日本人にとって英語の発音が難しい理由とは?対策法を4つの理由別に解説

folder_open発音練習に必要な基礎知識

「発音」は、日本人が英語を学ぶ上で難しいと感じることの一つです。「ネイティブの発音が聞き取れない」とか「どんなに練習しても発音がうまくならない」といった課題を抱える方は少なくないでしょう。

そこで今回は、日本人にとって英語の発音が難しい4つの理由と、発音の難しさを克服するための対策方法を紹介します。

日本人にとって英語の「発音」が難しい4つの理由

日本人は、英語の発音をなぜ難しいと感じるのでしょうか?考えられる主な理由は、次の4つです。

  • 日本語は音の数や区分が少ないから
  • 英語は「音」と「スペル」が一致していないから
  • 英語の発音ルールを知らないから
  • 「カタカナ」で英語の音を覚えているから

それぞれの理由について、具体的に解説していきましょう。

日本語は音の数や区分が少ないから

英語の発音を難しいと感じるのには、日本語の「音の数」が関係しています。私たちが普段何気なく話している日本語というのは、実は英語や他の外国語と比較して「音の数や区分が圧倒的に少ない」言語です。

言語音の数(子音+母音のモーラ)
日本語約70個
英語約600個
韓国語約600個
中国語約2,000個

日本人は元々聞き取れる/発音できる音の数がかなり限られているため、日本語にはない音がたくさん存在する英語の発音を難しく感じます。

英語は「音」と「スペル」が一致していないから

英語の発音が難しい理由の2つ目は、英語は「音」と「スペル(文字)」が一致していないからです。

日本語の場合、ひらがな・カタカナが「発音記号」を兼ねているので、音と文字をセットで覚えることができます。しかし、英語の場合、「音」と「スペル」が一致していません。たとえば、アルファベットの「a」を一つとっても、発音の仕方は[eɪ][æ][ɑ][ə][ɔ:]……とたくさんあります。

フォニックスという学習法を使って、英語の「音」と「スペル」の組み合わせパターンを覚えることができるとはいえ、しっかり勉強する必要がありますし、仮にすべてのパターンを覚えても例外が存在します。

そのため、これまで英語の発音をしっかり勉強してこなかった人からすると、「英語の発音は難しい……」と感じてしまうのです。

英語の発音ルールを知らないから

3つ目の理由は、英語の発音ルールを知らないからというものです。英語の発音には、発音記号や音声変化(音と音がつながって変化すること)、イントネーション、アクセントなど、さまざまなルールが存在します。

発音のルールを知らないと、「なぜそのように発音されるのか」「なぜ音や強弱が変化するのか」などがわからないため、「英語の発音って難しい……」と感じてしまいます。

「カタカナ」で英語の音を覚えているから

英語の発音を「カタカナ」の音で覚えていると、英語を話しても「Huh?」と聞き返されたり通じなかったりするので、英語の発音を難しいと感じてしまいます。

ここまででおわかりいただけたように、英語には日本語よりも多くの音があるので、「カタカナ」の音で英語を正確に発音することはできません。

「compromise=コンプロマイズ」のようにカタカナの音で覚えていると、「通じる英語」が身につかないので、いつまで経っても発音の難しさを克服できません。さらには、後から間違って覚えた発音を矯正する必要が出てくるので、発音の習得が余計に難しくなってしまいます。

日本人が「難しい」と感じる英語の発音

続いて、日本人にとって発音が難しい英語の「音」を紹介していきます。

日本人にとって発音が難しい英語の母音

まずは、以下の「母音台形」をご覧ください。母音台形は、「ことばを発するときの口の中」を左横から見た図で、それぞれ舌・唇の位置や口の開き具合といった「調音器官」で音を作り分けてます。

プロンテストの画像キャプチャ

※上記の画像はプロンテストにて作成・研究を行い特許を取得しております。転載はお断りいたします。

カラフルな2つの母系台形は、上が「日本語の母音」、下が「英語の母音」をそれぞれ表現しています。これを見ると、英語の母音の方がずっと細かく区分されていますね。

このように、日本語には「ア」「イ」「ウ」「エ」「オ」という5つの区分しかないのに対し、英語は14個以上もの区分が存在します。そのため、基本的にはすべての母音を一つひとつ学習して、音を正確に出せるようになる必要があります。

日本人にとって発音が難しい英語の子音

続いて、日本人にとって発音するのが難しい英語の子音を8つ紹介します。これらの子音は、日本語にはない音、あるいは日本語の別の音と混同しやすい音であることから、日本人は音の作り方をマスターするのに苦戦する傾向があります。

