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【2022】CEFR(セファール)は英検で測定できる?CEFR対応「英検CSEスコア」と対応表

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英検とCEFR

英検(実用英語技能検定)は、国内最大規模の英語検定試験です。英検では、CEFR(セファール)に対応した「英検CSEスコア」を導入しており、受験結果に表示されているスコアを確認することで、自分の英語力を世界基準のCEFRで知ることができます。

今回は、CEFRと英検の基本情報や各級とCEFRの対応表、英検®でCEFRのレベルアップを目指す方法などについて解説します。

CEFR(セファール)とは

CEFR(セファール)とは、外国語の習熟度や運用能力を評価する国際基準の指標のことです。欧州評議会によって2001年に公開されて以降、ヨーロッパ圏を中心に世界中で幅広く活用されています。

CEFRでは、「その言語を使って何ができるか」を軸に外国語の4技能を「A1」「A2」「B1」「B2」「C1」「C2」の全6段階で評価します。それぞれ、次のように評価されています。

  • A1・A2レベル:基礎段階の言語使用者
  • B1・B2レベル:自立した言語使用者
  • C1・C2レベル:熟達した言語使用者

みなさんがご存知の英検は英語力を測る「試験」であるのに対し、CEFRは英語力のレベルを評価する指標であることを押さえておきましょう。CEFRや各レベルの概要についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事を併せてご覧ください。

英検®(実用英語技能検定)とは

英検(実用英語技能検定)とは、公益財団法人日本英語検定協会が実施・運営する英語技能の検定のことです。文部科学省が後援していることもあり、日本で最も知名度が高い英語検定試験の一つです。

試験は、「読む」「聴く」「書く」の技能を測る一次試験と、「話す」を測定する二次試験に分かれています(※4級・5級は、希望者のみスピーキングテストを受験可)。

CEFRに対応した「英検CSEスコア」を導入

英検CSEスコアとは、国際基準の尺度であるCEFRに対応したスコア表示のことで、2016年度に導入されました。CSEは、“Common Scale for English”の略称で、5級から1級まですべての級で共通して用いられています。

英検の成績表といえば、「合否を確認するためのもの」というイメージがあるかもしれませんが、実は英検の成績表には「英検CSEスコア」が表示されています。

ちなみに、英検の合否も「英検CSEスコア」で決まります。各級に、合格基準となる英検CSEスコアが定められており、基準を超えれば「合格」、下回れば「不合格」となります。

英検CSEスコアとCEFRの対応は、次のとおりです。

CEFR 英検CSEスコア
C1 2600-3299
B2 2300-2599
B1 1950-2299
A2 1700-1949
A1 1400-1699

参照元:英検CSEスコアとは(公益財団法人 日本英語検定協会)

英検の成績表に表示されている自分の英検CSEスコアを確認するだけで、自分の英語力を世界基準のCEFRで簡単に把握することができます。

英検を受験するメリット

続いて、英検を受験するメリットを3つ紹介します。英検の受験を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

  • 自分の英語力がCEFRレベルでわかる
  • 4技能を測定できる
  • 入試や就職で有利になる

自分の英語力がCEFRレベルでわかる

英検を受験すると、自分の英語力がCEFRレベルでわかります。先ほどお伝えしたように、英検はCEFRに対応した「英検CSEスコア」を導入していますので、試験結果に表示されている「英検CSEスコア」を確認するだけで、自分の英語力がCEFRの指標でどの辺りに該当するのかを一目で確認できます。

級やスコアをCEFRに換算したり、インターネットで調べたりする手間もかかりません。

4技能を測定できる

英検を受験するメリットの1つ目は、スピーキングを含む4技能を測定できることです。実際のコミュニケーションの場で必要な「読む」「聞く」「書く」「話す」の能力をスコアで判定するため、自分の英語力を正確に評価する場として適しています。

入試や就職で有利になる

英検は、4技能を評価できる資格であることから、入試や就職で幅広く活用することができます。英検を取得していると、高校・大学入試や単位認定で優遇を受けられる他、英検級によっては、ビジネスシーンにおける英語力の証明としても利用できます。

特に、英検は日本国内での知名度が非常に高く、国内では最大規模となる英語検定試験であるため、国内での受験や進学、就職において取得しておいて損はないでしょう。

英検®の各級とCEFRの対応表

続いて、「英検の何級を取ればB2に該当するの?」「B1レベルを目指すには、何級を受験すれば良いの?」などと疑問に思っている方に向けて、CEFRレベルを算出できる英検級を紹介していきます。

「英検の各級」と「英検CSEスコア」「CEFRレベル」の対応をわかりやすくまとめましたので、まずは下の表をご覧ください。

CEFR CEFRレベルを算出できる英検級 英検CSEスコア
C2
C1 1級

2600-3299

(1級合格:2630)

B2 準1級

2300-2599

(準1級合格:2304)

B1 2級

1950-2299

(2級合格:1980)

A2 準2級

1700-1949

(準2級合格:1728)

A1 3級

1400-1699

(3級合格:1456)

