英語を独学するにあたって悩むのが、「何から勉強を始めるか」ではないでしょうか?英語をマスターしたいと思っていても、なかなか最初の一歩が踏み出せないものです。
「何から手を付けたら良いのかわからない」という悩みを解決するには、まず自分の英語レベルや目標を明確にすることが大切です。そこで今回は、独学する前に確認しておきたい3つのポイントをお伝えした後、英語の独学勉強方法をレベル別に解説します。
独学はおすすめ?英語独学のメリット
そもそも、英語をマスターするのに「独学」はおすすめなのでしょうか?
独学と聞くと、「本当に大丈夫?」と不安に感じてしまうかもしれません。しかし、英会話スクールに通うにしても海外留学するにしても、そもそも「独学」は避けては通れない道です。
せっかくスクールに通っても、自己学習(=独学)を一切しなければ英語は上達しませんよね。それに、実際に周りを見渡せば、「英語を独学で習得した」という人は少なくありません。
独学であっても、しっかり目的意識を持って時間をかけて取り組めば、英語をマスターすることは十分に可能です。また、英語独学には次のようなメリットもあります。
- 自分が学びたいことを自分のペースで学べる
- 費用を大幅に抑えられる
- 思い立ったタイミングで、いつでも始められる
「お金をかけずに英語をマスターしたい」とか「自分の興味・関心に合わせて英語を学びたい」などという人は、ぜひこれを機に独学にチャレンジしてみましょう。
英語を独学する前に!確認しておきたい3つのこと
英語を独学するにあたっては、下準備がかなり大切です。というのも、自分の英語力やゴール、理想の学習スタイルなどが曖昧なままスタートを切ってしまうと、途中でモチベーションを見失いやすいからです。
ここでは、英語の独学をする前に確認しておきたい3つのことをお伝えしていきましょう。
現時点での自分の英語力はどのくらいか
まず、今後の学習計画をスムーズに進めるために、現時点での自分の英語力を知っておくことが大事です。なぜなら、現時点の英語力によって、取り組むべき勉強法や手に取るべき教材が変わってくるからです。
たとえば、中学レベルの語彙・文法程度なら問題ないという人と、中学レベルの英語ですら怪しい人では、独学のスタートポイントが大きく違うのは明白ですね。初心者がいきなりスピーキング練習(上級者向け)をしても意味がないように、自分のレベルに合う勉強法・教材から始める必要があるのです。
なぜ英語を学びたいのか
次に、なぜ英語を学びたいのか(目的)と、どの英語をどのレベルまで習得したいのか(ゴール)を確認します。「英語をできるようにする」とか「英語をペラペラ話せるようになる」といった抽象的なゴールではなく、「英語力を活かして外資系企業に転職する」とか「TOEFL iBTで80点を取る」など、なるべく具体的なゴールを設けましょう。
自分にとって必要な英語とそのレベルを明確にしておくことで、今後の学習プランが立てやすくなることはもちろん、ゴールを目指して自主的に勉強に取り組めるようになります。
英語学習に毎日どのくらい時間を使えるか
現時点での自分の英語力および目的、ゴールが見えてきたら、次に英語学習に使える時間について考えてみましょう。
英語を独学するにあたっては、当然ながら多くの時間と労力を注ぎ込む必要があります。とはいえ、ほとんどの人はフルタイムの仕事や学業などと兼ね合いを取りながら英語学習を進めなくてはなりません。
そこで大切なのが、自分のライフスタイルに合わせて、毎日の学習時間や課題を設定することです。たとえば、毎日1〜2時間のまとまった学習時間を確保できる人と、5〜10分といったスキマ時間でコツコツ学ぶしかない人では、取るべき英語学習のアプローチやプランが大きく異なります。
また、「学習を継続するのが苦手……」など独学に大きな不安を抱えているのであれば、最初のうちは「1日10分」「1日半ページ」など、学習時間・課題を少なめに設定すると良いでしょう。いずれにせよ、無理なく継続できる計画を立てることが大切です。
独学で避けるべきNGな勉強法
英語上達に欠かせない「独学」ですが、避けるべきNGな勉強法がいくつか存在します。効率良く英語を上達させられるように、次の3つの勉強法は避けるのがベストです。
シャドーイング
シャドーイングは、英語の音声を聞きながら、0.5秒ほど遅れをとって声に出して読むトレーニング法です。
