【12月8日開催】発音ロジックセミナー

英語の「リスニング練習方法」は?英語を聞き取れない原因別の方法とおすすめアプリ

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リスニング練習

「英語が聞き取れるようにならない」「早すぎて相手が何を言っているのかわからない」など、リスニングが原因で英会話に苦手意識を抱いている方は少なくないでしょう。しかし、リスニングで英語を聞き取れない原因・理由は、人によってさまざまです。

リスニング力を伸ばすためには、英語を聞き取れない原因を知った上で、効果的なリスニング練習に取り組むことが大切です。そこで今回は、英語を聞き取れない原因別に、効果的な「リスニング」練習方法とお役立ちアプリを紹介します。

リスニング練習で鍛える2つの能力

まず、リスニング練習に取り組むにあたっては、「目的」を明確にしておくことが大切です。ここでは、リスニング練習で鍛える2つの能力についてそれぞれ説明していきます。

聞き取り能力

リスニング練習で鍛える能力の一つ目は、「聞き取り能力」です。聞き取り能力とは、聞き取った英単語の「音」を文字と紐付ける能力のことです。たとえば、“レリビー”という発音を聞いて、“Let it be”と認識できることを言います。

英語学習者の中には、「文章にすればわかるのに、リスニングになると何を言っているのかわからない」という方が少なくありません。これは、英語の発音を勉強していなかったり、英単語やフレーズをカタカナ発音で覚えていたりする人によく見られるケースです。

意味取り能力

二つ目の能力は、「意味取り能力」です。意味取り能力は、聞き取った英単語やフレーズの意味を理解する能力のことです。たとえば、“Let it be”という発音を聞いて、「なるがままに」とか「なすがままに」を頭の中でイメージできるようになることを指します。

ただし、意味取り能力は、日本語を介して音の意味を理解することではないことには注意してください。あくまでも、英語の「音」をそのままイメージに紐付けられるようになる必要があります。

リスニング練習をしても英語を聞き取れない原因

リスニング練習をしても英語を聞き取れない原因

次に、「リスニング練習をしているのに、一向にリスニングができるようにならない」とお悩みの方に向けて、英語を聞き取れない主な原因を紹介します。それぞれの原因に該当する人の特徴もお伝えするので、リスニングが苦手な原因を特定するのにお役立てください。

発音の基礎が身についていないから

リスニング練習をしても英語を聞き取れない原因の一つ目は、発音の基礎が身についていないことです。これまで発音を学んでこなかった方や、文章なら理解できるのにリスニングは苦手という方は、発音の基礎が身についていないことが原因として考えられます。

そもそも英語特有の発音を正しく聞き分けられていなかったり、英単語をカタカナの音で覚えていたりすると、いくらリスニング練習に取り組んでも英語を聞き取れるようにはなりません。野球の上達に素振りなどの基礎練習が不可欠であるように、英語のリスニング力向上には基礎中の基礎である「発音」の習得が必要です。

語彙や表現、文法の知識が不足しているから

英語が聞き取れない主な原因の二つ目は、語彙や表現、文法の知識が不足していることです。当然ながら、知らない単語やフレーズ、文法で構成された文章を聞き取ることはできません。

英語の聞き取りに限らず、文章を読んでも理解できない方や、リスニングをしていて知らない単語やフレーズばかり登場するという方は、語彙や文法の知識が十分にインプットされていないことが原因として考えられます。

日常英会話で困らないリスニング力を身につけるためには、最低でも中学レベルの語彙・文法知識を「使える」ようになるまで徹底的にインプットすることが必要です。

理解のスピードが追いついていないから

三つ目の原因は、英語の音声を理解するスピードが追いついていないことです。たとえ十分な発音や語彙、文法の知識が身についていたとしても、相手が英語を話すスピードに理解が追いついていなければ、英語を聞き取れているとはいえません。

「英語学習者向けのリスニングCDなら聞き取れるのに、海外ドラマやニュースになると早すぎてついていけない」「一時停止すれば理解できる」などという方に該当するケースです。

英語のリスニングで理解が追いつかない理由としては、聞き取った英語を日本語に訳して理解するクセがついていたり、英語のナチュラルスピードに耳が慣れていなかったりすることなどが考えられます。

