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【2022】TOEFL iBT®の勉強法は?セクション別勉強方法とおすすめアプリ

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toeflの勉強法

TOEFLは、アメリカやカナダ、ヨーロッパなど、世界中の教育機関に広く受け入れられている英語検定テストです。

海外では、英語力の証明としてTOEFL iBT®のスコアの提出が求められることが多く、早いうちから対策しておくと、海外留学や海外就職の時に有利になります。また、海外生活で必要になる「英語4技能」を測定するTOEFLは、実践的な英語力を鍛えたいという方にもおすすめです。

今回は、TOEFL(TOEFL iBT®)の勉強法ステップと、セクション別の勉強法をわかりやすく解説します。TOEFL初心者の方は、ぜひ参考にしてくださいね。

TOEFLとは

TOEFLは、大学や大学院などの教室で必要なアカデミックな英語スキルを測定するためのテストです。“Test of English as a Foreign Language”の略称で、英語を外国語として学ぶ人を対象としています。

アメリカやカナダ、オーストラリア、ニュージーランドなど、人気の留学先を含む160カ国、1万1,500を超える教育機関で受け入れられており、世界中で3,500万人を超える人達が、英語能力の証明を目的に受験しています。

TOEFLの種類

日本で現在受験できるTOEFLは、「TOEFL iBT®」と「TOEFL iTP®」の2種類です。

  • TOEFL iBT®(Internet-based Test):インターネットで行うテスト
  • TOEFL iTP®(Institutional Testing Program):団体向けのペーパーテスト

「TOEFL」というと、基本的には「TOEFL iBT®」のことを指します。「TOEFL iBT®」は、学内のクラス分けや交換留学希望者の選考など、団体受験向けに行われるテストであり、「TOEFL iBT®」とは異なるので注意しましょう。

この記事では、「TOEFL iBT®」に焦点を当てて、正しい勉強ステップや勉強法について解説していきます。

TOEFL iBT®のテスト形式

続いて、 TOEFL iBT®のテスト形式について紹介します。 TOEFL iBT®は、「リーディング」「リスニング」「スピーキング」「ライティング」の4つのセクションで構成されています。

セクション 内容 問題 時間
リーディング 文章を読み、質問に答える 30-40問 54-72分
リスニング 講義や教室での論議についての質問に答える 28-39問 41-57分
スピーキング 身近な話題について話し、資料について話し合う 4課題 17分
ライティング 文章を読み、音声を聞き、それに対する回答を入力する 2課題 50分

参考: TOEFL iBT®テスト内容

以下では、各セクションでどのような課題が出題されるのか、順に詳しく紹介していきましょう。

リーディング

リーディングセクションでは、アカデミックな環境で使われる英文を読み、どれくらい理解できるかを測定します。700語程度の文章が3〜4題出題され、一つの文章につき10個の質問に答えます。出題される文章は大学レベルの教科書の抜粋となっており、幅広い分野をカバーしています。

リスニング

リスニングセクションでは、大学のキャンパス内での会話や講義の理解力を測定します。3〜5分程度の講義型の問題が3〜4題、3分程度の会話型の問題が2〜3題それぞれ出題されます。音声のリスニング中は自由にメモを取ることができます。

スピーキング

スピーキングセクションでは、アカデミックな環境で効果的に英語を話す能力を測ります。全部で4つの課題が出題され、1課題目は「Independent Speaking Task」、2課題目以降は「Integrated Speaking Task」となっています。

  • Independent Speaking Task:お題について自分の考えや意見を発言する
  • Integrated Speaking Task:英語の音声を聞き、それを踏まえて発言する

2課題目以降では、リスニング能力も必要になります。それぞれ、15〜30秒の準備時間が与えられ、その後40〜60秒でマイクに向かって英語を話します。音声は録音され、ETSによって評価される仕組みです。

ライティング

ライティングセクションでは、アカデミックな環境におけるライティング能力を測定します。「自分の考えを、明瞭にきちんと整理された形で提供できる力」が求められます。「Integrated Writing task」と「Independent Writing Task」がそれぞれ1題ずつ出題されます。

  • Integrated Writing Task:英文を読み、講義を聞き、それに対する回答を書く
  • Independent Writing Task:お題について、自分の経験や考えをもとに作文を書く