音声の「音」を正確に聞き取り「意味」までしっかり理解した上で、スピード感を意識しながら正しい「発音」で真似する必要があるシャドーイングは、精聴や音読よりもずっと難易度が高いです。
発音や語彙などの基礎が身についていない状態でシャドーイングをしても、お手本の音声を追いかけることがゴールになってしまい、肝心の「音の聞き取り」「意味取り」「発音練習」が二の次になってしまいます。
また、シャドーイングには、自分の発音がめちゃくちゃになっていても気づきにくいというデメリットもあります。よっぽどの上級者でない限り、独学でのシャドーイングはおすすめできません。
聞き流し
英語の音声を集中せずに聞く「聞き流し」も、独学で避けるべきNGな勉強法の一つです。よく「英語の音に耳を慣らすには聞き流し!」とか、「英語の思考回路形成に役立つ」などといわれていますが、これはあくまでも「理解できる音声」を聞いた場合の話です。
初心者〜中級者が、何を言っているのか理解できない英語の音声を聞き流したからといって、英語を聞き取れるようにはなりません。
初めのうちは、英語の音声を聞き取るために必要な発音や語彙・文法の知識のインプットや、英語の音声を集中して聞く「ディクテーション」や「精聴」に取り組んで、リスニング力をコツコツ強化していくことが大切です。
日本語訳とセットでの英単語暗記
次は、英語の独学に欠かせない「英単語学習」についてです。
英単語を覚えるにあたって、受験勉強のように英単語を日本語訳とセットで暗記する方法はおすすめできません。その理由は、日本語訳とセットでの英単語暗記は、実際の英会話(リスニング・スピーキング)で使うことを想定していないからです。
英単語を日本語訳とセットで覚えてしまうと、英単語とイメージがスムーズに結びつかなくなってしまいます。
(例)
- 「tree」⇒「木」という日本語 ⇒「木」の視覚イメージ
- 「木」の視覚イメージ ⇒「木」という日本語 ⇒ 「tree」
このように3段階を踏んでいては、実際の英会話のスピードにはとても間に合いません。また、日本語に置き換えてしまうことで、間違った単語や表現を選んでしまうことも少なくありません。
このような事態を避け、英語を英語のまま理解できるようになるには、英単語をイメージと結びつけるようにして覚えることが大切です。英単語を英語のままイメージで覚えられるように、海外ドラマや洋書などを活用すると良いでしょう。
英語の独学勉強方法:初級編
まず、英語の学習経験がまだ少ない人に向けて、独学勉強方法を紹介します。英語は、「発音」⇒「インプット」⇒「アウトプット」と体系的に学ぶことが基本です。ここでは、発音とインプットの勉強方法をお伝えしていきましょう。
発音のルールとロジックを学ぶ
英語の独学では、まず発音のルールとロジック(音の作り方)を学ぶ必要があります。というのも、発音を一切勉強せずに間違った音を正しい音だと思い込んだまま勉強を進めてしまうと、リスニングやスピーキングが伸び悩んでしまうからです。
基礎固めの段階で「正しい発音」を身につけておけば、「英単語はたくさん知っているのに、ネイティブの英語を聞き取れない」とか「頑張って英語を話しているのに、何度も聞き返される」といった挫折を未然に防ぐことができます。
「英語の独学って何から手を付けていいかわからない……」と悩んでいる人もそうでない人も、まずは発音で基礎を作るところから始めましょう。
発音練習に取り組む
英語の発音はルールとロジックを覚えることがゴールではありません。頭で覚えていても、実際にその音を正しく発音できなければ意味がないからです。
正しく発音できるようになるには、お手本となるネイティブの発音を真似しながら、自分の口を動かして音を作る練習に取り組むことが大事です。歌をうまく歌えるようになるには、歌手の歌を聞くだけでなく、実際に何度も歌う練習を重ねることが大事なのと同じですね。
ただし、自分一人で発音練習に取り組んでいると、「正しく発音できているのか」「どこをどう直せば、ネイティブの発音に近づけるのか」がよくわからないことがあります。この問題を解決するには、「発音判定機能」が備わった当社プロンテストのスピーキング練習アプリがおすすめです。
『プロンテストシリーズ』のアプリなら、発音を正確に分析・判定するのはもちろん、発音の直し方や口の使い方まで具体的に指導することが可能です(※アプリの詳細は、記事の最後で確認してください)。
