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音声認識AIの英会話アプリが「おすすめでない」理由とは?

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英語AIアプリ

「音声認識AIが搭載された英会話アプリってどうなの?」と疑問に思っていませんか?音声認識AIとは、音声を文字化するための技術のことで、語学学習や翻訳、文字起こしなどで幅広く活用されています。

しかし、実際のところ、音声認識AIを使っている英会話アプリを「発音学習」におすすめすることはできません。今回は、音声認識AIを使ったスピーキングアプリをおすすめできない理由と、代わりにおすすめの「プロンテストエンジン」について紹介します。

音声認識AIとは?

音声認識AI

音声認識AIとは、人間の声(音声)をコンピューターに認識させ、文字化する技術のことです。もともとは音声を文字化するために作られた技術ですが、「正しく文字化できる=正しい発音」「文字かできない=誤った発音」という考えから、2005年頃から語学学習に応用されるようになりました。

たとえば、iPhoneに「Hey Siri」と話しかけると、自分が話した英語をSiriが聞き取ってくれます。この音声認識AIを使って英語を話す練習をしたことがあるという人も少なくないのではないでしょうか?

また、音声認識AIが搭載された英語学習アプリも数多く登場しています。そのため、「音声認識AIを使えば、ラクに英会話練習や発音矯正ができるのでは?」と考える方もいると思います。

確かに、音声認識アプリは、英会話のシミュレーションやエリジビリティ(文中で英単語・フレーズを使うことの適切さ)の練習としては役立つでしょう。しかし、音声認識AIを発音チェックに活用するのはおすすめできません。その理由について、次章で詳しくお伝えしていきます。

英会話学習に音声認識AIのアプリをおすすめできない理由

英会話学習に音声認識AIのアプリをおすすめできない理由

ここでは、英会話学習とりわけ発音学習・練習において、音声認識AIを使った英会話アプリをおすすめできない理由についてお伝えしていきます。

AIが賢くなりすぎているから

一つ目の理由は、音声認識AIが賢くなりすぎているからです。

音声認識が語学学習に応用されはじめた当初は、技術自体があまり高くないものだったため、誤っている発音を文字化することができませんでした。だからこそ、「文字化できた音声=正しい発音」という考え方が通用したわけです。

しかし、音声認識エンジンは目覚ましい改良を経て、現在では発音の多様性を大いに認めるエンジンへと変化を遂げました。地域性などを考慮・計算し、日本で話されているカタカナ英語でも問題なく文字化できるようにさえなっています。

賢くなった音声認識AIは、誤った発音でも認識できてしまうため、語学学習(発音判定)のために「×」をつけることはほぼ不可能です。そのため、Siriや音声認識AIを使った英会話アプリで認めてもらえたとしても、実生活でネイティブに通じる発音が身についているとはいえません。

「英語を正しく発音できているかチェックしたい」「通じる英語の発音を身につけたい」という方には、音声認識AIを使った英会話アプリはおすすめできないのです。

音素レベルで分析しているから

二つ目の理由は、音声認識AIの音声認識方法にあります。

音声認識AIを使った英語学習アプリ・ソフトの場合、発音を「どの音に近いか」という音素レベルで認識します。たとえば、“play”という英単語の場合、/p/、/l/、/é/、/ɪ/という音素レベルで分析を行い、文字化できないものを「×」と判定します。それに伴い、全体的な認識結果(得点)の算出や、音素単位での誤りの指摘を行います。

発音の評価・判定・分析は音素単位にとどまってしまうため、誤った発音の直し方や発音の質といった情報を提供することができません。

発音指導ができないから

三つ目の理由は、上の二つの理由と深く関連しています。音声認識AIは、間違った発音でも認識できてしまう賢いエンジンであること、そして音素レベルで発音を分析していることから、「通じる発音」を身につけるための発音指導ができないからです。

音声認識AIを使ったアプリは、会話のシミュレーション練習としては役立つものの、発音の直し方を指導することはできません。英語の発音を学ぶにあたって、自分の発音が間違っていることを知れたとしても、どう直せば良いのかがわからなければ意味がないですよね。そのため、音声認識アプリは、発音を矯正したい人や正しい発音を学びたい人にはおすすめできないのです。

プロンテストエンジンとは?

ここまで、音声認識AIが発音練習におすすめできない理由についてお伝えしてきました。では、発音を判定したり学んだりするには、どんなアプリを活用すれば良いのでしょうか?