[r]と[l]

[r]と[l]は、日本人が難しいと感じる英語の音の代表格です。というのも、日本語の「ラ」行は、英語の[r]と[l]の中間に位置する音と言われており、[r]と[l]はどちらも日本語にはない音だからです。

(例)

  • read[ríːd]:読む
  • lead[léd]:導く、案内する

[r]の音は、舌先がどこにも付かない状態で発音するのに対して、[l]は舌先を上の歯の根元に付けて発音します。舌の位置と口の形を意識しながら、それぞれの音の作り方を練習しましょう。

[s]と[ʃ]

[s]と[ʃ]も、日本人にとって発音が難しい子音です。たとえば、「she」と「see」は、どちらもカタカナで表すと「シー」ですが、英語では発音が異なります。

(例)

  • see[siː]:見る
  • she[ʃíː]:彼女

[s]は、歯の裏あたりに舌先を近づけて、隙間から息を出しながら発音します。一方で、[ʃ]は唇を前に突き出すようにした状態で隙間から息を出すように発音します。どちらの音も日本語の「サ」行とは異なり、「無声子音」なので声帯を震わせずに発音するのがポイントです。

[f]と[v]

[f]と[v]の子音も、それぞれ日本語にある「ハ」行および「バ」行の音とまったく異なるため、「発音が難しい……」と感じやすいでしょう。

(例)

  • face[féɪs]:顔
  • vase[véɪs]:花瓶、つぼ

いずれの音も、前歯を「下唇」に付けて発音する点において日本語の「ハ行」「バ行」の音と異なります。また、[f]は無声子音、[v]は声帯を震わせて発音する有声子音ですが、どちらも口の形は同じです。

[θ]と[ð]

英語の「th」には、[θ]と[ð]の2通りの発音があり、いずれも日本人にとって正しく発音するのが難しい子音です。

(例)

  • think[θíŋk]:思う、考える
  • they[ðéɪ]:彼ら

[θ]は、舌の先端を上の歯に軽く付けて、その隙間から空気を出すようにして発音します。声帯は震わせずに、息だけで発音する無声子音です。一方、[ð]は、声を出して発音する有声子音です。いずれも、日本語の「サ行」「ザ行」の音と大きく異なるので注意しましょう。

英語の発音を上達させるには?4つの理由別対策法

英語の発音上達法

では、日本人にとって難しい英語の「発音」を上達させるには、どうしたら良いのでしょうか?上で紹介した「日本人にとって英語の発音が難しい4つの理由」別に対策を紹介します。

「日本語は音の数や区分が少ない」の対策法

英語は、日本語よりも音の区分が細かく分かれているので、「発音記号」を通して英語のすべての母音・子音を学ぶことが必要です。ここでは、発音記号の学び方と発音練習方法について、もう少し具体的にみていきましょう。

発音記号を学ぶ

発音記号は、英語の文字の読み方を忠実に表現した記号のことで、発音の理解を深める上で避けては通れません。

発音記号と各記号の音の作り方を学べば、初めて見る単語でも発音記号を確認して正しく発音できるようになることから、発音に対する苦手意識を克服できます。

発音記号の各音の作り方を練習する

それぞれの発音記号が表す「音」を一通り覚えたら、次は実際に各音の作り方を練習していきましょう。

お手本とするネイティブの音声をじっくり聞いた上で、真似するように音を作る練習をします。ネイティブが実際にどのように音を出しているかに注目しながら、正しく発音できるようになるまで繰り返し発音練習に取り組みましょう。

「英語は音とスペルが一致しない」の対策法

「スペルから正しい発音がわからない」という難しさを克服するためには、フォニックスで英語の「音」と「スペル」の組み合わせパターンを覚えるのが有効です。フォニックスの学習法について、詳しくみていきましょう。

フォニックスで「音」と「スペル」を紐付ける

フォニックスは、元々英語圏の子ども達が英語の「読み」「書き」を上達させるために開発された学習方法です。英語の「音」と「スペル」の間にあるルールを覚えることで、「音」と「スペル」が紐付くようになり、知らない英単語でもある程度正しい発音を推測できるようになります。

基本的に、フォニックスは発音記号をすべてインプットした後に学習すると効果的です。学習対象の発音記号と、その音を含む単語の組み合わせパターンを覚えるようにして、音とスペルを紐付けましょう。

