今日は、日本よりももっとコロナの状況も深刻なはずの アメリカについてのお話です。   大統領選がここまで「もつれる」とは日本人の私たちには 考えられないことですね。   「相手に選挙が盗まれた」と主張 […]
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英語圏での考え方

英語圏 考え方

今日は、日本よりももっとコロナの状況も深刻なはずの

アメリカについてのお話です。

 

大統領選がここまで「もつれる」とは日本人の私たちには

考えられないことですね。

 

「相手に選挙が盗まれた」と主張する現職大統領。

もし仮に、彼がこのまま突っ走って彼の主張が通ったとしたら、

世界中の人たちには、彼自身こそ、その張本人に見えるのではないでしょうか。

 

実は、

今、わたしが書いた文章こそが、とても日本人的な発想なのです。

 

「人にどう見えるか」が大事な日本人。

自分の中に「鉄板」のルールやコンセプトがないかもしれないが、

とりあえずは「人の流れ」に沿っておこう、という姿勢。

 

これもいわゆる「忖度」。

 

普段は「人の気持ちを大事にする」はずの「自分の主張はしない」が、

時にはコロナの後押しをする結果にさえなってしまうことを

少し考えずにはいられません。

 

つまり、「自分のコンセプト」がはっきりしていない人の場合、

本当はいけないと思うけれど、

飲み会でみんながマスクをはずして喋っているから、

みんなに「かっこつけてる」と思われるから、

自分もはずして喋ってもいいよね、

となるのですね。

 

先日、夕食を食べに行った神田のイワシ専門店で、

すでにお酒がはいって「ワイワイ」している6人が隣に座りました。

 

案の定、マスクを外した状態で「ワイワイ」は続きました。

 

普段から、とても優しいお店のご亭主は、「大声で話さないで」と

一回は注意したものの、「マスク」の注意はできないとのこと。

 

で、物は試しに私から声をかけてみました。

 

「お話し中すみませんが、マスクをつけていただけますか?

お店の壁にも『会話のときにはマスクを着用してください』と

書いていますし。

 

その6名は、会社の上司に注意されたかの如く、

「あっ」と言って、瞬く間にマスクを着用されました!

 

みなさん、ほんとはいい人なんですね。

それとも、よほど私が怖かったのかしら…

 

では、このぐらいでアメリカ人の話に戻りましょう。

 

われらがプロンテストシリーズの一つに

プロンテスト コール」というアプリケーションがあります。

 

旧「発音検定®」というソフトのweb新バージョンです。

ちなみに、レッスン数が2倍になっただけではなく

音読練習は3倍ぐらいに増やしましたので、

はっきり言って「お得!」です。

 

その中に出てくる文章をご紹介しましょう。

 

こちらはアメリカ人の知人に書いてもらった部分です。

 

I really appreciate the individualism of Americans,

and I am a free spirit and like to live life as I please.

But on the other hand,

it could cause many problems and be the reason of crime.

訳:

私はアメリカ人の個人主義には本当に感謝しており、

自分がそうしたいと思うように人生を生きられるという

自由な精神を持っている。

しかし一方では、そのことは多くの問題を引き起こし

犯罪の原因にもなっている。

 

実は、こちらのアプリケーションの中の上記文章は、

少しだけ「ふんわり」書き直してもらっています。

 

書き直す前の原文はこちらです。

 

In the U.S. crime is very high

because of the American spirit of individualism.

This rule breaking culture causes many problems

and is probably the reason

why crime and drugs are such a big problem in America.

 

なるほど。

アメリカ人から見てもrule breaking culture なんですね。

 

とはいうものの、

私がアメリカに住んでいたころ、その「個人主義」が

ずいぶん「大人」に見えたものです。

 

個々の考えや主張が最も大事な欧米。

アメリカ在住の時に、真っ先に学んだのがそのことでした。

 

好き放題を言っているように見えるけれども、

その結果はすべて自分に返ってくる、ということがわかっている人達。

 

日本人との違いを何かにつけ、感じていました。

 

それはまさに、

1944年に、アメリカ人女性であるルース・ベネディクトが書いた

「菊と刀」の中にある「罪の文化と恥の文化」の違いですね。

 

もちろん、西欧が「罪の文化」で、日本が「恥の文化」です。

 

罪の文化には、必ず基準値があります。

したがって、前出の「rule breaking culture」では、

その基準値さえ自分で変えてしまうかもしれません。

ルールを変えてしまえば、自分を正当化できるのです。

 

それが、現在の「トランプ騒動」になっているのでしょう。

 

「恥の文化」の中では恐らく彼の味方をする人はいないかもしれませんが、

「罪の文化」の中では、逆に英雄視する人がいても不思議ではないわけです。

 

英語を練習するときに覚えておいていただきたいことがあります。

 

言語を学ぶことは、ほかの文化を学ぶことです。

 

相手の言葉の順序からも、「何を重要と考えるか」が推察でき、

また、映画やドラマを見て学ぶ場合にも、言葉だけではなく

言葉の裏にある「文化」=「考え方」=「価値観」を一緒に

感じ取っていただきたいと思います。

 

文化の違いを理解したうえで、

お互いの中にあるはずの、人間としての共通項を見つけてください。

 

言語のスキルを磨くことは、同時に、自分の中の人間性というものを

もう一度、見直すよいチャンスです。

 

そして、私たち日本人が、古来から大切にしてきたこと。

本当の意味での利他の心、つまり「相手を思いやること」を

英語の中にこめて話してみてください。

 

きっと、皆さんの暖かい心が伝わりますよ。