中学校のおすすめ英語教材は?選び方のポイント

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中学校の英語教材

「中学校の英語教材には何が良いのかわからない」と悩みを抱えつつ、教材選びをしていませんか?さまざまな中学校教材がある中で、教材を生徒にやってもらうだけで成績が上がるようになれば、教員や講師にとって最高の状態といえるでしょう。

そこで今回は、中学校英語が難しくなっている背景をお伝えし、その上でおすすめ中学校英語教材を紹介します。

小学校・中学校の英語教育の現状

小学校・中学校の英語教育の現状

最初に、小学校と中学校の英語教育の現状について詳しく解説していきます。ポイントは、令和3年度の教科書改訂です。

小学校5年から英語の教科化が始まっている

令和3年度の英語教育が抜本的に変わった点として、今まで小学校では「教科」として取り扱われていなかった英語が、5年生から通知表の評価として明確に記載されるようになったことが挙げられます。

通知表に記載されるということは、出来・不出来が明確にわかります。今まで英語を楽しいものだと思っていたのに、評価対象となり苦手意識を持ち始める嚆矢になる可能性が高まります。

中学校で学ぶ英単語数が倍になっている

英語が教科化されたことによって、中学校で学ぶ(覚えなければならない)単語数が2倍以上になりました。2010年代と比べ、単語の暗記量だけで単純に2倍となっているので、現在の中学生にはかなりの学習圧力があるといっても過言ではないでしょう。

ちなみに、高校卒業までに学ぶ英単語量は5,000語ほどであり、大学入試も難しくなる傾向にあるといえます。後ほど解説する学習格差をなくすためには、教える側がいかに効率良く生徒に学習させていくかがポイントです。

中学校で学ぶ英文法が前倒しになっている

先程の項目から敷衍して、教科書改訂によって中学校で学ぶ英文法が前倒しになっている点にも注意が必要です。高校英語から一部が前倒しされ、中学校3年生時点では仮定法など高度な日本語能力が必要とされる文法を学びます。

今までは、公立中学校の最初期にアルファベットから学んでいたものが、1学期には一般動詞や教科書によっては助動詞の”can”まで学ぶことになっています。

学力の分断が始まっている

このような状況下では、学力の分断がそこかしこで起こっています。中学校に進級する時点で、英語を塾などの民間教育で学んで早期に学習した生徒はより高い評価を維持し続け、所得の低い家庭の生徒はこの差のキャッチアップが難しくなるからです。

英語が高校の受験科目に入っている以上、苦手であり続ければ進学する高校のランクを下げざるを得なくなります。大学受験でも苦手な英語が難化し、英語科目がない大学を受験する他なくなります(そのような大学は非常に少ないといえるでしょう)。

現場では、こういった学力の負のスパイラルが起ころうとしているのです。

今後の中学校英語の勉強方法のやり方は?

今後の中学校英語の勉強方法のやり方は?

では、今後中学校英語の勉強はどのように行っていけば良いのでしょうか?ここからは、具体的な解決方法について解説していきます。この項目のポイントは次のとおりです。

  • 高校受験という目的を見据えること
  • 英単語と英文法の勉強方法
  • 教科書ベースでの問題演習

高校受験を見据えた勉強を行わせる

中学校教師の方や教育委員会の方は、民間教育を担っている塾の講師の方も常に意識していると思いますが、英語は受験を見据えた勉強が必要になってきます。なぜなら、どんなに英語が苦手であろうとも、高校受験さえ乗り切れば、就職口はたくさんあるためです。高校受験で必要な知識を、いかに効率的に学ばせるかがポイントになってきます。

小学校で学んだ英単語をきちんと書けるようにする

高校受験を見据えた勉強を行わせるのであれば、まず行わなければならないことが、小学校で学んだ英単語をすべて書けるようにすることです。各小学校の取り組みによって異なりますが、小学校ではまだまだ高校受験を見据えた英単語勉強が行われていないからです。

より深掘りすると、発音ベースの英単語練習だけになっており居残りをさせてまで、 英単語テストの補修を行わせることはありません。実際に、中学校1年生で小学校時代英語をきちんと学習してきた生徒であっても、英単語テストを行わせてみても書き取りはほとんどできないということもありました。

文法を英作文できるようになるまで習得させる

中学校英語のポイントとして、英作文ができるようになることが挙げられます。なぜなら、ほとんどの公立受験において、今まで習った例文を使った英作文が出題されるからです。

