英語学習者なら、誰でも「ネイティブスピーカーのような綺麗な英語の発音を身につけたい」と思いますよね。英語の発音を上達させるには、英語の発音ルールの一つである「アクセント」を覚えることが大切です。
そこで今回は、英語のアクセントに関するルールと覚え方、そして勉強のコツについてお伝えします。アクセントの勉強を効率化するアプリも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
英語のアクセントとは
英語のアクセントとは、英単語の特定の音節を強く発音して強弱を付けることです。たとえば、“English”は、英語では「/íŋglɪʃ/」と最初の音節「イ」にアクセントが置かれ、強く発音されます。
英語の発音記号では、アクセントの置かれる音節に「′」という記号がついています。そのため、単語を辞書で調べれば、アクセントの位置を知ることができます。
また、中には「/kíndɚgὰɚtn/」のように2つアクセントがある単語もあります。第1アクセントには「é」のように右上に伸びる符号、第2アクセントには「è」のように左上に伸びる符号が使われることもルールとして覚えておきましょう。
ちなみに、音節とは、連続する言語音を母音の単位で区切ったもののことを指します。そのうちの1個または2個にアクセントが置かれることをイメージするとわかりやすいでしょう。
英語でのアクセントの重要性
私たちの母語である日本語は、比較的フラットな言語であるため、アクセントの重要さをあまりよく理解できないという人も少なくないでしょう。英語の発音学習において「アクセント」を学ぶことが重要である理由は、一言でいえば、単語を判別するのに必要だからです。
たとえば、“mayonnaise”の単語を例にとって考えてみましょう。
意味は調味料のマヨネーズで、音節はmay・on・naiseです。「/méɪənèɪz/」とmayの部分に第1アクセント、naiseに第2アクセントがあることで、ネイティブスピーカーは単語の意味を認識しています。
もし第2音節にアクセントを置いて発音したり、日本語のように「マヨネーズ」と平坦に発音したりすれば、英語のネイティブスピーカーは意味を理解することはできなくなってしまいます。
このように、アクセントが間違っている英語の発音はネイティブスピーカーには通じません。通じる発音を身につけるためには、アクセントのルールを覚えることが不可欠です。
カタカナで英語の発音を覚えるのはやめておこう!
英語学習者の中には、英語の発音をカタカナで覚えている人も少なくないでしょう。たとえば、先ほど紹介した“mayonnaise”という単語は「マヨネーズ」とカタカナで覚えたくなるかもしれません。その他にも、日本語には「アドバイス」「ビギナー」「カレンダー」などさまざまなカタカナ英語が存在しています。
しかし、カタカナで覚えた英語の発音はあくまでも日本語特有の発音であって、ネイティブスピーカーにはまったく通じません。このことを知らずにカタカナ英語を話してしまえば、恥ずかしい思いをしてしまうかもしれません。
そのため、英語の発音を覚える際には、カタカナは一切使わず、英語の発音記号やアクセントのルールを学ぶことを徹底しましょう。
英語の発音・アクセントの基本的なルール
ここからは、実際に英語のアクセントの基本的なルールを確認していきましょう。ただし、以下で紹介するルールには例外もあります。必ずしもすべてに当てはまるわけではない点には注意してください。
音節の数
まず、英語のアクセントの位置は、音節の数である程度決まります。
音節が3つまで
音節が3つまでの英単語は、基本的に第1音節にアクセントがあります。先ほどの“mayonnaise”も、第1音節を強く発音していましたよね。
例
- take(téɪk)
- short(ʃˈɔɚt)
- camera(kˈæm(ə)rə)
音節が4つ以上の場合
音節が4つ以上と長い場合には、第3音節にアクセントがあることが多いです。ただし、後ほど紹介する「プレフィックス(接頭語)」や「サフィックス(接尾語)」がある場合は例外となります。
例
- elementary(èləménṭəri)
- cafeteria(k`æfətí(ə)riə)
プレフィックス
続いて、プレフィックスについて解説します。プレフィックスとは接頭語のことで、その単語に特定の意味を与えます。たとえば、“examination”の「ex」、“about”の「a」などがプレフィックスにあたります。