「英語の発音ルールを知らない」の対策法

英語圏で生まれた子供なら、成長とともに英語の発音ルールを自然に習得していくことができますが、英語を外国語として学ぶ日本人の場合は、ルールを体系的に学ぶ方が効率良く英語の発音をマスターできます。

英語の発音の難しさを克服するために、次の3つの発音ルールを学びましょう。

音声変化を学ぶ

ネイティブが自然なスピードで英語を話すと起こる音の変化のことを、「音声変化」と言います。音声変化には大きく分けて3つルールがあります。

  • リンキング(リエゾン):音と音がつながる
  • アシミレーション:音と音がつながって、別の音に変化する
  • リダクション:音が脱落・弱化する

これらのルールを学習すると、英語の音声を聞き取りやすくなる、ネイティブのような滑らかな発音に近づけるというメリットがあります。特に、「単語単位なら大丈夫なのに、フレーズや文になると発音が難しく感じる……」という場合、音声変化を学ぶと発音の理解がグッと深まります。

イントネーションを学ぶ

イントネーションとは「抑揚」のことで、声のトーンの上がり下がりを意味します。これは日本語でも同じですが、単語やフレーズの発音が完璧でも、イントネーションが間違っていると、不自然に聞こえたりニュアンスや感情がうまく伝わらなかったりします。

たとえば、「You like tea?(お茶は好き?)」と聞きたい時、正しくは文末を上げ調子で発音しますが、もし下げ調子で発音すれば「You like tea.(あなたはお茶が好き。)」と平叙文として機能してしまいます。

「通じる英語」をマスターするためには、イントネーションのルールもしっかり押さえておきましょう。

アクセントを学ぶ

アクセント(強弱)も、英語の発音の難しさを克服するのに必要なルールの一つです。というのも、英単語には、「teacher[tíːtʃɚ]」や「school[skúːl]」のようにどこかの音節にアクセント(’)が置かれており、その音節を強く発音する必要があるからです。

たとえば、「object」という英単語はアクセントの位置によって、「物体」を意味する名詞、または「反対する」という動詞の意味を表します。

  • object[άbdʒɪkt]:物体
  • object[əbdʒékt]:反対する

このように、アクセントも英語の発音を難しくしている一因であり、発音をマスターするにはアクセントのルールを学ぶことが欠かせません。

「カタカナで英語の発音を覚えている」の対策法

次に、カタカナで英語の発音を覚えているという方に向けて、発音の難しさを克服するための対策法を紹介しましょう。

カタカナでは英語の音を再現できないことを理解する

まず、カタカナでは英語の音を忠実に再現するのは不可能だということを理解しましょう。

日本人からすると、「カタカナで覚えた方がわかりやすい」と感じるかもしれません。しかし、カタカナで英語の発音を覚えてしまうと、英語に戻せなくなってしまいます。

たとえば、「food(たべもの)」と「hood(頭巾)」は、どちらもカタカナの音を当てはめると「フード」になってしまい、2つの英単語を区別できなくなってしまいます。

「これまでカタカナで英語の発音を覚えていた」という方は、その悪いクセはできるだけ早く治すようにしましょう。

できるだけ早く「発音練習」に取り組む

英語の発音をカタカナの音で覚えるクセが付いてしまうと、後から直すのはなかなか容易なことではありません。後から発音を矯正する手間もかかってしまいます。

こういった事態を防ぐには、できるだけ早い段階で発音練習に取り組み、最初から正しい方法で英語の発音を覚えて、練習することが非常に大切です。

英語の発音を楽しくラクに学ぶなら英語アプリがおすすめ!

ここまででおわかりいただけたように、英語の発音の難しさを克服するには、発音記号や音声変化などのルールを学び、発音練習に取り組む必要があります。

そこで、「英語の発音を上達させるのは難しそう……」とか「ラクに英語の発音を上達させる方法はないの?」と思っている方に向けて、おすすめの英語アプリを2つ紹介します。

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プロンテストシリーズ 発音特訓パック

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プロンテストシリーズ プロンテスト・コール

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まとめ

日本人にとって英語の発音が難しい4つの理由と、理由別の対策法を紹介しました。英語の発音を難しいと感じているのであれば、まずはその理由をしっかりと把握し、理由に合わせた対策を行うことが大切です。

「英語の発音を楽しくラクに学びたい」という方には、発音練習に取り組みながら「発音判定機能」による指導で効率良く「通じる英語」を身につけられる当社プロンテストのスピーキング練習アプリがおすすめです。 『プロンテストシリーズ 発音特訓パック』『プロンテストシリーズ プロンテスト・コール』は無料でお試しも可能です。ぜひお気軽にお試しください。

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