英語の勉強において、日本力と英語力の両方が試される英作文の問題で正答率を上げるには、相当な努力が必要です。

まずは教科書ベースの問題が解けるようにする

ここまでお伝えしてきたように、高校受験を意識した勉強は教科書ベースの問題が解けるようになれば大丈夫です。なぜなら、公立高校受験といっても、 教科書ベースの問題から外れた出題はなされないからです。

もし教科書以上の勉強をさせているようであれば、思い切って辞めてしまっても良いでしょう。特に、英作文は文法事項をきちんと押さえ、教科書の例文をすべて覚えれば対応できる問題ばかりです。

現在の高校受験英語の傾向

現在の高校受験英語の傾向

続いて、現在の高校受験英語の傾向について詳しく解説していきます。ここでのポイントは次のとおりです。

  • 読む・聞く・書くの3技能が試される
  • 教科書レベルから逸脱した問題はほとんど見られない
  • 今後はより一層難しくなっていく傾向にある

2021年9月現在、教科書改訂がなされた年の受験問題はまだ確認できませんが、かなり難しくなるものと推測されます。

読む・聞く書くの3技能が試される傾向にある

すべての高校受験において、「読む」「聞く」「書く」の3技能が試される傾向にあります。なぜなら、「リーディング」「リスニング」「ライティング」は、言語を取得する上で必須だからです。

特に人口が少ない県の公立高校の場合、答案の添削に時間をかけられるため、自由英作文やリーディングの筆記問題なども織り交ぜられます。そのため、マークシート式よりも難しい傾向になることに注意が必要です。授業を行っていく上では、この3点をいかに効率良く伸ばしていくかが重要です。

教科書レベルから逸脱した問題は出されない

受験問題といっても、一部の私立高校を除いて、教科書レベルから逸脱した問題は出題されません。なぜなら、それを認めてしまうと、教育格差を認めてしまうことにつながるからです。

ただし、教科書レベルとはいっても、自由英作文を書かせたり、読解問題で要約をさせたり、頭の回転や国語力を試すといった点で難しさは増加しています。

英単語と文法が難しくなるから受験自体も難化する

教科書レベルから変わっていない点や、 3技能が試される点は以前と変わりませんが、内容は難しくなるはずです。教科書改訂があり英単語量の増加、そして英文法量の増加が明確に示されたためです。

教科書ベースの問題自体が難しくなっていくのであれば、学校の授業の重要度は高くなります。小さい頃から英語を学習している生徒であれば問題ありませんが、小学校5年生からしか英語を学んでいない生徒は、学校の授業でどれだけ差を詰められるのかがポイントです。

中学校英語教材を選ぶ際のポイント

中学校英語教材を選ぶ際のポイント

中学校英語の学習ポイントは、教科書ベースでの問題演習です。

小学校から教科書準拠で学んできており教科書で学ぶ基礎ができている現在の中学生にとって、このベースがなくなってしまえば、何を基準にテスト勉強をすれば良いのかわからなくなってしまい、結局英語が苦手のまま中学校を過ごしてしまうことになります。だからこそ、教科書に準拠した教材が生徒の成績を上げる要となるのです。

ここでのポイントは次のとおりです。それぞれについて詳しく解説していきます。

  • 中学校の英語教材は構成がわかりやすいものを選ぶ
  • リスニング・発音対応をしているものを選ぶ
  • スマホが使用できない生徒にも配慮する

構成がわかりやすいものを選ぶ

中学校の英語教材で最も重要なのは、誰が見てもやり方がわかる構成のわかりやすさです。

学力の低い生徒ほど、「どこに何が書いてあるのか」がわからず、教材に手をつけられないことがよくあるからです。特に、文字ばかりの教材だと、読解スキルが身についていない生徒にとっては苦行でしかありません。

そこで、基準にするのが中央値の点数です。平均点ではなく、中央値を取っている生徒が、どれだけ理解できるかを考え教材選びを行うと良いでしょう(中央値は、点数が良い順に並べた際の中央の点数のことです。平均点をもとに考えると、点数が高い生徒と低い生徒の分布が偏っている場合に、真ん中の学生のレベルに合わせにくくなるためです)。

リスニング・発音にも対応しているものを選ぶ

教科書改訂によって、リスニングや発音(スピーキング)にもより力を入れなければならなくなってきました。アクティブラーニングや教科書自体に一般の英会話における重要表現がより多くなってきたためです。

大学受験のリスニングの比率が上がったことにより、より一層高校受験のリスニングも難しくなるでしょう。

スマホが使用できない生徒にも配慮する

ご家庭によってはスマホを禁止しており、生徒が使用できない場合があります。そのため、生徒全員がスマートフォンを利用できる状況下ではないという点には注意が必要です 。