英語の発音を正確に判定・分析するためには、「プロンテストエンジン」を使ったアプリがおすすめです。

プロンテストエンジンとは、音響学にもとづいて、調音器官(歯、唇、舌)レベルで発音を評価・矯正できる技術のことです。発音の判定はもちろん、プロンテストエンジンは「もう少し唇を丸めてください」「口を早く開きすぎているようです」といったように、発音を改善するための具体的な指導をすることができます。

また、最初から英語音声を評価・判定・矯正することを目的に開発されているため、発音判定・指導の精度がかなり高いことが特徴です。ちなみに、プロンテストは、“Pronunciation Test”の略称で、発音試験に匹敵する精度で発音を判定することができます。

「音声認識AI」と「プロンテストエンジン」の違い

現在、世の中に存在する「発音」を分析する技術は、「音声認識エンジン(音声認識AI)」と「プロンテストエンジン」の2つに分かれています。音声認識AIとプロンテストエンジンは、発音の認識方法や認識の精度が異なります。

先ほどもお伝えしたように、音声認識AIは元々音声を文字化することを目的に作られた技術です。そのため、音が文字的にどう記述されるかを認識できても、口の中の状態まで精密に発音を指摘することはできません。評価できるのは、あくまでも音素単位でどのくらい正しく発音できているかどうかです。

一方、プロンテストエンジンは、語学の音声を評価・判定・矯正するために開発されたエンジンであるため、音声認識ではできなかった調音器官レベルの発音判定や誤った発音の直し方の提示をすることが可能です。音声認識AIでは、どの発音が誤っているかがわかったとしても、具体的にどう直せば良いのかまではわかりませんが、プロンテストエンジンなら、口の開け方や舌の使い方など、具体的な直し方を教えてもらえます。

また、プロンテストエンジンは、音声認識のように話者に忖度することがないため「正しく発音できている」と過信してしまう心配もありません。

プロンテストエンジンが英会話学習におすすめの理由

プロンテストエンジンが英会話学習におすすめの理由

ここまでで、プロンテストエンジンとは何かを理解していただけたと思います。そこで次に、プロンテストエンジンを使った英会話アプリが英会話学習におすすめの理由を紹介します。

音声認識よりも精度が高いから

プロンテストエンジンをおすすめする理由の一つ目は、発音の試験ができるくらい非常に高い精度で発音の判定ができるからです。音素単位ではなく、音素以下のレベルで音を判定するため、異音を区別する精度が高いという特徴があります。

また、先ほどもお伝えしたように、プロンテストエンジンは、音声認識AIと異なり、語学の音声を評価し、判定・矯正するために開発されているため、英語の発音学習にとりわけ特化しています。

発音の誤りを指摘するだけでなく、直し方まで指導できるから

二つ目の理由は、プロンテストエンジンなら発音の評価だけでなく、発音の直し方まで指導できるからです。プロンテストエンジン搭載のアプリは、英語の音声を読み上げるだけで、個人の発音のクセに合わせて発音の矯正指導をすることができます。「どこが誤っているか」といった評価や発音に対する得点だけではなく、「唇の丸みが足りない」「舌が付いていない」など具体的な分析と発音指導が可能です。

そのため、英語の発音をはじめて学ぶ方や、カタカナ英語からの脱却を図りたいという方でも、独学でしっかりと正しい発音の習得を目指せます。

英会話学習に最適!プロンテストエンジン搭載のおすすめアプリ

続いて、英会話学習・発音練習に最適なプロンテストエンジンを搭載した当社アプリを二つ紹介します。『発音特訓パック』は中学英語レベルの基礎的な英語を学びたい方、『プロンテスト・コール』は学生や社会人、ビジネスマンの方にそれぞれ適したアプリとなっています。

各アプリの特徴について詳しくお伝えしていますので、ぜひ参考にしてみてください。

プロンテストシリーズ 発音特訓パック

プロンテスト 発音特訓パック

プロンテストシリーズ 発音特訓パック』は、基礎的な日常英会話フレーズを使った発音練習に取り組めるスピーキング練習アプリです。発音練習で用いる英文はどれも短く簡単な文法で成り立っているため、英語初心者でも頑張って暗記することなく、自然と英会話・発音の知識を身につけることができます。

また、アプリに向かって英語を話すだけでアプリが発音を判定・指導してくれるため、「人前で英語を話すのが恥ずかしい」「自信が持てるまで一人でじっくり練習したい」などという方でも無理なく取り組めることも嬉しいポイントです。初めて英語の発音を学ぶ方にもおすすめできるアプリです。

料金プラン

  • 1ヶ月プラン:月額2,200円(税込)
  • 6ヶ月プラン:月額1,320円(税込)
  • 12ヶ月プラン:月額880円(税込)