効果的な英語のリスニング練習方法

効果的な英語のリスニング練習方法

ここまでで、リスニング練習をしても英語を聞き取れない原因についてお伝えしました。そこで次に、これら3つの原因別に「効果的な英語リスニング練習方法」を紹介していきます。

発音の基礎が身についていない方向け

まず、英語の発音の基礎が身についていない方に向けて、効果的な英語のリスニング練習方法をお伝えします。

「発音」は、リスニング力向上の土台に該当するとても大切なスキルです。そのため、「英語の発音を完璧にマスターした」という方以外は、まずリスニング練習の基礎トレーニングとして、次の練習方法に取り組むことをおすすめします。

母音・子音の発音を学ぶ

まず、基礎中の基礎である英語の母音・子音を学習しましょう。

英語は、日本語にはない音を数多く有しており、その数はなんと約600個にも及びます。対して、日本語には70個程度の音しかありません。そのため、日本人は発音を学ばないと英語を聞き取れるようにはなりません。

実際に英語と日本語の「母音台形」を比較してみると、音数の違いは一目瞭然です。下の画像を見ると、「英語の音をカタカナの音に当てはめて覚えてはいけないこと」を実感していただけるのではないでしょうか。

プロンテストの画像キャプチャ

※上記の画像はプロンテストにて作成・研究を行い特許を取得しております。転載はお断りいたします。

これらの微妙な音の聞き分け・言い分けができるように、発音記号や音の出し方(ロジック)を学びましょう。英語の母音・子音の音とロジックを学ぶことで、これまで聞き取れなかった英語の音もしっかり聞き取れるようになります。

発音練習に取り組む

次に、上のステップで学んだ発音の知識を生かし、練習したい音素を含む英単語を使って「発音練習」を行います。調音器官(唇や歯など)の使い方を意識しながら、お手本の音声を参考に一音ずつ丁寧に練習しましょう。

発音練習を通して「音がどのように作られているのか」がわかると、自分の発音が改善される一歩手前の段階で、発音を聞き取る能力(リスニング力)が飛躍的に向上します。発音練習は、一見リスニング練習と関係がないように思えるかもしれませんが、実際にはリスニング力の向上に非常に効果的です。

英語の音を正確に認識し、「音」と「イメージ」をしっかりと紐付けられるようになるためにも、時間をかけて発音練習に取り組みましょう。

自分の発音を判定する

発音練習をするだけでは、「正しく発音できているかどうか」「どうすればネイティブの発音により近づけるかどうか」までは分かりません。そこで、発音判定機能が備わったアプリを活用して、自分の発音を判定・評価するのがおすすめです。

当社プロンテストが提供するスピーキング練習アプリでは、発音判定機能による判定・評価・指導により、着実に“英語らしい”発音を身につけられます。「正しく発音できる音=聞き取れる音」ですので、聞き取れる音を増やすためにも自分の発音の判定を行いましょう。

発音判定ができるアプリ『プロンテストシリーズ 発音特訓パック』『プロンテストシリーズ プロンテスト・コール』について、詳しくはこの後に紹介します。

また、プロンテストは定期的に発音セミナーを開催していますので、発音に課題感を持つ方はぜひご参加ください。

語彙や文法の知識が不足している方向け

次に、語彙や文法の知識不足が原因でリスニングが伸び悩んでいる方におすすめのリスニング練習方法を紹介します。

使える英単語・表現を身につける

英単語帳やアプリを活用して、不足している語彙の知識を補いましょう。

ただし、テスト対策のように単語の意味をただ機械的に暗記するだけでは意味がありません。リスニングで英単語を聞き取った際、英語のままイメージと紐付けられるように、実際に「使える」語彙の知識を増やすことが大切です。

具体的には、英単語を覚える際、日本語を介さずに英語のまま、単語の持つイメージと結びつけるように覚えると効果的です。たとえば、“boat”という英単語を聞いた際、「船」という日本語に訳して理解するのではなく、英語の音を「船の視覚イメージ」に紐付けられるようにしておくと良いでしょう。