※「CEFRレベルと英検CSEスコアの対応(公益財団法人 日本英語検定協会)」を基に作成

各級のCEFRの算出範囲は、

  • 英検3級:A1
  • 英検準2級:A1、A2
  • 英検2級:A2、B1
  • 英検準1級:B1、B2
  • 英検1級:B2、C1

です。級ごとに算出できる英検CSEスコアの下限と上限、および合格ラインが決まっています。

たとえば、2級で算出できる英検CSEスコアは1400〜1699になっており、このスコアを下回ってしまうと「CEFR算出外」の評価となってしまいます。また、上限スコアを上回った場合、スコアに関係なく評価は英検2級で算出できる最高のCEFRレベル「B1」扱いとなる点に注意しましょう。

C2を算出できる英検級とレベル

英検で算出できるのは「C1」までとなっており、「C2」を算出することはできません。

仮に英検1級で満点を取ったとしても、評価としては「C1」扱いになります。「実質のスコアはC1の上限を超えているので、C2になるのでは?」と思うかもしれませんが、英検で「C2」の評価が出ることはありません。

C2レベルを測定したいのであれば、ケンブリッジ英検やIELTSなど、C2レベルまで測定できる検定試験を受験しましょう。

C1を算出できる英検級とレベル

CEFRレベルの「C1」を算出できるのは、英検1級です。C1に該当する英検CSEスコアが「2600」以上、英検1級の合格ラインが「2630」ですので、英検1級に合格することで確実に「C1」レベルを達成できます。

1級は英検の中で最も難しいレベルであり、合格には上級レベルの英語を理解・使用できる非常に高い英語力が必要です。

B2を算出できる英検級とレベル

「B2」を算出できるのは、英検1級と英検準1級です。該当の英検CSEスコアは、「2300〜2599」となっており、英検準1級の合格ラインの少し下辺りから、英検1級の合格をやや下回る辺りのスコアが「B2」の評価になります。

全体で2番目に難易度が高い英検準1級のレベルは、「大学中級程度」となっており、合格には実際に使える高い英語力が必要です。

B1を算出できる英検級とレベル

CEFRの「B1」を算出できるのは、英検準1級と英検2級です。英検準1級の合格に惜しくも少し届かないレベルから英検2級に合格レベルが、ほぼ「B1」のレベルに対応しています。

英検準1級は「大学中級程度」、英検2級は「高校卒業程度」の難易度となっています。ちなみに、「B1」はCEFRで下から3番目のレベルに位置づけられており、「中級レベルの英語を使うことができる」と評価されています。

A2を算出できる英検級とレベル

「A2」を算出できる英検級は、英検2級と英検準2級です。具体的には、準2級に合格または2級の合格にやや届かない程度のレベルです。

英検2級は「高校卒業程度」、英検準2級は「高校中級程度」に対応する英語力となっており、CEFRでいうと「基礎段階の言語使用者」に該当します。基礎的な日常会話ができるレベルの英語力が求められます。

A1を算出できる英検級とレベル

「A1」を算出できるのは、英検準2級と英検3級です。

英検3級の合格または準2級の合格にやや届かない程度のレベルとなっています。英検準2級は「高校中級程度」、英検3級は「中学卒業程度」に対応する英語力で、CEFRでは最も基礎的なレベルに位置します。

ちなみに、取得スコアが英検3級の合格基準を大きく下回った場合(1399以下)、もしくは英検4級・5級を受験した場合は、CEFR算出外となります。

英検®でCEFRレベルを測定する際の注意点

続いて、英検でCEFRレベルを測定する際の注意点を紹介します。

  • C2レベルは測定できない
  • CEFRの算出には「英検CSEスコア」が必要
  • 海外留学や進学、就職では通用しないことがある

C2レベルは測定できない

英語力を全6段階で評価するのが特徴のCEFRですが、英検で測定できるのは「A1」「A2」「B1」「B2」「C1」の5つです。

かなり難易度が高いといわれている英検1級に満点で合格したとしても「C1」の評価になるため、「C2」を目指すのであれば、CEFR完全準拠のケンブリッジ英検(英語検定)または、IELTSなどを受験する必要があります。

CEFRの算出には「英検CSEスコア」が必要

英検CSEスコアとCEFRの対応表を見ていただけるとわかるように、CEFRの各レベルの下限スコアと各級の合格基準スコアは、完璧には対応していません。

たとえば、B2に該当する英検CSEスコアは「2300〜2599」ですが、英検準1級の合否を分ける基準スコアは「2304」です。もし準1級を受験した結果が「不合格」であっても、2300点以上を取れていれば「B2」の評価になります。

そのため、合否や自分が保有している「級」だけでは、CEFRレベルを正確に算出することはできません。英検からCEFRレベルを算出する際は、必ず英検CSEスコアを確認するようにしましょう。