回答はいずれもパソコンのキーボードを使ってタイプ入力します。制限時間は50分です。

TOEFL iBT®勉強法のステップ

ここからは、 実際にTOEFL iBT®の勉強法を紹介していきます。まずは、「何から始めれば良いかわからない」という TOEFL初心者に向けて、どのように TOEFL iBT®の勉強を進めればいいのか、大まかな流れを説明します。

  1. 発音練習で「基礎」を作る
  2. 基礎文法を学び直す
  3. 語彙力を増強する
  4. 公式問題集を反復する
  5. 各セクションの勉強をする

ステップ①:発音練習で「基礎」を作る

まずは、英語の発音を練習して「基礎」を作るところから始めます。

「なんで発音から?」と疑問に思うかもしれませんが、発音というのは英語学習の土台であり、ここをしっかり身につけておくと、リーディングやリスニングといった能力が格段に伸びやすくなるからです。その仕組みは次のとおりです。

  1. ネイティブがどのように英語の「音」を出しているのかを理解できる
  2. 頭の中で英語の「音」と「単語」が紐付く
  3. これまで聞き取れなかった発音を聞き取れるようになる
  4. リスニング力、続いてリーディング力が高まる

初期段階において発音練習で基礎ができている人とできていない人とでは、この後の英語力の伸び方に大きな差が生まれます。「TOEFLの勉強は何から始めれば良いの?」と悩んだらまずは、発音練習から取り組みましょう。

また、プロンテストは定期的に発音セミナーを開催していますので、発音に課題感を持つ方はぜひご参加ください。

ステップ②:基礎文法を学び直す

 TOEFL iBT®では、大学入試のように難解な文法事項を直接的に問われることはありません。とはいえ、アカデミックな英語を読んだり聞いたりして理解するには、中学〜高校レベルの基礎文法をしっかり身につけておくことが不可欠です。

中学・高校で習う英文法に少しでも不安があるなら、このタイミングで英語の基礎文法を徹底的に学び直しましょう。

ステップ③:語彙力を増強する

基礎文法の知識に続き、英単語の知識も必要になります。

 TOEFL iBT®では、アカデミックな環境で使われる英語が主に出題されますので、大学生活(講義や論文、レポートなど)で使われる専門的な語彙を中心に増強することが理想ですまずは、中学・高校レベルの基礎英単語を学び直すところから始め、基礎がある程度身についたら、TOEFL頻出の英単語を中心に学習すると良いでしょう。

ステップ④:公式問題集を反復する

英語の基礎力がついたら、 TOEFL iBT®の公式問題集を一度解いてみましょう。公式問題集を解くことには、次の2つの目的があります。

  • 現時点での自分の英語レベルや苦手セクションを把握する
  • TOEFL iBT®の出題形式を知る

問題集を解いてみて、その結果に応じて各セクションの勉強をしたり、自分に不足している能力があれば基礎学習(発音・文法・単語)に戻って復習したりしましょう。公式問題集は一度といわず、反復して活用することが大切なポイントです。

ステップ⑤:各セクションの勉強をする

TOEFL iBT®に限らず、テストで良いスコアを取るには、苦手セクションを中心に対策していくことが重要です。各セクションの勉強は、ステップ④と並行して、もしくは交互に行いましょう。

各セクションの勉強法については、次章以降で詳しく説明していきます。

TOEFL iBT®のセクション別勉強法:リーディング

TOEFL iBT®のリーディングセクションの勉強法を紹介します。

 TOEFL iBT®頻出の英単語を覚える

上述したように、 TOEFL iBT®では、アカデミックな環境で使われる英語が主に出題されますので、中学・高校で習う基礎的な英単語だけでは十分とはいえません。大学レベルの英語の教科書を読んで内容を理解できるように、 基礎英単語の学習を終えたら、TOEFL iBT®頻出の英単語もしっかり学習するようにしましょう。

なお、英単語は日本語訳と対で丸暗記するのではなく、リーディングの文脈や単語帳の例文などとセットで、イメージと紐付けながらインプットすることを意識しましょう。

音読練習で「速読」を鍛える

私たちは文章を読むとき、自然と頭の中で“スピーキング”しています。日本語でも文章を早く読みたいとき、自然とボソボソと口に出して読むことがありますよね。

要するに、リーディングというのは頭の中でスピーキングする能力なので、音読練習はリーディング力の向上に効果的です。音読するスピードで英語の文章を理解できるようになる頃には、「速読力」はかなり鍛えられているはずです。

