビジネスで頻出の表現やフレーズを「使える実践的な知識」として身につけ、自信を持って英語で対話できることが理想です。
中でも、難易度が高いのが、電話でのやりとりが必要になる場合です。相手の表情が見えず、ノイズでお互いの声が聞こえにくくなる電話での英会話では、より高度なリスニング力とスピーキング力が求められます。
メール対応でのリーディング・ライティング力
海外とメールでやり取りする場合には、英文を素早くかつ正確に理解するためのリーディング力、およびビジネスシーンにふさわしい簡潔な文章を書くためのライティング力が求められます。
ビジネスメールは、カジュアルな英文と比較して「型」や「定型文」を多用する傾向があるため、基本の型を学んだ上で応用の利くライティング力を鍛えることが大切です。
ちなみに、「英語での仕事はメールのみ」という仕事であれば、一番力を入れるべきなのはリーディング・ライティングです。業務内容や目的に合わせて、自分が必要なスキルを見極めましょう。
実践的なコミュニケーションスキル
上記4つの「英語スキル」に加えて、実践的なビジネスコミュニケーション力も持ち合わせる必要があります。日本でも、日本語力だけでなく、相手の話を聞き出すための会話術や交渉力といったコミュニケーションスキルが必要なのと同じことですね。
実践的なコミュニケーションスキルは、ロールプレイ練習や実際のオフィスでの英会話などを通して、じっくり身につけていきましょう。
社会人向けビジネス英語勉強ステップ
ここでは、ビジネス英語を必要とする社会人に向けて、効率的な英語勉強ステップを紹介します。
下準備:ゴールを明確にする
まず、ビジネス英語を学ぶにあたっては、自分のゴールを明確にしておきましょう。自分が目指すべき姿や達成したいことを考えると、自然とビジネス英語を学ぶゴールを認識できるはずです。
次の例のように、できるだけ具体的なゴールを立てることがポイントです。
- 半年以内にTOEICで800点を取る
- オフィスを舞台にした海外ドラマを字幕なしで理解できるようにする
- 英語で恥ずかしがらずに、プレゼンできるようになる
- 英語でスムーズにメール対応できるようになる
ゴールを明確にしておけば、「今自分が何に取り組むべきか」がわかるのはもちろん、目的地がブレないので勉強の倦怠期が来ても乗り越えられます。
ステップ1:発音を学ぶ
上記でお伝えしたとおり、ビジネス英語を習得するにあたっては「通じる発音」を身につけることが肝となります。
また、ビジネス英語に限らず、英語の正しい発音を学ぶことは、リスニング力やスピーキング力を効率良く伸ばすのに役立ちます。次の勉強ステップを効率良くそしてラクに進めるためにも、まず発音を学ぶところから始めましょう。
発音練習に取り組もう!
通じる発音を身につけるには、英語の発音記号と各音の作り方を理解した上で、「発音練習に取り組むことが効果的です。実際に発音練習を行うことで、「ネイティブスピーカーがどのように音を出しているのか」を体得できます。
たとえば、当社プロンテストが提供するスピーキング練習アプリ『プロンテストシリーズ』は、「自分の発音が合っているか」「どこをどう直せば良いか」を判定・指導できる発音判定機能を搭載しています。すべての発音記号の音の出し方を一つずつ練習しながら、通じる発音を身につけることができます。
発音練習に特化したアプリを使えば、これまで発音を勉強したことがない方でも自分一人で確実に正しい発音を学べます。より詳しい発音練習の方法や、アプリを使った発音練習については、以下の記事を参考にしてください。
ステップ2:基礎単語・文法を復習する
ビジネス英語といっても、日常英会話と同様に、中学校で習うような基礎単語や文法はしっかり身につけておく必要があります。中学レベルの単語や文法を知らないままでは、定型文を暗記することはできても、応用を利かせて自分の言葉で話せるようにはなりません。
中学レベルの単語や文法は、誰もが一度はすでに習っているものですので、大人になった今「ビジネス英語を学びたい」という思いで取り組めば、それほど時間をかけずに復習できるはずです。中学レベルの英語をカバーした英語アプリや教材を手に取って、ビジネス英語の基礎を作っていきましょう。
ステップ3:インプット系スキルを鍛える
続いて、ビジネスシーンで役立つ表現やフレーズをインプットしながら、インプット系のスキル(リーディング・リスニング)を鍛えていきましょう。
リーディング力
ビジネス英語のリーディング力を強化するには、まず頻出のビジネス英単語や表現をインプットするところから始めましょう。この際、単語帳を手に取って日本語訳とセットで丸暗記するのではなく、実際のビジネスシーンのイメージと紐付けながら自分の中に取り込んでいくことが大切です。