そのため、できればCD付属とQRコード付属を選べるタイプのものが良いでしょう。その他、音源のコピー許可を取ってCDに焼いて配布するといったことも考えられます。

中学校・塾向けのおすすめ英語教材

では、中学校や塾向けにおすすめの英語教材を紹介していきます。これから紹介する教材は、すべて先ほどお伝えしたポイントを満たしているものです。次の4点を中心に解説していきます。

  • 英語教材の概要と内容
  • おすすめの方
  • 導入方法と料金
  • アプリの有無

光村図書出版 Here We Go! 中学校

光村図書出版 Here We Go! 中学校

光村出版が出しているHere We Go!は、小学校の教科書としても採択されており、幅広い学校で採用されています。教科書としての側面があるため、中学校教員の方が内容を確認し、次年度から利用するかどうかを決めることになるでしょう。

導入は、教科書販売店への申し込みを行い購入する形式です。なお、教科書にアプリは付属しておりませんが、当社プロンテストが独自に開発した教科書準拠アプリがあります。

教科書準拠アプリは、学校教員の方が一人ひとり指導しづらい発声練習にも対応しています。中学校英語ではしばしばあることですが、なかなか生徒に発声してもらうことができないものです。でも、当社プロンテストのアプリを使えば、生徒も自宅で手軽に発声できるため、教科書例文の暗記で生徒の成績を向上させられます。

概要 教科書採択教材
おすすめの方 中学校教員
導入方法と料金 教科書販売店への申し込み、無料
アプリの有無 外部アプリあり

開隆堂出版 Sunshine English course 中学校

開隆堂出版 Sunshine English course 中学校

開隆堂出版のSunshine English Courseも同様に、中学校教員向けの教科書採択教材です。地域ごとによって異なりますが、さまざまな中学校で採択されている教科書です。こちらも当社プロンテストの独自アプリがあり、教科書ベースでの問題演習に力を入れたい中学校教員の方におすすめです。

なお、副教材の補助教材として当社のアプリを利用することもおすすめです。出版社から購入した補助教材を利用している場合、意外にも生徒の正答率が低く、教材が赤ペンだらけになってしまいお困りではないでしょうか?おすすめしたい使い方は次のとおりです。

  1. 通常の授業期間は毎日生徒に当社プロンテストアプリで復習してもらう
  2. 定着度測定として、購入している副教材ワークを週末宿題として提出させる
  3. テスト期間は当社アプリと副教材まとめ問題で総まとめを行う

授業期間と宿題期間を合わせて3回演習を行うことで、今までよりも定着度の向上が期待できます。

概要 教科書採択教材
おすすめの方 中学校教員
導入方法と料金 教科書販売店への申し込み、無料
アプリの有無 外部アプリあり

高校入試 でる順ターゲット 中学英熟語400 四訂版

ターゲットシリーズは大学入試で利用した方も多いと思いますが、現在は高校受験にも力を入れています。中学校レベル単体で括った熟語帳はほとんど存在しないため、英作文を行う際に使えるフレーズを生徒に暗記させるのに役立ちます。公式アプリがあり、リスニングや熟語暗記の補助が簡単にできます。

概要 英単語ではなく英熟語帳

受験生向けに配布し熟語テストを行える

おすすめの方 中学校教員・塾講師
導入方法と料金 ネット販売や教材出版社への問い合わせ

定価704円

アプリの有無 公式アプリあり、熟語暗記補助

教科書トレーニングシリーズ

教科書トレーニングシリーズは言わずと知れた、名教科書演習問題集です。すべて教科書ベースで作られており、リスニング問題も含まれています。

補助教材だけでは物足りなさを感じている教員の方や塾講師としてテスト作成を行わなければならない方向けの教材となっています。

概要 リスニングを含めて教科書ベースの演習を行える
おすすめの方 塾講師及び教員
導入方法と料金 ネット販売や教材出版社への問い合わせ

定価1364円

アプリの有無 リスニングアプリあり

中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。

中学校3年生の受験期に英語の苦手を解消するために使用する教材です。学校の教員の先生よりも、速習をさせなければならない塾講師の先生向けの教材になっています。

概要 中学校英語を基本からやり直す教材
おすすめの方 塾講師
導入方法と料金 ネット販売や教材出版社への問い合わせ

定価2530円

アプリの有無 なし。音読CDのみ

全国高校入試問題正解 英語

入試の総仕上げには受験予定の入試問題を解くことが一般的でしたが、全国高校入試問題正解は、近年発売されながらも、最後の総仕上げに全国の問題を解くテキストとして利用されている教材です。網羅的に受験問題が記載されており、問題を選別して利用すれば、偏差値帯が高い生徒から低い生徒まで効果的な受験対策が可能なので、どの教育機関でも利用できます。