TOEFL iBT®の公式問題集に載っている文章やアカデミックな英文を使って、音読練習に取り組みましょう。

毎日英語の文章を読む

英語の文章を毎日読む習慣をつけましょう。たくさんの英語の文章に触れることには、「幅広いジャンルにわたって語彙を増やせる」「読解力が鍛えられる」という効果があります。

ただし、毎日ただなんとなく英語の文章を読むだけでは効果は薄れてしまいますので、次の3つのポイントを意識するようにしてください。

  • 幅広いジャンルの文章を読む
  • 一つひとつの文章をじっくり読む

TOEFL iBT®の本番では、どういったジャンルの文章が出題されるかわかりません。どのようなトピックでも、苦手意識を持たずに読みすすめられるように、毎日のリーディングで語彙力と読解力を鍛えましょう。

TOEFL iBT®のセクション別勉強法:リスニング

続いて、TOEFL iBT®のリスニングセクションの勉強法を紹介します。

ディクテーションに取り組む

ディクテーション(※)では、次から次へと流れてくる英語を聞き逃さないように集中するので、リスニング力を効果的に強化できます。(※ディクテーションとは、英語の音声を聴き、文章を書き起こす勉強法のこと。)

また、自分が書き起こした文章をスクリプトと見比べることで、自分が聞き取れていない箇所がピンポイントでわかります。「リスニングが苦手だけど、なぜ聞き取れないのか原因がわからない……」という方は、ディクテーションに取り組むことをおすすめします。

メモを取る練習をする

 TOEFL iBT®のリスニングセクションでは、自由にメモを取ることができます。英語の音声は一度しか再生されず、たくさんの情報が次から次へと流れてくるため、「いかに素早く正確に、多くの情報をメモできるか」が、リスニングセクションのスコアに直結するといっても過言ではありません。

本番で効果的にメモを取れるように、普段から英語の音声を聴きながらメモを取る練習をすることをおすすめします。英語の音声を聴きながらメモを取り、しかも内容を理解するというのは容易なことではありませんので、自信がつくまで何度も練習しておきましょう。

ポッドキャスト(Podcast)を聴く/h3>

ポッドキャスト(Podcast)は、YouTube動画や海外ドラマと違って視覚的な情報なしに「音声」だけで内容を理解する必要があるため、 TOEFL iBT®のリスニング対策に最適です。また、ネイティブが自然なスピードで話す英語を聴くことで、リスニング力を効率良く鍛えられます。

ポイントとしては、英語学習者向けに制作された番組ではなく、ネイティブ向けに作られている番組を選ぶことです。ポッドキャストを活用して、 TOEFL iBT®のリスニングスピードに無理なくついていけるレベルを目指しましょう。

TOEFL iBT®のセクション別勉強法:スピーキング

続いては、TOEFL iBT®のスピーキングセクションの勉強法を紹介します。

発音練習で発音を改善する

 TOEFL iBT®のスピーキングセクションには、「Delivery」という採点項目が設けられており、発音やイントネーション、強弱などがチェックされます。そのため、英語の発音に自信がないという人は、スピーキング対策として今一度「発音練習」を通して、発音能力を強化しましょう。

おすすめの発音練習アプリ

独学での発音練習には、当社プロンテストが提供する『プロンテストシリーズ 発音特訓パック』がおすすめです。「発音判定機能」を搭載しており、発音のどこをどう直せば良いのか具体的にアドバイスしてくれるため、独学でも確実に正しい発音を習得できます。

プロンテストシリーズ 発音特訓パック

「発音に自信がない」「 TOEFL iBT®のスピーキングセクションがどうしても苦手……」という方は、ぜひこのアプリで正確な発音を身につけましょう。

料金プラン

  • 1ヶ月プラン:月額2,200円(税込)
  • 6ヶ月プラン:月額1,320円(税込)
  • 12ヶ月プラン:月額880円(税込)

公式サイト

App Store

アプリでスピーキング練習をする

スピーキング力を伸ばすには、実際に英語を話す練習を反復的に行うことが不可欠です。とはいえ、独学で TOEFL iBT®の対策をしているという方の場合、毎日の生活の中で英語を話す機会を設けることは容易ではありませんよね。

