首都圏に2度目の緊急事態宣言が出されました。 政府から飲食店への集中した制限、心が痛みます。   今回は、「なぜ飲食店に集中して制限がされたか」にも おそらく大きく関連することについて、 私も「言葉を扱うもの」 […]
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ミニミニ音声学 「 見えない声にもご用心!」


首都圏に2度目の緊急事態宣言が出されました。

政府から飲食店への集中した制限、心が痛みます。

 

今回は、「なぜ飲食店に集中して制限がされたか」にも

おそらく大きく関連することについて、

私も「言葉を扱うもの」として、

日ごろから感じていることを書きましょう。

 

会食など人の集まりの中で感じることですが、

日本語と英語とを比較すると、日本語ベースの集まりは

とにかく「ワイワイ、ウルサイ」という気がします。

これはあくまで個人の意見なので、お気に障ったらお許しください。

それから、中国語や他のアジア言語は横に置いておきますね。

 

日本人の宴会が「ウルサクナル」理由の一つとして考えられるのは、

音韻的には、日本語という言語の音の構造にあります。

 

日本語の音の構造は、子音(Consonant)母音(Vowel)

交合になっている(CV構造といいます)ため、文全体の中で

母音の分量が多いのです。

 

プロンテストシリーズをお使いの方は、

「母音の分量が多いですね」という判定をされたことが

おありだと思います。

 

母音の分量が多い、というのはどういうことかというと、

 

日本語を話す。⇒ Nihon-go o hanasu.

赤い文字は母音で、青い字は子音の有声音なので、h以外はすべて

voicing つまり「息」ではなく「声」が出ていることになります。

また、日本語はストレスアクセント(声の強弱)の言語ではなく、

イントネーションアクセント(声の高低)の言葉であるため、

声の強さは均一なので、すべて同じ大きさとなります。

 

それから、すべて母音でできている句は英語にはないのですが、

日本語にはありますね。

 

青い家、などがそうです。

 

一方、英語では、同じ意味を表した場合でも、

Speak Japanese. ⇒ spi:k ʤæpǝni:z となりますが、アクセントのある

音は最初と最後の母音、[i:]だけで、あとは小さくなるため、

2回のみ大きく聞こえます。

 

しかも、

日本語は英語に比べて、子音はかなり弱く、また短いため、

ほとんどが母音であるかのように聞こえます。

 

つまり会食の時に喋ると、ずっと「有声音」が出続けるので、

声とともに見えない「粒子」が拡散し、

特にこの時期には大変マズイことになってしまいますね。

 

日本語の場合、誰かひとりが大きな声で話し始めると、

結果として、皆が声を大きくしないと、次第に自分の声さえもが

聞こえないほどの状態になってしまうのです。

 

逆に、ネイティヴの英語話者が多いパーティーの場合、

あまり大きな声で話していないのに、妙に遠くまでクリアに聞こえる、

という経験をしたことはありませんか?

 

これは「子音」が強く、強弱と高低の差が大きいため「文章」として

聞き取りやすいということでもあります。

 

ただし、「見えない粒子」という観点から考えると、

英語は子音が強い分だけ遠くまで飛沫が飛ぶでしょうし、

英語母国語話者は、とにかく喋るときに相手に近づく、

触れ合うという文化的な違いもあるため、

コロナ対策としてはどちらがよい、とは言えないですね。

 

いずれにしましても、

皆さんにご提案させていただきたいことがあります。

ランチのときも含めて、話したいときにはマスクを着用しましょう。

当たり前のことですが、話すと必ず「声」がでます。

ウィルスは「声」に乗って身体の外に出ます。

 

飲食店のオーナーたちは、当然のことですが、

これ以上、お客様が遠のくことをやはりご心配だと思います。

 

だから、ランチタイムであっても、午後8時までの時間であっても、

店内で「しゃべらないで」ということは、ますます言いにくいと

思われます。

 

皆さん、私たちにもできる「対策」をしませんか?

 

そのためには、次のことをぜひお守りください。

ランチの時にも、夜8時まででもです。

 

・口に食べ物が入っているときには、絶対に喋らない。

(これはもともと、食事の時の大人のマナーですものね)

・食事中にどうしても喋りたいときは、必ずマスクを着用する。

・大声を出さなくてもマスクを着用して「通じる」言葉となるように、

家で活舌(かつぜつ)の練習をする。

 

一日も早く「マスクを取って」会食ができる日を迎えるために、

今は、自分たちにできることをいたしましょう!

 

そして、活舌のためには、

「英語の発音練習」をされることをお勧めします!