中学レベルの英文法を学び直す

先ほどもお伝えしたように、リスニングの意味取り能力を鍛えるためには、英文法の知識を身につけることが不可欠です。

英文法といっても、複雑な文法事項を何十時間もかけて学ぶ必要はありません。日常英会話程度であれば、中学レベルの英文法を学び直すことで、ほとんど聞き取れるようになります。

中学レベルの英文法を網羅した参考書を活用して、語彙のインプットと同様「使える」文法知識を増やしていきましょう。時間に余裕がある方や、より高度な文法知識を身につけたい方は、英文法を英語で学ぶこともおすすめです。

理解のスピードが追いついていない方向け

次に、リスニングの理解スピードが追いついていない方向けのリスニング練習法を紹介していきます。

多読・多聴をする

リスニングの理解スピードを上げるためには、英語のまま英語を理解するための「英語脳」を鍛えることが効果的です。

英語脳(英語を英語のまま理解できる思考回路)を鍛える方法としておすすめなのが、英語の文章にとにかくたくさん触れることです。具体的には、英語の多読と多聴に取り組むと良いでしょう。

現時点の英語力で概ね内容を理解できるレベルの文章を多読、または多聴することで、英語を英語のまま理解する練習ができます。たくさんの英語に触れて、日本語を介さず感覚的に理解できる英語の文章を増やしましょう。

海外ドラマを字幕なしで視聴する

海外ドラマを字幕なしで視聴するのも、リスニングの理解スピードを鍛える練習方法として効果的です。海外ドラマの英語は、英語学習者向けに忖度されていない“ナチュラルスピード”の英語ですので、英語のナチュラルスピードに耳を慣らすことができます。

また、日本語字幕や英語字幕に頼らず、英語の「音」を英語のまま理解することを意識しながらリスニングすることで、「英語脳」も鍛えられます。字幕をオンにしてしまうと、視覚情報に頼るクセや日本語に変換して理解するクセがついてしまうので注意しましょう。リスニング練習を楽しみながら継続しやすいという点においても、海外ドラマの活用はおすすめです。

リスニング練習におすすめの英語学習アプリ

次に、リスニング練習の効果を最大化するために活用したいおすすめの英語学習アプリを紹介します。

発音の基礎が身についていない方向け

まず、発音の基礎知識を学び、正しい発音を身につけるのに最適なアプリを2つ紹介します。

プロンテストシリーズ 発音特訓パック

プロンテスト 発音特訓パック

プロンテストシリーズ 発音特訓パック』は、日常英会話で気軽に使えるフレーズでスピーキング練習・発音チェックができるアプリです。当社プロンテスト独自の音声解析エンジンを搭載しており、会話練習を通して発音を判定・評価したり、「通じる発音」を身につけるための発音指導をしたりすることができます。

会話練習と聞くとハードルが高く感じてしまうかもしれません。しかし、本アプリでは短くかんたんな文章のみを取り扱うため、英会話初心者でも無理なく練習に取り組めます。

アプリの「無料お試し」については、こちらの公式サイトよりご確認ください。

料金プラン

  • 1ヶ月プラン:月額2,200円(税込)
  • 6ヶ月プラン:月額1,320円(税込)
  • 12ヶ月プラン:月額880円(税込)

公式サイト

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プロンテストシリーズ プロンテスト・コール

プロンテストシリーズ プロンテスト・コール』は、会話練習を通して正確な「発音」と「文法」を身につけられる当社プロンテストのスピーキング練習アプリです。大人になるとなかなか自然に身につけるのが難しい「発音」と「文法」ですが、本アプリを活用すれば会話練習を通して自然に習得することができます。

リスニング力を向上させるための土台作りにぜひとも活用していただきたいアプリとなっています。アプリの料金プランは次のとおりです。

料金プラン

  • 1ヶ月プラン:月額2,750円(税込)
  • 6ヶ月プラン:月額1,650円(税込)
  • 12ヶ月プラン:月額1,100円(税込)

公式サイト

語彙や表現、文法の知識が不足している方向け

次に、リスニングに必要な語彙・文法の知識を身につけるのに最適なアプリを紹介します。

BBC Learning English

BBC Learning English

『BBC Learning English』は、イギリス放送協会が運営する英語学習サイト・アプリです。イギリス英語を学ぶためのテキストや音声、動画コンテンツが充実しており、すべて無料で活用することができます。