例
- be(beyond, before など)
- com(compare, combineなど)
- con(consisit, controlなど)
- up(upper, upcomingなど)
接頭語はそれだけで意味を持つものなので、単語の推測や暗記に役立つことも覚えてくといいでしょう。
プレフィックスのアクセントルール
英単語にプレフィックスがついている場合、基本的にその直後にアクセントが来ます。
- important(ɪmpˈɔɚtnt)
- responsible(rɪspάnsəbl)
- toward(t(w)ˈɔɚd)
サフィックス
サフィックスとは、接尾語のことでプレフィックスとは反対に単語の後ろにつきます。たとえば、nobleの「ble」やsocialの「ial」などがサフィックスにあたります。
(例)
- -ical(comical, ethicalなど)
- -ion(explanation, differentiationなど)
- -ity(infinity, realityなど)
ちなみに、サフィックスは英単語の品詞の分類や意味の推測にも役に立ちます。
たとえば、“biology(生物学)”の「-logy」には学問という意味があり、名詞と判別できます。また、“biological(生物学に関する)”の「-ical」には「〜に関する」という意味が含まれることから、形容詞であると判別することができます。
サフィックスのアクセントルール
英単語がサフィックスで終わっている場合、基本的にサフィックスの直前の音節にアクセントが置かれます。
(例)
- possibility(pὰsəbíləṭi)
- information(ìnfɚméɪʃən)
- workable(wˈɚːkəbl)
子音が連続で続く場合
“addition”という単語は、「d」の子音が2回、母音の前に続いています。このように、母音の前で同じ子音が重なる場合、その音節にアクセントがあります。
(例)
- addition(ədíʃən)
- appointment(əpˈɔɪntmənt)
- irregular(ìrégjʊlɚ)
母音の「e」「o」が続く場合
英語の母音にあたる「e」または「o」が続く場合、最初の母音にアクセントが来ます。
(例)
- agree(əgríː)
- between(bitwíːn)
- employee(implɔ́iiː)
ただし、“coffee(/kɔ́ːfi/)”や、“chidhood(/tʃάɪldh`ʊd/)”など、それほど数は多くないものの、例外もいくらか存在します。
動詞と名詞でアクセントが違う単語の場合
英語には、動詞と名詞でアクセントのある音節が異なる単語が存在します。「アクセントが間違っていても、文脈で通じるだろう……」などと思わず、名詞と動詞でしっかりと使い分ける必要があります。
名詞としても動詞としても使える単語の場合、名詞は前方に、動詞は後方にアクセントを置くことが多いです。
(例)
- decrease(名詞:díːkriːs)(動詞:dìːkríːs)
- increase(名詞:ínkriːs)(動詞:inkríːs)
単語の後ろに母音が付いている場合
英語では、“make”や“take”など単語の最後の母音は発音されないことが多いです。もし単語の後ろについている母音を発音する場合、その一つ前の母音にアクセントがあります。
(例)
- banana(bənǽnə)
- tobacco(təbǽkou)
- potato(pətéitou)
複合名詞の場合
2つ以上の名詞を組み合わせた単語(複合名詞)は、前に来る単語の音節にアクセントがあります。
(例)
- bookstore(búkstɔ̀ːr)
- girlfriend(gˈɚːlfrènd)
- football(fˈʊtb`ɔːl)
英語の発音・アクセントを習得するメリット
英語の発音には、ここまでで紹介したアクセントに加え、たくさんのルールが存在します。これらのルールを覚えるのは容易ではありませんが、英語の発音・アクセントを習得することにはたくさんのメリットがあります。
通じる発音が身に付く
英語の発音やアクセントを学ぶことで、ネイティブに「通じる発音」が身につきます。先ほどもお伝えしたように、アクセント一つとっても間違って発音すれば、相手には伝わりません。