そこでおすすめなのが、アプリを使って英語を話す練習をする方法です。スピーキング練習に特化したアプリなら、時間や人の目を気にせず、心ゆくまで英語を話す練習ができます。

おすすめのスピーキング練習アプリ

独学でのスピーキング練習には、当社プロンテストのアプリ『プロンテストシリーズ プロンテスト・コール』がおすすめです。

プロンテスト・コール

30分〜40分のスピーキング練習を全20レッスン収録しており、一人でもたくさん英語を話す練習をすることができます。正しい発音はもちろん、あらゆる文法事項も自然に身につくカリキュラムになっているので、総合的な英語力の向上にも効果的です。

料金プラン

  • 1ヶ月プラン:月額2,750円(税込)
  • 6ヶ月プラン:月額1,650円(税込)
  • 12ヶ月プラン:月額1,100円(税込)

公式サイト

オンライン英会話を利用する

スピーキング力を鍛える方法として、オンライン英会話サービスを利用するのも一つの方法です。オンライン英会話サービスなら、自宅にいながらインターネットを通じて外国人講師と英語を話す練習ができます。

中には、TOEFL iBT®のスピーキング対策に特化したカリキュラムを用意しているサービスもあります。「自分の回答やスピーキング力について、具体的なフィードバックが欲しい」という方は、オンライン英会話を利用しても良いでしょう。

TOEFL iBT®のセクション別勉強法:ライティング

最後に、TOEFL iBT®のライティングセクションの勉強法を紹介します。

よく使う定型文をインプットする

TOEFL iBT®のライティング課題に挑むにあたっては、よく使う定型文や文章の型をインプットしておくことも大切なポイントです。

たとえば、「〇〇に賛成か反対か?」というお題でエッセイを書く際、ゼロから文章を作成することは容易ではありません。しかし、「I agree/disagree with the idea that 〜.(私は〜という考えに賛成/反対です。」という定型文が頭に入っていたらどうでしょうか?迷わずにスラスラと回答を組み立てることができますよね。

このように、 TOEFL iBT®のライティングでは、使い回せる便利な定型文が存在します。こういった定型文を自分であらかじめ作成しておくと、ライティングに対する苦手意識を軽減できるはずです。

英文を作成して添削を受ける

 TOEFL iBT®の対策として、英文を書く練習をしていくわけですが、独学だと「自分の書いた英文が合っているかわからない」「どこをどのように改善すれば良いの?」という壁にぶち当たることがあります。

そんなときは、英文添削サービスを使ったり、学校やオンライン英会話の講師に頼んだりして、英文を添削してもらいましょう。 自分の間違いから学び、より自然な言い回しやライティングの構成などについてアドバイスをもらうことで、効率良くライティングのスコアアップを目指せます。

パソコンで英文を書く練習をする

通常、ライティングの勉強は、ノートとペンを使って行いますよね。しかし、 TOEFL iBT®対策では、パソコンを使って英文を“タイピング”する練習をするのが得策です。というのも、 TOEFL iBT®の本番では、パソコンに自分の回答を入力する必要があるからです。

英語のライティング力に問題なくても、あまりにもタイピングが遅かったり苦手だったりすると、限られた時間の中で回答を入力し終えることができず、本来の力を発揮できません。

普段からパソコンのメモ帳を使って公式問題集の解答を入力したり、英語で日記を書いたりすると、ライティングとタイピング能力を同時に鍛えられて一石二鳥です。

まとめ

TOEFLは、「海外留学で必要な英語力が身についているかどうか」を証明することを目的としたテストです。海外留学や海外就職を考えているのであれば、できるだけ早いうちから対策することが理想です。

 TOEFL iBT®を初めて受験する方は、ぜひ今回の記事で紹介した勉強法のステップを参考にして、勉強を進めていきましょう。初期段階で大切なのは、発音練習で4技能の「土台」をしっかり作り上げることです。基礎さえしっかり身につけてしまえば、ラクに効率良くスコアアップを目指せます。

独学での発音練習、およびスピーキング練習には、当社が提供するプロンテストシリーズのアプリがおすすめです。『発音特訓パック』『プロンテスト・コール』をぜひお試しください。

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