急ぎの人は発音クリニックで直接指導してもらう
プロンテストが出している学習アプリやその中の音声指導技術は、音声学をもとにしています。そのため、判定内容や指導内容にも学問的裏付けがあります。英会話スクールでは、発音記号を読めない・または読み方を知らない教員が指導している場合がほとんどです。
一方でプロンテストでは、大学の英米文学科などで指導される英語音声学に基づいて、発音記号一つ一つの読み方、調音器官(舌や歯など)の使い方を正確に指導する知見を持っています。
また、音声学はそのままだと初学者には難しいので、プロンテストは専門的な音声学の内容をわかりやすく噛み砕いて、すぐに身に着けられるような指導も行っております。
定期的に発音セミナーを開催していますので、発音に課題感を持つ方はぜひご参加ください。
中学レベルの単語・文法を学び直す
発音の基礎が身についたら、継続的に発音練習に取り組むのと同時に、語彙と文法をインプットしていきましょう。当然ながら、英語を読んだり聞いたりして理解するには、語彙と文法の知識が不可欠です。
レベルとしては、まずは中学レベルの単語と文法から始めて問題ありません。中学で習う単語と文法を、自分で使いこなせるレベルになるまで徹底的に学び直すことが大事です。
たとえば、「could」は「 canの過去形」ですが、単純に「〜できた」だけを意味する単語ではありません。「could you〜?」とすれば丁寧な依頼文に、「The store could be closed.」とすれば「そのお店は閉まっているかも。」と可能性を表す文になります。
このように、ただ単語や文法の意味を日本語に訳して覚えるのではなく、実際にさまざまなシーンで応用を利かせて使える知識を身につけることを意識しましょう。
『English Grammar in Use』で使える知識を身につけよう!
使える文法知識を身につけるには、イギリス・ケンブリッジ大学出版のベストセラー英文法書『English Grammar in Use』がおすすめです。
この教材では、実用的な文法事項がすべてわかりやすい英語で解説されています。例文や実践問題を通して、イメージと結びつけながら自分の中に取り込むことができるため、実際の英会話でしっかり使える知識が身につきます。
公式サイト
英語の音声を聞いて音読する
英語の基礎(発音・語彙・文法)がある程度身についたら、次は実際に英語の音声とスクリプトを使って「音読練習」にチャレンジしてみましょう。
英語の文章を声に出して読むことは、英語の「音声」と「文字」「意味」を紐付けるのに効果的な練習方法です。また、英語を音読するスピードで英語のまま「意味」を理解することを意識することで、英語の思考回路も鍛えることができます。
英語の発音力およびリスニング力をさらに強化するためにも、自分の英語レベルに合う音声・スクリプトを用意して、繰り返し音読練習に励みましょう。
英語の独学勉強方法:中上級編
次に、アウトプットを中心とした独学勉強方法を紹介します。
英語の文章を書く練習をする
アウトプット系のスキルは、「ライティング」と「スピーキング」の2つです。まずは、比較的難易度が低い「ライティング」の学習から手を付けることをおすすめします。
ライティング学習といっても、難しく考える必要はありません。毎日英語で日記を付けたり、自分の好きなテーマについて英作文を書いたりするだけでも、とても良いライティングの練習になります。
英語の文章を書く練習をすることで、自分の知っている語彙・文法の知識を使って、自分の考えや思いを英文にする能力を鍛えられます。この能力(=英文作成能力)は、実際の英会話、とりわけスピーキングでもとても役に立ちます。
慣れないうちは、時間は気にしなくて大丈夫です。日本語から翻訳するのではなく、最初から英語で考え、英語の文章としてアウトプットすることをしっかりと意識して取り組みましょう。
スピーキング練習に取り組む
最後は、スピーキングの練習です。多くの日本人が苦手とするスピーキングですが、ここまででしっかり発音を身につけ、十分な語彙・文法の知識が身についていれば、確実にスピーキング力を伸ばすことは可能です。
スピーキング練習の方法は、大きく分けて「オンライン英会話でレッスンを受ける方法」と「スピーキング練習アプリを使う方法」の2つです。それぞれについて解説しましょう。
オンライン英会話で英語を話す練習をしよう!