海外留学や進学、就職では通用しないことがある

CEFRに対応したスコア表示が導入されていることもあり、「海外留学や進学、就職に向けて、英検を受験しよう」と考える方は少なくないでしょう。

確かに、英検を受験すれば自分の実力をCEFRレベルで評価することはできます。しかし、英検という試験自体が海外の教育機関や企業では認められていないことがあります。海外留学や進学の予定がある方は、教育機関で認められている英語検定試験の対策も忘れずに進めましょう。

英検®でCEFRのレベルアップを目指す方法:準備編

英検でCEFRのレベルアップを目指したい方に向けて、下準備として押さえておきたいポイントを2つ紹介します。

現在の自分のCEFRレベルをもとに受験級を決める

せっかく英検を受験しても、英検CSEスコアがその級のCEFR算出範囲を下回った場合、CEFRレベルは「算出外」となります。ですので、自分の現在の英語レベルに合わせて受験級を決めることが非常に大切です。

現在持っている英検級やスコア、他の検定試験のCEFR換算などを参考にして、CEFRレベルの算出範囲のスコアを目指せる受験級を選びましょう。

技能別の英検CSEスコアを確認する

英検では、各技能の正答数をもとに、技能別の英検CSEスコアが算出されます。目標とするCEFRレベルに合わせて「各技能で何点取る必要があるのか」を確認しておきましょう。

技能別に具体的な目標スコアを設定すれば、「どの技能がどのくらい不足しているのか」、「目標到達するまで、どのくらい対策すれば良いのか」といったことが見えてきます。

英検®でCEFRのレベルアップを目指す方法:実践編

続いて、英検でCEFRのレベルアップを目指すための対策・勉強方法を具体的にお伝えしていきます。「英検受験に向けてどのように勉強していけば良いの?」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

発音練習で4技能の「基礎」を作る

英検およびCEFRは、いずれも4技能に対応しています。そのため、高いスコアを取得して目標のCEFRレベルに到達するには、4技能をバランス良く鍛えることが不可欠です。

そこで大切になってくるのが、発音練習による「基礎固め」です。スポーツや音楽でも同じことが言えますが、学習初期に「基礎」ができているといないとでは、後の成長スピードに大きな差が生まれます。

発音練習の詳しい手順については、こちらの記事でお伝えしているので参照してみてください。

また、プロンテストは定期的に発音セミナーを開催しています。発音に課題感を持つ方はぜひご参加ください。

「発音練習って難しそう……」という初心者には、発音練習に特化したアプリの活用もおすすめです。

プロンテストシリーズ 発音特訓パック

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英単語・熟語をインプットする

英検でCEFRのレベルアップを目指すには、語彙の習得が欠かせません。「高校卒業程度」「大学中級程度」など、級ごとに求められる英語力の目安を参考にして、合格に必要なレベルの語彙を中心に、英単語や熟語の知識を増やしていきましょう。

ここでのポイントは、英字新聞を読んだり英語のポッドキャストを聞いたりして、「使える語彙」を増やすことです。英単語帳を使って日本語訳とセットで無理に暗記するのはNGです。視覚的なイメージや文脈と結びつけるようにして、実践的な語彙力を身につけましょう。

問題演習に取り組む

英語の基礎学習を一通り終えたら、過去問や問題集を手に取って実際に問題を解いてみましょう。まだ完全に準備が整っていなくても、一度問題を解くことで次のようなメリットが得られます。

  • 自分の現時点での実力がわかる
  • 自分が苦手なセクションを把握できる
  • 出題傾向や問題構成に慣れる

現時点での自分の実力や足りない部分、重点的に強化する必要があるセクションなどがわかるので、より具体的な対策を練ることができます、なお、問題を解いた後は、答え合わせと「なぜ間違えたのか」の分析を丁寧に行いましょう。

各技能の対策をする

問題演習を通して、自分の得意・不得意なセクションがわかったところで、各技能の対策を進めてください。得意な技能を伸ばすことはもちろん、苦手な技能については重点的に対策し、確実に目標スコアを達成できるように勉強していきましょう。

とはいえ、4技能を強化するにあたっては、「独学でのスピーキング強化は難しい……」とお悩みの方は少なくないでしょう。英語を読んだり書いたりするのは自分一人でできても、英語を話す練習を一人でするのはなかなか難しいですよね。

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まとめ

CEFRと英検の基本情報や各級とCEFRの対応表、英検®でCEFRのレベルアップを目指す方法などについてお伝えしました。

CEFRに対応したスコア表示を導入している英検は、自分の英語力を世界基準のCEFRで知りたい方や、英語4技能を測定したい方におすすめの検定試験です。「これまで合否しか意識していなかった……」という方は、ぜひ「英検CSEスコア」と「CEFR」も意識して英検対策を進めていきましょう。

当社プロンテストは、英語学習の基礎である「発音」を楽しく身につけるためのスピーキング練習アプリを提供しています。「プロンテストシリーズ」は、「独学で英語4技能をバランス良く強化したい」「効率良くCEFRのレベルアップを目指したい」という方にぴったりのアプリです。 少しでも気になった方は『発音特訓パック』、または『プロンテスト・コール』の無料お試し版から、ぜひお気軽にお試しください。

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