リスニングにも対応しているため、圧倒的な量で受験英語に磨きをかけられます。

概要 高校受験英語の総仕上げに使用する
おすすめの方 学校教員・塾講師
導入方法と料金 ネット販売や教材出版社への問い合わせ

定価3245円

アプリの有無 なし。リスニング対応済み

【塾向け】フォレスタシリーズ

多くの塾で使用されているのがこのフォレスタシリーズです。教科書準拠ベースで、英単語テストやチェックテストが付録されており、赤シートで隠して宿題にさせることも可能です。

すべてがコンパクトにまとまっているため、個別指導塾だけでなく集団指導塾どちらでも導入可能です。オールインワン教材として長く使えるものが欲しいと考えられる塾の先生に最もおすすめです。

概要 個人指導塾向け英語教材
おすすめの方 塾講師
導入方法と料金 株式会社SPRIXへ問い合わせ。契約後発注

定価は発注シートに記載

アプリの有無 あり。ただしFC契約が必要(教材は契約なしでも利用可)

【塾向け】ミラクルシリーズ

英作文に特化して効果的な指導を行いたいという方向けの教材です。特許を取得している教材であり、独自のルールに従って問題を解いていきます。

高い偏差値帯で英語だけが停滞している生徒は、設定されているルールに従って解いていくと急激な偏差値アップを達成できる教材としても有名です。

概要 英作文特化型の英語教材
おすすめの方 塾講師
導入方法と料金 オンラインショップでの購入は少数なら可能。大量発注になると契約が必要。

定価:英作文402円/1冊

アプリの有無 なし

中学校の英語教材を学習させる際のポイント

最後に、これまで紹介した教材を用いて効率良く英語を学習させるポイントについて解説していきます。ポイントは次のとおりです。

  • 答えを見させない
  • 英単語の復習をさせる
  • 教材をやりきらせる
  • 定期的な定点観測を行う。

答えを見させない工夫をする

英語教材に限ったことではありませんが、答えを見させない工夫を必ず行ってください。なぜなら、中学生の勉強方法では答えを見て書いて覚えるのではなく、答えを書いて終わりになる可能性が非常に高いからです。

低学力の生徒であっても、答えを見せずにわかるところだけを書かせるといった工夫を行うと良いでしょう。

間違った英単語をノートに書かせる

英作文や長文で読解できなかった英単語は、必ずノートに3回は書かせてください。中学生には「面倒臭い」という思いが勝ってしまい、覚えた気になっていることが多いためです。

「そこまでする必要あるのか?」と思われる方もいると思いますが、英作文のテストを行って、1日後に英作文に出てきた英単語の復習テストを行ってみてください。その英単語テストの結果を見て愕然とするはずです。

1冊の教材・参考書をやりきらせる

多くのノウハウ本で言われていることですが、最初に決めた教材や参考書は最後までやり切らせるようにしましょう。さまざまな教材を少しずつわかるところだけ行うというのが、学生の傾向だからです。わかるところだけやっていても、成績の向上にはつながりません。

定期的に定点観測を行う

定期的な定点観測は必ず行いましょう。学校の教員の方の場合は、中間・期末テストがありますが、塾講師の方の場合は、大規模な塾でないと月次テストが行えません。

テストという定点観測がなければ、今の生徒の状況が分かりづらくなってしまいます。たとえば、文法問題につまずいているのか、単語が覚えきれていないのかなどです。

そのため、文法テストや英単語テストを定期的に行って、各回の分析を行い、弱点補強の補習をこまめに行うと良いでしょう。

まとめ

今回は、中学校英語教材の選び方やおすすめの教材について解説ました。

現在の小学校5年生から始まる英語の教科化は、令和2年度より大きな波紋を呼んでいました。現場では、学力分断や英語が苦手な生徒が増えてしまっていると感じている方も多いことでしょう。

英語の指導方法の見直しも必要ですが、教材の見直しも並行して行いましょう。英語指導は良かったとしても、教材が原因で英語学習の効率が良くないということもあり得るからです。

学校教材ベースの問題集でお悩みがあれば、当社プロンテストまでお気軽にご相談ください。

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