実際に人を相手にスピーキングを練習したいなら、オンライン英会話が手軽でおすすめです。オンライン英会話を使えば、日本で生活しながらも毎日25分〜30分間、英語を話す時間を設けることができます。
ただし、アプリや教材を使った独学と比較すると、ややまとまった費用がかかることがデメリットです。自分の英語の習熟度や目標などと相談しながら、オンライン英会話の活用もぜひ視野に入れてみると良いでしょう。
「スピーキング練習アプリ」もおすすめ
人目を気にせず自分のペースでスピーキング練習を行いたい人には、「スピーキング練習アプリ」の活用がおすすめです。
スピーキング練習アプリなら、アプリが練習相手になってくれるため、間違いを恐れることなく英会話量を確保できます。スクールと違って、24時間いつでも何時間でも無制限にスピーキングを練習できるのもうれしいポイントです。
英語の独学には「英語アプリ」を賢く活用しよう!
ここまで、レベル別に英語の独学勉強方法を紹介しました。英語の独学には、自分のレベルや目的に合う教材が不可欠ですが、中でもおすすめなのが「英語アプリ」です。
ここでは、独学で英語アプリを活用するメリットと、おすすめの英語アプリを2つ紹介します。
英語の独学にアプリがおすすめの理由
英語レベルや目的にかかわらず、独学には「英語アプリ」の活用がおすすめです。その理由は次のとおりです。
- 低価格で利用できる
- 時間と場所を選ばず、スマホ1台で気軽に学習できる
- ゲーム感覚で楽しく学べる
- スキマ時間を有効活用できる
英語アプリは、価格や時間の面はもちろん心理的な面でも、英語学習のハードルをグッと下げてくれます。スクールに通うのと比較して、費用を大幅に抑えられるのはもちろん、スキマ時間を使ってゲーム感覚で楽しく学べるので、無理なく学習を継続できるというメリットもあります。
総じて、英語アプリは独学の強い味方です。以下では、とりわけ独学が難しいとされている「発音練習」と「スピーキング練習」に特化したおすすめ英語アプリを紹介します。
初級者向け:プロンテストシリーズ 発音特訓パック
『プロンテストシリーズ 発音特訓パック』は、初めての英会話学習におすすめのスピーキング練習アプリです。街中ですぐに使えるフレーズで会話練習しながら、「発音判定機能」で通じる発音を身につけることができます。
練習に取り組む中で、自分の英語が伝わる可能性を実感できるので、発音およびスピーキングに対する自信が自然につきます。
また、人目を気にせず、24時間いつでも好きなだけ会話練習に取り組めるのもうれしいポイントです。独学で英語のスピーキングを効率良く伸ばしたい方は、ぜひご活用ください。
料金プラン
- 1ヶ月プラン:月額2,200円(税込)
- 6ヶ月プラン:月額1,320円(税込)
- 12ヶ月プラン:月額880円(税込)
公式サイト
中上級者向け:プロンテストシリーズ プロンテスト・コール
『プロンテストシリーズ プロンテスト・コール』は、英語でより深い信頼関係を構築したい中級・上級者におすすめのスピーキング練習アプリです。自分や家族のことを紹介する会話練習で文法・発音を鍛えながら、信頼を得られる英語をしっかり身につけることができます。
なお、本アプリの発音練習はすべての発音記号に対応しています。レッスン1から順に発音記号を練習することはもちろん、苦手な音だけピックアップして練習することも可能です。
独学での発音練習やスピーキング練習に不安を感じている方は、ぜひ『プロンテストシリーズ プロンテスト・コール』をご活用ください。
料金プラン
- 1ヶ月プラン:月額2,750円(税込)
- 6ヶ月プラン:月額1,650円(税込)
- 12ヶ月プラン:月額1,100円(税込)
公式サイト
まとめ
英語の独学勉強方法をレベル別に紹介しました。
英語を独学するにあたっては、まず現時点での自分の英語力を知ること、そして英語を学ぶ目的とゴールを明確にすることがとても大事です。ここがしっかりできていれば、自主的にコツコツ英語学習に励むことができるでしょう。
当社プロンテストは、英会話に欠かせない「通じる英語」を楽しく身につけることに特化したスピーキング練習アプリを提供しています。独学での発音練習やスピーキング練習に不安を抱えているのであれば、ぜひ独学の強い味方である『プロンテストシリーズ 発音特訓パック』『プロンテストシリーズ プロンテスト・コール』をご活用ください。