「アクセントが間違っていて、発音した単語を認識してもらえない」「何度も聞き返される」といったことがなくなれば、自分の話した英語がしっかりと通じるようになります。特に、海外で求められる英語力は「発音」重視であることを考えると、「通じる発音」を身につけておくことは、英語学習者にとって大きな武器になるといえます。
自信を持って英語でコミュニケーションできるようになる
「通じる発音が身につく」というメリットに関連して、自信を持って英語でコミュニケーションを取れるようになることも、発音・アクセントを学ぶメリットの一つです。
英語の発音をカタカナで覚えていたり、アクセントを間違って覚えていたりすると、ネイティブスピーカーとの会話において、コミュニケーションエラーが非常に起こりやすいです。たとえば、海外の飲食店でマヨネーズが欲しいとき、カタカナ発音で「Can I have some マヨネーズ?」と発音すれば、店員さんに何度も聞き返されることになるでしょう。
頑張って英語を話しているのに何度も聞き返されたり、相手に理解してもらえなかったりする経験が重なれば、誰だって自分の英語力やコミュニケーション力に自信をなくしてしまいますよね。
しかし、英語の発音やアクセントをしっかり習得しておけば、一度で通じるため恥ずかしい思いをしなくて済むことはもちろん、自信を持って英語でコミュニケーションをとれるようになります。
「英語で自信を持ってコミュニケーションできるようになりたい!」という方は、当社プロンテストが提供するスピーキング練習アプリを使って、発音練習・会話練習に取り組みましょう。プロンテストシリーズのアプリについては、最後に詳しく紹介します。
効果的に英語学習を進められるようになる
意外と知られていませんが、できるだけ早い段階で英語の発音・アクセントを習得することで、リスニング練習やスピーキング練習といった英語学習全般を効果的に進められるようになります。というのも、英語の発音学習は英語学習の「土台」に該当するからです。
土台をしっかりと作っておけば、その後の英語学習をより効率的にかつ少ない労力で進めることができます。逆に、発音の土台ができていないと、いくらリスニング練習やスピーキング練習に取り組んでも、そもそも英語の音を正しく聞き取ったり発音したりできないため、英語力を思うように上達させることはできません。
英語学習を効果的に進めていくためにも、「これまで発音やアクセントを学んでこなかった…」という方は、これを機に英語の発音・アクセントを学びましょう。
英語の発音・アクセントの勉強法
では、どのようにして発音・アクセントの学習を進めていけば良いのでしょうか?ここでは、独学で効果的に英語の発音を学ぶ方法を紹介します。
まずは発音をしっかりと聞く
まず、アクセントを学ぶにあたっては、お手本となるネイティブスピーカーの発音を聞くことが大切です。発音記号やアクセントといった基礎的なルールを覚えてから、お手本の音声を繰り返し聞くことで、身をもって「どのように音が作られているか」「どこにアクセントがあるか」といったことを理解できます。
なお、ネイティブスピーカーの発音を聞くには、英語アプリの活用がおすすめです。
たとえば、当社プロンテストが提供しているプロンテストシリーズの英語アプリでは、ネイティブスピーカーの発音を手軽に聞くことができます。また、自分の発音を録音して、お手本の発音と聞き比べることもできるので、たいへん便利です。
アクセントを意識して音読する
お手本の発音をしっかりとリスニングしたら、次にアクセントの位置を意識しながら音読練習に取り組みましょう。この際、ネイティブスピーカーの発音を真似するように、何度も繰り返しリピートします。
日本語のような平坦な発音にならないように、しっかりと強弱を付けて音読することがポイントです。
英単語を覚える際にもアクセントを確認する
英語の発音のアクセントには、先ほど紹介したようにルールが存在します。そのため、基本的には一つずつ丸暗記する必要はありません。
とはいえ、中には例外の英単語も存在します。そのため、新たな英単語を覚える際は、辞書で発音記号を確認し、アクセントの位置を意味や用法とともに覚えることをおすすめします。
英単語の意味とセットで、正しい発音やアクセントを覚えるクセをつけてしまえば、後から「この英単語ってどうやって発音するんだっけ?」ということも少なくなり、効果的に正しい英語学習を進められます。