たとえば、英語のニュース記事などを黙読したり音読したりすると良いでしょう。慣れてきたら、自分の業界や職種に特化した専門用語にもチャレンジしてみましょう。
リスニング力
ビジネス英語のリスニング力を伸ばすには、ビジネスシーンの英語、またはニュースなどロジカルで丁寧な英語の音声をたくさん聞くことが大切です。BBCやVOA提供など、無料で英語のニュースを聞ける高品質英語アプリも多く登場しているので、ぜひ活用しましょう。
また、ビジネス英語のリスニング力強化には、オフィスを舞台にした海外ドラマの活用もおすすめです。「出版業界」や「法律業界」など、自分の業界を舞台にした作品なら、リスニング学習に取り組みながら専門用語も学べます。
ステップ4:アウトプット系スキルを鍛える
インプット学習を一通り終えたら、次はアウトプット系のスキル(ライティング・スピーキング)を強化していきましょう。アウトプット系のスキルは、ビジネスの現場で実際に「使える」英語力を身につける上で必須となります。
ライティング力
自分の業務内容や目的に合わせて、必要なビジネスシーンに応じたライティングの練習を行いましょう。たとえば、英語のビジネスメールを書けるようになりたいなら、頻繁に使われる「型」や「定型文」を学んだ上で、実際にメールを書く練習をすることが理想です。
他にも資料作成など、さまざまなビジネスシーンに応用が利く、わかりやすく簡潔な英文を書けるようにライティング力を鍛えましょう。また、自分が作成した英文は、ネイティブスピーカーに添削してもらうとより効果的です。
スピーキング力
スピーキング力は、ビジネス英語に特化したオンライン英会話やスピーキングアプリを使って、実際に会話練習しながら鍛えましょう。ここまでで学んだビジネス英単語や表現、定型文を使って、実際のビジネスシーンを想定しながら英語を話す練習を行います。
「初めて会う取引先の人にどうやって英語で挨拶するか?」「どうやって新サービスを紹介するか?」など、特定のシーンを想定すれば、たとえ一人でもロールプレイ練習に取り組めます。会話練習を繰り返し行うことで、実践的なビジネス英語力が身につきます。
ビジネス英語の勉強に役立つおすすめアプリ
次に、ビジネス英語の勉強に役立つおすすめアプリを、ステップ別に紹介します。「アプリで効率良くビジネス英語を伸ばしたい!」という社会人は、ぜひ参考にしてください。
発音練習に!プロンテストシリーズ 発音特訓パック
海外とのWeb会議や取引など、最低限必要なビジネス英会話に必要な自信をつけたい方には、当社プロンテストの『プロンテストシリーズ 発音特訓パック』がおすすめです。
このアプリは、簡単なフレーズを用いた会話練習に取り組みながら、「発音判定機能」でネイティブに通じる発音を身につけられるのが特徴です。すべての発音記号および音声変化をカバーしているので、これ一つで英語の発音に対する自信を深められます。
「これまで発音を勉強してこなかった……」という方は、ぜひこれを気に英語の発音を学んで、ビジネス英語の基礎を身につけましょう。
料金プラン
- プラン:月額2,200円(税込)
- 6ヶ月プラン:月額1,320円(税込)
- 12ヶ月プラン:月額880円(税込)
公式サイト
基礎単語の復習に!英単語アプリ mikan
ビジネス英語に必要な基礎単語の復習には、『英単語アプリ mikan』がおすすめです。こちらのアプリでは、中学生〜社会人まで、幅広いレベル・目的に合わせた英単語を学ぶことができます。
「知っている単語は右へ、知らない単語は左へ」とカードをめくりながら、自分が知らない単語を集中的に効率良く学べるのが魅力となっています。ゲーム感覚でサクサク取り組めるため、通勤時間などのちょっとしたスキマ時間での利用もおすすめです。
料金プラン
- 無料(※アプリ内課金あり)
公式サイト
- 英単語アプリ mikan(iOS)
- 英単語アプリ mikan(Android)
インプット系スキルの強化に!BBC Learning English
イギリス放送協会が提供する無料アプリ『BBC Learning English』は、ビジネス英語のリーディング・リスニング学習に最適です。
日常会話はもちろん、ニュースやビジネス英語など幅広い学習コンテンツを取り扱っています。たとえば、『English At Work』というプログラムでは、オフィスで使える実践的なビジネス英語表現やフレーズを、アニメーション動画を通して楽しく学べます。他にも、発音や文法といったコンテンツも充実しているので、ぜひチェックしてみてください。