アプリ内で公開されている学習コンテンツは、“Everyday English(日常英会話)”や“Business English(ビジネス英語)”、“Learn with the News(ニュースで学ぶ英語)”などのカテゴリごとに分かれているので、自分の学習目的に沿った英語でリスニング練習に取り組めます。

また、発音や文法、語彙などの各スキルの習得に特化したコンテンツも配信されているので、自分の弱点や課題に合わせて活用するのもおすすめです。アプリ版を活用することで、通勤・通学中などのスキマ時間にサクッと学習できるのもうれしいポイントです。

料金

  • 無料

公式サイト

理解のスピードが追いついていない方向け

次に、リスニングの理解スピードを鍛えるのに役立つおすすめアプリを2つ紹介します。

Netflix

Netflix

皆さんご存知の動画配信サービス『Netflix』は、英語のリスニング素材としても最適です。Netflixを活用すれば、わずか月千円程度で好きなだけ海外ドラマを使った多聴に取り組むことができます。

“Friends”や“The Big Bang Theory”など、日常英会話を学ぶのに最適なドラマが数多く配信されているので、一作品を見終えたらまた次の作品と飽きずにリスニング練習を続けやすいのもうれしいポイントです。

公式サイト

VoiceTube

VoiceTube

英語の多聴におすすめのアプリの二つ目は、『VoiceTube』です。VoiceTubeは、動画を使ったリスニング練習ができる無料アプリです。YouTubeのように、自分の好きなジャンルの動画を好きにリスニングできる他、英語字幕やワンタップ単語検索機能など、リスニング練習に役立つ便利機能が充実しているのがうれしいポイントです。

5分〜10分といった短めの動画が多く、ちょっとのスキマ時間でも一つの動画を最後まで見終えることができるので、「忙しくて海外ドラマを見る暇もない」という方におすすめです。

料金

  • 無料(アプリ内課金あり)

公式サイト

リスニング練習で効果を出すためのポイント

最後に、リスニング練習で効果を出すために押さえておきたいポイントを2つ紹介します。

発音の基礎を身につけてからリスニング練習に取り組む

一つ目のポイントは、発音の基礎を身につけてからリスニング練習に取り組むことです。発音学習・発音練習は、リスニングの「基礎トレーニング」に該当するため、リスニング練習をはじめる前に下準備として取り組んでおくことが重要です。

発音の基礎がしっかりとできていると、英語の「音」の出し方がわかる=英語の音を正確に聞き取れるため、リスニング力を効果的にかつラクに伸ばすことができます。リスニング練習の効果を最大化するためにも、まずは「発音」の基礎から体系的に学習することを徹底しましょう。

日本語を介さず英語でインプットする

リスニング練習に取り組む際は、「日本語を介さないこと」を意識しましょう。というのも、語彙や文法の知識をインプットする際、日本語と対で覚えてしまうと、リスニングをする際に「英語→日本語訳→視覚イメージ」という3段階を踏むことになってしまうため、リスニングの理解スピードが追いつかなくなってしまうからです。

また、これでは、単語の意味を知っていても、細かなニュアンスや文章全体の意味を取れないこともあります。リスニング練習の一環として、必要な知識をインプットする際は、日本語を介さずに「英語のまま」覚えるようにすると学習効果は高まります。

まとめ

今回は、英語を聞き取れない原因別に効果的なリスニング練習法とお役立ちアプリを紹介しました。

自分の弱点に合わせたリスニング練習に取り組み、英語を少しでも聞き取れるようになってくると、英語学習は今よりもっと楽しくなるはずです。今回お伝えしたことを参考に、ぜひ今日から効果的なリスニング練習に取り組みましょう。

当社プロンテストは、会話練習をしながら「通じる発音」を身につけられるスピーキング練習アプリを提供しています。「発音練習で土台を作って、リスニング力そしてスピーキング力を飛躍的に伸ばしたい!」という方は、ぜひ当社のアプリ『プロンテストシリーズ 発音特訓パック』『プロンテストシリーズ プロンテスト・コール』をご活用ください。

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