英語の発音・アクセントの習得にはプロンテストシリーズがおすすめ
「英語の発音やアクセントを効果的に習得したい」という方におすすめなのが、英語学習アプリを活用する方法です。アプリを使えば、英語の正しい発音を繰り返し聞く、自分の発音を判定するといった学習をスマホやタブレット端末一つで完結できます。
中でも、当社プロンテストが提供する英語学習アプリ「プロンテストシリーズ」は、発音学習・発音練習に特化しているため、効果的に英語の発音やアクセントを学べます。
さらに、プロンテストシリーズは、発音の正確さを判定し具体的な直し方を指導できる「発音判定機能」を搭載しています。そのため、自分の発音が正しいかどうかをチェックしたり、アドバイスに沿って発音を矯正したりすることができます。
ここでは、発音やアクセントの勉強に役立つプロンテストシリーズのアプリを2つ紹介します。
プロンテストシリーズ発音特訓パック
『プロンテストシリーズ 発音特訓パック』は、英語初心者が楽しく「通じる発音」を身につけられるスピーキング練習アプリです。本アプリでは、発音判定機能で発音をチェックしながら、スピーキング練習に取り組むことができます。
英語の勉強を始めたばかりの方や、英語のアクセントがまったくわからない方でも、難しい文法を一切省いているため、無理なくご利用いただけます。「英語のアクセントを学びたいけど、一人では不安」「英語アプリで楽しく、効率良く発音・アクセントをマスターしたい」という方におすすめです。
少しでも気になった方は、公式ホームページより無料お試しをご利用ください。
料金プラン
- 1ヶ月プラン:月額2,200円(税込)
- 6ヶ月プラン:月額1,320円(税込)
- 12ヶ月プラン:月額880円(税込)
公式サイト
プロンテストシリーズ プロンテスト・コール
『プロンテストシリーズ プロンテスト・コール』は、就職準備中の方やビジネスマンにおすすめのスピーキング練習アプリです。「基本的な英語なら話せるけど、深い会話になると語れない」「自分の過去や将来のことについても、流暢に話せるようになりたい」などという方に最適なレベル感となっています。
発音特訓パックと同様に、発音判定機能が搭載されているので、会話練習をしながら効率良く正しい発音やアクセントを習得することができます。また、本アプリは、英語の発音能力に加えて、知的な文法力の習得も目的としています。
信頼を得られる英語を身につけるには、英語の発音やアクセント、文法力を徹底的に鍛える必要があります。『プロンテストシリーズ プロンテスト・コール』をぜひご活用ください。
料金プラン
- 1ヶ月プラン:月額2,750円(税込)
- 6ヶ月プラン:月額1,650円(税込)
- 12ヶ月プラン:月額1,100円(税込)
公式サイト
急ぎの人は発音クリニックで直接指導してもらう
プロンテストが出している学習アプリやその中の音声指導技術は、音声学をもとにしています。そのため、判定内容や指導内容にも学問的裏付けがあります。英会話スクールでは、発音記号を読めない・または読み方を知らない教員が指導している場合がほとんどです。
一方でプロンテストでは、大学の英米文学科などで指導される英語音声学に基づいて、発音記号一つ一つの読み方、調音器官(舌や歯など)の使い方を正確に指導する知見を持っています。
また、音声学はそのままだと初学者には難しいので、プロンテストは専門的な音声学の内容をわかりやすく噛み砕いて、すぐに身に着けられるような指導も行っております。
定期的に発音セミナーを開催していますので、発音に課題感を持つ方はぜひご参加ください。
まとめ
今回は、英語の発音ルールの一つである「アクセント」のルールや覚え方などについて解説しました。
英語の発音学習の中でも、アクセントはとりわけ後回しにしてしまいがちな分野かもしれません。しかし、「通じる発音」を身につけるには、アクセントのルールを把握し、正しく強弱をつけられるようになる必要があります。
当社プロンテストでは、会話練習を通して英語の発音・アクセントを学べるスピーキング練習アプリを提供しています。「これまで発音やアクセントを学んでこなかった」という方は、ぜひこれを機に「プロンテストシリーズ 発音特訓パック」「プロンテストシリーズ プロンテスト・コール」を活用して発音練習に取り組みましょう。