公式サイト

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プロンテストシリーズ プロンテスト・コール

プロンテストシリーズ プロンテスト・コール』は、発音練習に取り組みつつ、自然で正確な英文法を身につけられるスピーキング練習アプリです。前置詞や人称代名詞などの文法事項を徹底的に練習することで、「正確で知的な英語」を話せるようになります。

日常生活はもちろん、ビジネスシーンでも通用する発音・英語力を身につけたいという方におすすめのアプリです。アプリは無料でお試しすることも可能ですので、ぜひ公式サイトより詳細をご確認ください。

料金プラン

  • 1ヶ月プラン:月額2,750円(税込)
  • 6ヶ月プラン:月額1,650円(税込)
  • 12ヶ月プラン:月額1,100円(税込)

公式サイト

プロンテストシリーズのおすすめ活用方法

プロンテストシリーズのおすすめ活用方法

続いて、プロンテストシリーズのスピーキング練習アプリを活用して「発音練習」する方法についてお伝えします。

モデル音声を聞く

まず、発音練習を行うにあたっては、ネイティブスピーカーによるお手本音声をリスニングします。「音」と「文章の意味」に集中して、丁寧に聞き取ることがポイントです。

自分の音声を録音する

お手本の音声を聞いた後は、現時点の自分の発音を録音して「練習前の音声」を残しておきます。この時点ではまだ、正しく発音できる必要はありません。練習後の音声と聞き比べる際に使用します。

練習したい音素を含む単語を練習する

ここからは、実際に発音練習に取り組みます。まず、練習したい音素を含むレッスンを探し、単語の発音練習を行います。

たとえば、[æ]という音素を練習するには、[æ]の音を含む“bad”や“pat”などの単語の発音を繰り返し練習します。この際、当社のプロンテストエンジン搭載アプリを活用し、発音を判定・評価を行いましょう。

正しく発音できているかに加えて、具体的にどのように直せば良いのかも教えてもらえるため、効果的に発音練習ができます。

単語のリンキングをリエゾン法で学習する

次に、リエゾン法を用いた発音練習を行います。リエゾン法とは、単語と単語のつながり(リンキング)の音の変化を理解し、練習する方法のことです。

たとえば、ネイティブがナチュラルスピードで“I got this.”と言うと“t”と“th”の音が一緒にくっついて聞こえます。このような音声変化をリエゾン法で学ぶことにより、これまで聞き取れなかった音を聞き取れるようになる他、よりネイティブに近い“英語らしい”発音が身につきます。

録音する

ここまでできたら、「以前と比較して英語の音を聞き取れるようになった」「正しい発音で英語を話せるようになった」など、何かしらの成長を実感できると思います。とはいえ、「本当に発音が良くなったの?」と疑問に感じる方もいるでしょう。

そこで、実際に自分の発音をもう一度録音して、練習前の音声と聞き比べてみましょう。音声を聞き比べる際は、次の5つのポイントを基準に、どのくらい英語らしく発音できているかをチェックしましょう。

  • 文章を読み上げるのにかかった時間
  • 脱カタカナ度(母音の回数やバランスなど)
  • 子音の強さ
  • 強弱
  • なめらかさ(リンキングなど)

発音練習前の音声よりも少しでも英語らしく発音できていれば、練習の成果が出ています。まだ苦手な音がある場合は、その音を対象とするレッスンを探して、もう一度発音練習に取り組みましょう。

ただし、以前よりも英語らしく発音できるようになったからといって終了ではありません。これらの発音練習を何度も繰り返し取り組むことが大切です。

運動をしないと体の筋肉が衰えるように、発音練習をしばらくしないでいると、発音する際に使う筋肉が衰え、正しい発音の仕方を忘れてしまうため注意が必要です。

まとめ

今回は、音声認識AIを使った英会話アプリをおすすめできない理由と、発音練習に最適な「プロンテストエンジン」について紹介しました。

発音は英会話の「土台」に該当し、英会話の習得に欠かせない分野ですが、独学でマスターするのはなかなか容易ではありません。そこで、プロンテストエンジン搭載のアプリを活用することで、精度の高い発音指導をもとに「通じる発音」を身につけることができます。

「英語の発音がなかなか習得できず苦戦している」「独学でもネイティブのようなきれいな発音を身につけたい」などとお悩みの方は、ぜひ当社プロンテストのスピーキング練習アプリをお試しください。

また、プロンテストは定期的に発音セミナーを開催していますので、発音に課題感を持つ方はぜひご参加ください。

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