料金
- 無料
公式サイト
- BBC Learning English(iOS)
- BBC Learning English(Android)
アウトプット系スキルの向上に!:プロンテストシリーズ プロンテスト・コール
「信頼を得られる英語を話せるようになりたい!」というビジネスマンの方には、当社プロンテストの『プロンテストシリーズ プロンテスト・コール』がおすすめです。このアプリでは、会話練習時間をたっぷりとったカリキュラムを通して、「信頼関係を構築するための英語」を発音から身につけることができます。
喋り応えのある文章を使って、実際に英語を話す練習ができるので、「アウトプットの練習に取り組みたい」という方におすすめです。せっかくビジネス英語を学んでもなかなか使うチャンスがなくて困っているという方は、ぜひ『プロンテストシリーズ プロンテスト・コール』をご活用ください。
料金プラン
- 1ヶ月プラン:月額2,750円(税込)
- 6ヶ月プラン:月額1,650円(税込)
- 12ヶ月プラン:月額1,100円(税込)
公式サイト
社会人がビジネス英語を最短で学ぶポイント
最後に、社会人がビジネス英語を最短でマスターするためのポイントを3つ紹介します。
発音学習で基礎を固める
ビジネス英語を最短で学ぶには、「発音」→「インプット」→「アウトプット」とステップを踏んで体系的に学習を進めることが大切です。特に、発音学習はリスニングやスピーキングなどすべての「土台」に該当するため、できるだけ早い段階で取り組むことに意味があります。
たとえば、英語の発音を学ぶと、頭の中で「音」と「文字」が結びつくようになります。これまで聞き取れなかった音を聞き取れるようになるので、リスニング力が飛躍的に伸びます。
また、最初から正しい発音を学んでおけば、後から間違って身についた発音を矯正する手間もかかりません。
急ぎの人は発音クリニックで直接指導してもらう
プロンテストが出している学習アプリやその中の音声指導技術は、音声学をもとにしています。そのため、判定内容や指導内容にも学問的裏付けがあります。英会話スクールでは、発音記号を読めない・または読み方を知らない教員が指導している場合がほとんどです。
一方でプロンテストでは、大学の英米文学科などで指導される英語音声学に基づいて、発音記号一つ一つの読み方、調音器官(舌や歯など)の使い方を正確に指導する知見を持っています。
また、音声学はそのままだと初学者には難しいので、プロンテストは専門的な音声学の内容をわかりやすく噛み砕いて、すぐに身に着けられるような指導も行っております。
定期的に発音セミナーを開催していますので、発音に課題感を持つ方はぜひご参加ください。
目的意識を持って自主的に勉強する
そもそもビジネス英語の勉強は、自分のためにするものです。上記で「ゴールを設定することが大切だ」とお伝えしたように、自分の目指すべき姿を強く自覚し、そこに向かって自主的に勉強することが、上達のカギとなります。
勉強の倦怠期を乗り越えられるように、そして諦めたくなったときにもう一踏ん張りできるようにするためにも、目的意識を持つことを意識してみてください。
スキマ時間を有効活用する
仕事で忙しい社会人がビジネス英語を最短で習得できるかどうかは、「スキマ時間」の使い方にかかっています。というのも、会社で8時間・週5日働いている中で、毎日1〜2時間のまとまった勉強時間を確保するのは大変で、継続が難しいからです。
そこで大切なのが、スキマ時間を有効活用することです。通勤中や移動中、レストランでの待ち時間などのスキマ時間をうまく使って、5分〜10分の勉強をコツコツ積み重ねることが重要です。
上記で紹介した英語アプリは、「スキマ時間で取り組みやすい」という点において優れています。「重たい教材を持ち歩くのは気が引ける……」とか「仕事が忙しくて、スクールに通う時間はない」などと悩んでいるなら、ぜひ手軽に使える英語アプリを試してみてはいかがでしょうか?
まとめ
ビジネス英語で必要なスキルや勉強ステップ、おすすめアプリを紹介しました。仕事が忙しい社会人の場合、「いかにスキマ時間を有効的に使えるかどうか」がビジネス英語習得のカギとなります。
当社プロンテストは、ビジネスシーンで必須となる「通じる英語」をラクに楽しく習得するためのスピーキング練習アプリを提供しています。「ビジネスの現場で自信を持って英語を話せるようになりたい!」「効率良く正しい発音を身につけたい」という方は、ぜひ当社『プロンテストシリーズ』のアプリをご利用ください。